ビーコル、リーグ戦再開試合で三河との接戦を制して7点差勝利!


鮮やか3P攻勢!元三河のサザランドと生原が古巣凱旋試合で躍動!

2019-20シーズン第28節GAME1(3月14日 ウィングアリーナ刈谷)
シーホース三河 82-89 横浜ビー・コルセアーズ 
22-25|24-22|20-18|16-24

【BOX SCORE / PLAY BY PLAY 3.14 [SAT] シーホース三河 vs 横浜ビー・コルセアーズ】
https://www.bleague.jp/game_detail/?ScheduleKey=4566&TAB=B

中地区5位の横浜ビー・コルセアーズは、アウェーウィングアリーナ刈谷で同じ中地区2位のシーホース三河と第28節の2連戦GAME1を闘い、7点差で勝利した。新型コロナウイルス感染拡大の影響で2月28日から3月11日までの試合が延期となっていたB1リーグ戦は、この試合から再開。4月1日までは無観客で試合がおこなわれる。

【写真提供:©B.LEAGUE】

 

実に27日ぶりとなるリーグ戦。その再開後最初の試合でビーコルが三河との接戦をものにした。ビーコルは1Qの立ち上がりから中盤にかけて5本を決める鮮やかな3Pシュート攻勢で主導権を握った。ガードナーを起点とした三河に徐々に差を詰められたが最初のクォーターでは僅差のリードを守った。2Qに入ってから両チームの争いはクロスゲームに発展。2Qは最終盤で逆転したビーコルがこのクォーターもリードして終えた。均衡した展開は後半に入った3Qでも続き、ビーコルは3Qで初めてクォーターでのリードを奪われた。最終クォーターに入るとビーコルは、サザランドとベクトンがファウルトラブルに陥ったが、福田将吾HCは勝負どころの残り2分でサザランドを投入。これで流れを得たビーコルは3Pシュートを効果的に決めて逆転するとここからリードを伸ばし、ディフェンスでもチェンジングディフェンスを駆使して三河の得点を16得点に抑えることに成功。最終的には7点差をつけた89-82で2連戦の初戦をものにした。敗れた三河は中断期間を挟んで3連敗。

ビーコルは、B1残留プレーオフ圏外脱出がかかるワイルドカードの順位で島根を抜いて「0」ゲーム差で10位に浮上。残留プレーオフ圏外となる8位北海道までは「2.5」ゲーム差になっている。(※残留プレーオフ圏外脱出に関する順位情報を、これまでB1全18チームの総合順位で記してきましたが、今後はワイルドカードの順位で記していきます)

【写真提供:©B.LEAGUE】


この試合のビーコルの先発はサザランド、橋本、ベクトン、チェンバース、生原の布陣。ベンチ入り登録では牧全、ホール百音アレックス、ウィリアム・マクドナルドが外れた。

注目されていた2月27日加入の特別指定選手・筑波大学3年の菅原 暉(すがわらてる)はベンチ入り登録されて、3Q4分でBリーグデビューを飾った。菅原は投入された直後に一時はチーム逆転となった2Pシュートを外角から決めてBリーグ初シュート初得点を決めている。

1Q、ビーコルは元三河のサザランドが開始早々に3Pシュートを沈めて先制点を奪うと、チェンバース、サザランドが3Pシュートを決めるなどしてリードを伸ばした。中盤では、もうひとりの元三河選手生原も3Pシュート2本を決めて主導権を握った。残り4分に入るとガードナーを起点とした三河に徐々に点差を詰められた。残り1分を切ったところで長野に2Pシュートを決められて1点差にされたが、チェンバースが2Pシュートを決めてリードを渡さず、3点のリードを持って最初のクォーターを終えた。

【写真提供:©B.LEAGUE】


2Q、開始早々で金丸に3Pシュートを決められて三河が同点。ビーコルは、オフェンスリバウンドで粘ったベクトンが2Pシュートを入れて勝ち越ししたものの、ガードナーに3点バスケットカウント、金丸に2Pシュートを決められて3点差にされた。7分ではベクトンがオフェンスリバウンドから2Pシュートを決め、このクォーターから入った特別指定選手・赤穂(青山学院大学3年)が3Pシュートを決めてリードを奪い返した。以降でクロスゲームに発展し、ビーコルはチェンジディフェンスを駆使してこの展開を維持。オフェンスでは竹田、橋本の3Pシュート、生原の2Pシュート、ベクトンの3点バスケットカウントで得点した。残り1分を切って三河・熊谷に3Pシュートを決められて1点差にされたが、最終盤残り5秒でサザランドが3Pシュートでやり返して1点のリードを奪い、流れを持って前半を折り返した。

