秋田を迎え撃つ必勝の水曜日ゲーム！

中地区5位の横浜ビー・コルセアーズは、2月12日（水）にホーム横浜国際プールで東地区5位の秋田ノーザンハピネッツと第2節の1試合を闘う。この試合は昨年10月に台風19号の影響で中止になっていたホーム開幕節GAME2の振替試合としておこなわれる。ビーコルは、ここまで9勝27敗で中地区5位が続く。4位新潟には「3.5」ゲーム差と離され、2位三河までは「7.5」差になった。B1総合順位でも依然17/18位のままで残留プレーオフ圏内にいる。16位島根とは「1.5」ゲーム差で、残留プレーオフ圏外14位北海道までは「3.5」ゲーム差。これ以上離されないためにも、何として今節を勝たねばならない。

秋田との前回対戦は、開幕から3試合目に横浜文化体育館でおこなわれたホーム開幕節GAME1だった。この試合でビーコルは、前半で秋田のプレッシャーに苦しんだものの、後半で強度を上げたディフェンスからオフェンスの流れを作ってリードを奪い返し、15点差をつけた75－60で勝利している。

昨年10月横浜文化体育館でおこなわれた秋田との前回対戦

この試合では、既に退団しているジェイソン・ウォッシュバーンが17得点を挙げ、レジナルド・ベクトンが12得点、橋本尚明が3Pシュート2/5本を含む12得点を挙げている。現在のビーコルの外国籍選手は、レジナルド・ベクトン、ジェームズ・サザランド、ウィリアム・マクドナルドの3人体制だが、前節ではベクトンとサザランドが2試合続けて出場。今節はその中2日後におこなわれ、さらにはこの秋田戦後にはまた中2日でSR渋谷との2連戦を控えている。その中で福田HCが誰を起用してくるかが注目される。

横浜ビー・コルセアーズ#00ジェームズ・サザランド

横浜ビー・コルセアーズ#45ウィリアム・マクドナルド

今回の対戦で注目なのは、昨季までビーコルでプレーしたポイントガード細谷将司の横浜国際プール凱旋だろう。前回対戦では、細谷を3Pシュート「0」本の6得点に封じたが、以降で細谷は秋田の中心選手として活躍。ここまで平均9.1得点、3Pシュート成功率36.9%をマークしている。ここにきて向上を見せているビーコルディフェンスがかつての僚友をどこまで抑えられるか。ビーコルが誇るポイントガード田渡凌、生原秀将のマッチアップに期待がかかる。

秋田ノーザンハピネッツ#6細谷将司【写真提供:©B.LEAGUE】

加えて秋田には、平均得点21得点で3Pシュートも打てるスコアリーダージャスティン・キーナンがいる。前回の対戦では3Pシュート1/3本を含む18得点11リバウンドを許しただけに要警戒だ。

ビーコルは、リバウンドでオフェンス、ディフェンス共に秋田を上回っているが、秋田はリーグトップのスティール力を持っている。特にここまで中山拓哉が49本、そして前述のキーナンが42本のスティール記録していて注意が必要。ターンオーバーからの失点には気をつけたいところだ。

秋田ノーザンハピネッツ#40ジャスティン・キーナン【写真提供:©B.LEAGUE】

福田HCは前節A東京戦GAME2後に「しっかりと自分たちをもう一度振り返って、秋田戦に向かっていく」と今節への意気込みを語っている。福田HCは、指揮を取り始めてからこのまでの9試合で光る采配を見せている。積極的なタイムシェアに加えて、金星を挙げた大阪戦GAME1では勝負どころの4Qで加入したばかりの特別指定選手（青山学院大学3年）の赤穂雷太を投入。前節A東京戦GAME2では欠場した橋本尚明に代わって牧全を今季初めて先発で起用するなどして、それぞれが好結果に繋がり、効果を生んでいる。10試合目の指揮となる今節で、どんな采配を見せてくれるか楽しみだ。

横浜ビー・コルセアーズ福田将吾HC

その牧は、指揮官の期待に応えて、強豪A東京相手にディフェンスを中心にして存在感を示した。牧は試合後に今節への意気込みをこのように話している。

「秋田はプレッシャーが強いので、受け身にならないようにしたい。受け身ならないようにアタックしていく姿を最初から見せていかないといけない。前回の対戦をもう一度振り返って、どこを修正して、どこを継続していくのかがキーになる。強いチームと闘えることは、ここ8試合、10試合で分かってきた。コーチが求めている働きをひとりひとりが出来れば、勝機は十分にある」