未来の海賊たちが晴れの大舞台で躍動!好ゲームを演じる!
B.LEAGUE U15 CHAMPIONSHIP 2018 FINAL(8月17日 大田区総合体育館)
栃木ブレックスU15 65-55 横浜ビー・コルセアーズU15
19-16|10-16|15-11|21-12
8月17日、大田区総合体育館で「B.LEAGUE U15 CHAMPIONSHIP 2018」の決勝がおこなわれ横浜ビー・コルセアーズU15が栃木ブレックスU15と対戦。終始にわたる激しい接戦の末に栃木ブレックスU15が65-55で勝利し、2大会目となる今大会優勝の栄冠。ビーコルU15は2大会続けての準優勝となった。
「B.LEAGUE U15 CHAMPIONSHIP 2018」は8月15日から17日の3日間にかけて、全国のB1、B2、B3クラブが保有する全33のU15チームが頂点を目指す大会で、今年で2大会目となる。
Bリーグは、B1ライセンス発行の条件にユースチームの保有を義務付けているが、横浜ビー・コルセアーズは早くからユースチームを確立していた。
今大会で横浜ビー・コルセアーズU15は、決勝まで順調に駒を進め、同日決勝前におこなわれたセミファイナルではアースフレンズ東京Z U15を40-56で下していた。
栃木ブレックスU15と雌雄を決したファイナルは、実に素晴らしい好ゲームとなった。両チーム通じて、唯一の190cm台の#17マッケイ・ジェンキンスを擁するビーコルU15は、開始早々に#14九嶋真斗の2Pシュートで先制すると、マッケイ、#12角田十希の2Pシュートで得点。
ここから両チーム一進一退の展開となったが、中盤4分の時間帯で同点に追いつかれるとターンオーバーから失点を許し栃木U15が勝ち越し。19-16、3点のビハインドで1Qを終える。
2Qに入ってビーコルU15は反撃に転じ、1分の時間帯で#15片岡弥稀斗が2本のフリースローを確実に決めて29-29の同点に追いつくと、残り45秒で#7谷口 律が3Pシュートを沈めて勝ち越しに成功。29−32、3点のリードを持って前半を終える。
後半に入ってリードを広げたいビーコルU15だったが、両チームとも点の奪い合いとなりスコアが行き来した。1分32秒、#9石橋大和が2Pシュートを沈めて同点。さらにはバスケットカウントを奪うとフリースローも確実に決めてビーコルU15が1点を勝ち越しした。
しかし直後の1分18秒に栃木U15 #17奥山誠海にインサイドから2Pシュートを入れられ栃木U15が再逆転。3Qを終えて44−43となりビーコルU15は1点のビハインドを背負った。
4Q開始早々にビーコルU15は、栃木U15に11−0のランを許すが、4分37秒に角田が沈めた3Pシュートを口火に10−0のランでやり返して同点に追いつく。
ここから勝ち越しに持ち込みたかったビーコルU15だったが、シュートミス、ターンオーバーが目立ちはじめ、栃木U15に続けざまに3Pシュートを許してしまう。必死のディフェンスと執念のオフェンスを展開したビーコルU15だったが、残り32秒と13秒に連続2Pシュートを決められ10点差。
残り10秒を切って谷口が3P、オフェンスリバウンドから2Pを狙ったが外れてしまい、終盤のリードを守り切った栃木U15が勝利。ビーコルU15は激しい接戦の末に惜しくも優勝を逃し、2大会続けて準優勝となった。
大会表彰式では、ベスト5選手にビーコルU15から#12角田斗希と#7谷口 律が選ばれた。
チームを指揮したビーコルU15白澤 卓HCは試合後、B-COR MAGAZINEにこう語っている。
「最後の残り2分のところで少し慌ててしまいました。ゲーム運び、経験のなさで差が出てしまったと思います」
「こちらがアドバンテージを取れる部分もあって、あともう一歩でした。追い詰めることが出来ていただけに悔しい気持ちですが、選手たちがキャリアがない中で、成長しながらこのステージに立ってくれたことを誇りに思います」
「これからも選手たちの成長をサポートしていきたいと思っています。彼らがバスケットボールを続けて、高校、大学に進学してさらにはプロになる。バスケットボールから彼らがいろんなことを学べるようにしていきたい。そして、将来はビーコルに戻ってきてくれるようになってくれればうれしいですね」
「2年連続で準優勝という形ですが、皆さんのご声援とサポートがあったからこそ、ここまでこれたと思っています。来年の3月におこなわれるチャレンジカップまで時間があるので、しっかりと選手たちを成長させて、また良いゲームを見せられるように頑張っていきたいと思います。ありがとうございました」
またキャプテンを務める#8武藤拓郎にも話を聞いた。
「この3日間で大切なことが沢山学べました。ひとつひとつのプレーをチームがひとつに、一丸となって闘えたことが、この準優勝という結果に繋がった思います」
「入場する前に、絶対優勝するぞと言い合って、みんなの強い気持ちをひとつにしてこの決勝に臨みました」
「これから高校に行っても活躍したいと思っています。将来はプロになりたいという夢があるので、今ある現状や課題をひとつひとつこなして、将来もバスケットボールを続けていけれたらと思っています。そして将来、ビーコルに戻ってこれるなら、プロとしてビーコルで活躍したいです」
2年連続で優勝を逃した準優勝は悔しいが、準優勝は日本全国34チーム中での2位だ。これだけでも十分に素晴らしいことだと思う。昨年ビーコルU15は、日本代表候補に史上最年少で選ばれた田中 力を擁していたが、田中はNBAを目指して米IMGアカデミーに留学。田中が卒業した今季のチームは、田中ロスを感じさせることなく、決勝戦の大一番で好ゲームを演じた。このことは、選手たちにとって大きな自信となるだろう。
U15といってもその技術はかなりのものだった。トップチームに負けないぐらいの迫力とスピード感にあふれていた。そしてビーコルU15は、個に走ることなく、チームのまとまりを重視していた。この指導法は素晴らしいと思う。
将来、彼らの中からひとりでもビーコルに戻ってくる選手が出てくることになれば、どんなに素晴らしいことだろう。海賊たちの夢は大きく広がる。
【記事・取材・写真/おおかめともき】
⬇大会結果、出場チーム情報はこちらから。
B.LEAGUE U15 CHAMPIONSHIP 2018 – B.LEAGUE(Bリーグ)公式サイト
https://www.bleague.jp/u15-championship-2018
⬇ゲーム詳細、スタッツはこちらから
https://www.bleague.jp/game_detail/?ScheduleKey=4109
⬇ビーコルのバスケットボールスクール、育成チーム出場情報はこちらから。
横浜ビー・コルセアーズアカデミー | バスケットボールスクール
https://ybc-academy.com