【写真提供:©B.LEAGUE】


3Qでも両チームの一進一退は続き、リードチェンジが繰り返された。4分に入ると特別指定選手で筑波大学3年の菅原 暉(すがわらてる)が投入されてBリーグデビュー。菅原は投入直後に外角から2Pシュートを決めてBリーグ初シュート初得点を決めた。残り1分を切って、3本のフリースローを得た生原が3本とも決めて同点にするとベクトンが2Pシュートでバスケットカウント(フリースローは失敗)を決めて2点を勝ち越ししたが、ジョンソンに3Pシュートをブザービーターで決められて1点を逆転された。

【写真提供:©B.LEAGUE】


4Q開始早々に三河に4点差をつけられたビーコルは、サザランドがファウル4つとなり、帰化選手モリスと交代。以降、生原とモリスの3Pシュートなどで追いかけ、中盤5分には田渡のレイアップで同点とし、さらには田渡のアシストからチェンバースが2Pシュートを決めて2点を逆転した。3分の時間帯でリードチェンジがあったが、福田将吾HCはファウルトラブルのサザランドを投入。直後に生原がチーム80得点目となる3Pシュートを決めて3点をリードすると、サザランドがターンオーバーからレイアップを決めてリードを5点に伸ばした。ゲーム終盤で流れを掴んだビーコルは、ベクトンが2Pシュートと3点バスケットカウントを決めてリードを二桁10点にした。残り1分を切って三河は金丸の3Pシュートで7点差にしたが、橋本が得たフリースロー2本を確実に決めて9点差と突き放した。残り2秒でジョンソンがダンクを決めたが、最終的にはビーコルが7点差をつけた89-82で勝利した。

【写真提供:©B.LEAGUE】


勝利したビーコルは、カメラに向かって勝利の挨拶。キャプテンの田渡はガッツポーズを見せ、サザランドは日本語で「ありがとうございました!」と大きく吠えて、カメラの向こうで応援を送ってくれたファンに感謝を伝えた。

この試合でのビーコルの二桁得点は3選手。レジナルド・ベクトンが26得点13リバウンドでダブルダブル。3Pシュート4/5本、フリースロー成功率100%で5/5本を決めた元三河の生原秀将が19得点。同じく元三河のジェームズ・サザランドが3Pシュート4/10本を含む18得点を挙げている。

《福田将吾HC 試合後コメント》

勝った福田将吾HCは試合後のバスケットLIVEへのコメントの中で「走って点を取る形は出来た。明日、ディフェンスは修正する。外角、3Pシュートで得点するオフェンスの形が固まりつつある。ツイッターやSNSなどで、画面越しにブースターの方々から応援してもらっていることを見て知っている。選手たちには『僕らはひとりじゃない。応援してくださっている人たちが沢山いるということを胸に刻んで、エナジーを持って頑張ろう』と伝えていた」と語っている。

またチームを通じたコメントでは「試合を通じて両チームとも非常に難しい環境の中でプレーをしていたのですが、両チームとも激しい攻守で真剣勝負の試合が出来たことは、無観客ではありますが、画面越しで応援してくれているブースターの方々に向けても、いい試合が見せられたのではないかと思います。三河は平均で82点を取るチームで、今日はなんとかアベレージで抑えることが出来ましたが、これを明日に向けての課題としてディフェンスをしっかり修正して準備していきます」と語っている。

GAME2は、翌日同じウィングアリーナ刈谷で19時5分ティップオフでおこなわれる。

【記事/おおかめともき・写真提供/©B.LEAGUE】

Bリーグでは、無観客でおこなわれる期間でもファンに観戦と応援が出来るよう『B.LEAGUE EVERYWHERE』と題した無料配信をおこなっている。3月14日から4月1日までに開催するB1リーグ戦とB2リーグ戦の全試合を『バスケットLIVE』で無料配信。またB1の今節第28節は『スカパー!Bリーグセット』、『DAZN(ダゾーン)』でも無料放送、無料配信される。詳細は以下リンクから。

・バスケットLIVE(3月14日から4月1日までに開催するB1・B2リーグ戦の全試合を無料配信)
https://basketball.mb.softbank.jp

・スカパー!Bリーグセット(今節のみ無料放送)
https://sports.skyperfectv.co.jp/bleague/

・DAZN(ダゾーン)(今節のみ無料配信)
https://www.youtube.com/c/DAZNJapan


Written by geki_ookame