期待の新外国籍選手チャールズ・ガルシアに聞く。


「チャックデ〜ス!」開幕前の対外試合で安定したハイスコアを挙げたチャックがBリーグを驚かせる!

今季から横浜ビー・コルセアーズに新加入した期待の外国籍選手#36チャールズ・ガルシアに話を聞いた。

横浜ビー・コルセアーズ#36チャールズ・ガルシア


10月13日に30歳のバースデーを迎えるガルシア(Charles Wayne García Jr.)は、開幕前におこなわれた対外試合で好スタッツを残してきている。川俣町でのプレシーズンゲーム福島戦こそ、この試合前におこなわれた練習で右足大腿部を痛めて欠場したものの、その後のアーリーカップ2試合では元気に出場。千葉戦では16得点13リバウンド、川崎戦では15得点11リバウンドと共にダブルダブルをマークした。

アーリーカップ千葉戦でのチャールズ・ガルシア【写真提供:©B.LEAGUE】


稚内でおこなわれた北海道とのプレシーズンゲーム2試合では、共に20点台のハイスコアを挙げて見せ、ウィスマンビーコルの対外試合初勝利となったGAME2では23得点15リバウンドでまたダブルダブルをマーク。安定した得点力で存在感を大きく示した。シーズン中ではさらなる爆発が期待されるが、開幕を1周間前にした自身の仕上がり具合はどうだろうか。

「まだ完全とは言えません。横浜に呼ばれたのが急なことだったので、あまり良いコンディションで入れなかったんですが、トム(トーマス・ウィスマン)HCのもとでしっかりと練習をしているので、コンディションは日に日に上がってきています」

アーリーカップ川崎戦でのチャールズ・ガルシア【写真提供:©B.LEAGUE】


対外試合で、いきなりの好スタッツで驚かせたガルシアだが、本人によるとまだ完成形ではないという。完成した時のガルシアにはかなり期待が出来るということだが、初めての日本にも慣れ、横浜を気に入ってくれたようだ。

「これまで、アジアの何カ国かでプレーしてきて、アジアの文化には触れてきていますが、横浜はとても居心地がいいですね」

 

ガルシアは、これまでアメリカをはじめとして様々な国々を渡り歩いてきたが、アジアでは韓国、台湾、フィリピンでプレーしている。日本では今回のビーコルが初めてとなるが、初めてプレーする日本のバスケットボールについてはこう語っている。

「日本のバスケットボールは、とても速いペースでおこなわれます。アーリーカップの2試合では、それが全く予想出来ませんでした。コンディション的にも疲れがあって、ついていけなかったのですが、その速さにも慣れてきています。シーズン中にはコンディションも上がって、さらに慣れてくると思います」

アーリーカップ千葉戦でのチャールズ・ガルシア【写真提供:©B.LEAGUE】


その中でもウィスマンのバスケは、特に速いのではないだろうか。そう聞くとガルシアはおどけながらこう語った。

「そうです。トムHCのバスケは、常に走れ、走れ、走れ。トムHCからは『お前は40分間プレーするんだ!』と言われています(笑)。そのコンディションをしっかりと作っていかないといけませんね」

ビーコルブースターにはどう呼んでもらいたい?そう聞くとガルシアは、人懐っこいチャーミングなスマイルを浮かべた。

「チャックデ〜ス!これがお気に入りなんですよ(笑)」

都筑公会堂でおこなわれた出港式では、いきなり「チャックデ〜ス!」と挨拶して大爆笑を誘った


自身のアピールポイントについてチャックはこう語る。

「いろんなことが出来るのが僕の長所です。3番から5番を全部守ることが出来て、シュートも打てます。オフェンスもディフェンスも出来るので、そこに注目して欲しいです」

いわゆるユーティリティープレーヤーだが、名将ウィスマンがどのように起用していくのか。名将にとっては腕のふるいどころだ。

「トムHCが僕に何をして欲しいのかを、今しっかりと学んでいます。試合中、それを僕がコートの上でどう表現していくのかも観てもられたらうれしいですね」

アーリーカップ千葉戦でのチャールズ・ガルシア【写真提供:©B.LEAGUE】


ガルシアから見た今のチームケミストリーはどうだろうか。

「良くなってきています。アマンゼ(アマンゼ・エゲケゼ)もそうなんですが、新加入の外国籍選手としてこのチームに入ってきて、日本人選手たちは、僕たちが何を出来るのかが分かりませんでした。最近になって、例えば、T.K.(川村卓也)が何をしたいのかが分かってきました。いろんな選手とコミュニケーションを取っていくなかで、チームケミストリーが次第に良くなってきています。このチームは良い方向に進んでいると思います」

今シーズンへの意気込みを聞くと、チャックは力強くこう語った。

「勝ちたいです。試合に勝つ、Bリーグを驚かせる、他のチームを驚かせる、僕たちがここまで出来るんだということを、他のチームにしっかりと見せていきたいです。最初から、チャンピオンシップに行きたい、優勝したいとは言いません。まずは勝てるシーズンに、勝ち越し出来るチームにしたいです」

最後に共に闘うビーコルブースターへメッセージを送ってくれた。

「応援してください。思いっきり大きな声を出して、僕たちをサポートしてください。ゴービーコー!!」

開幕前におこなわれたチームイベントや、出港式ではその人懐っこい性格から人気者になっていたチャック。インタビューでもそれは変わらなかった。

ららぽーとでおこなわれたトークイベントでは大好きなクリスピー・クリーム・ドーナツを差し入れられて大喜び。早速、会場の子供たちにおすそ分けしていた


アーリーカップとプレシーズンゲームで見せたハイスコア。シーズンに入ってから見せる真の爆発が楽しみだ。ウィスマンビーコルは最高の武器を手にした。チャールズ(チャック)ガルシアが、3シーズン目に突入したBリーグを驚かせる。

【インタビュー・写真・記事/おおかめともき・アーリーカップ写真提供/©B.LEAGUE】

 


Written by geki_ookame