新生ビーコルアーリーカップで千葉に59点差つけられ大敗


ウィスマンビーコル完成へ未だ時間を要す。初登場ガルシアがダブルダルで存在感!

B.LEAGUE EARLY CUP 2018 KANTO(9月7日 ブレックスアリーナ)
千葉ジェッツふなばし 114-55 横浜ビー・コルセアーズ
23-14|25-13|31-19|35-9

横浜ビー・コルセアーズは、9月7日宇都宮市にあるブレックスアリーナで千葉ジェッツふなばしと「B.LEAGUE EARLY CUP 2018 KANTO」の初戦を闘い114-55、59点差の大差をつけられ敗れた。翌8日同アリーナでSR渋谷に敗れた川崎と5位決定戦(試合開始14時)を闘う。

海賊の指揮官となってブレックスアリーナに帰ってきたトーマス・ウィスマンHCは、今のビーコルにとって、このアーリーカップを「“アーリー”過ぎる試合」と位置づけ今大会に臨んでいる。しかし、千葉ジェッツふなばしを相手にした初戦では、昨季東地区1位、Bリーグ準優勝のジェッツに圧倒され、実に59点差での大敗。ショックの大きなスコアを残し、厳しい結果となってしまった。

この試合で、川俣町でのプレシーズンゲーム福島戦で欠場していたチャールズ・ガルシアと日本代表戦に出場していた#6中村太地が、ビーコルに来て初めてコートに立ち、存在感と可能性を示した。

先日、日本国籍を取得し帰化選手になったばかりの#32エドワード・モリスだが、今大会ではリーグへの手続きの関係で外国籍選手扱いとなった。今季からのレギュレーション変更で、外国籍選手の出場は全クォーターを通じて常時2名までとなったためこの試合ではベンチ登録を外れている。

ビーコルのスターティング5は、#0細谷将司、#1川村卓也、#2高島一貴、#8アマンゼ・エゲケゼ、#36チャールズ・ガルシア。

1Q、出だしはビーコルだった。開始早々にファウルを奪った#1川村卓也がフリースロー2本を決めて先制するとガルシアのパスから川村がフェイダウェイシュート。さらには#8アマンゼ・エゲケゼが2Pシュートを決めて6-0のランを決め、波に乗るかに見えた。

1Q開始早々にフェイダウェイシュートを沈める#1川村卓也【写真提供:©B.LEAGUE】

 

しかし、7分50秒に千葉#3マイケル・パーカーに3点のバスケットカウントを決められたのを皮切りに千葉が立て続けに得点。6分35秒には#34小野龍猛にフリースローを決められ千葉が勝ち越し。1Q終了間際に川村が両チーム通じて初めての3Pシュートを沈めるが、直後に#11西村文男に3Pシュートを決められる。1Qは23-14でビーコルが9点のビハインド。

2Qも千葉の得点を止めることが出来ない。ターンオーバーも多発してビハインドが広がった。ビーコルはシュートを数多く打ったがことごとく外れてしまい得点が伸びない。2Qは25-13でトータルスコアは48-27。ビハインドは21点に増え前半を終える。

3Qも失点が重なったが、オフェンスではエゲケゼ、ガルシアを軸に反撃。2分31秒には富山から新加入の#7橋本尚明がガルシアのアシストから3Pシュートを沈めた。3Qは31-19、トータルスコア79-46でビハインドは33点。

3Qに3Pシュートを沈める#7橋本尚明【写真提供:©B.LEAGUE】


4Q、8分の時間帯にエゲケゼとガルシアが2Pシュート。7分3秒には田渡のアシストから橋本がレイアップを決めたがここから得点が停滞。千葉に21-0のランを決められてしまう。

残り45秒、特別指定選手の#6中村太地が果敢にインサイドに切り込んで3点のバスケットカウントを決め、ビーコル移籍後初得点を挙げた。日本代表戦から戻ったばかりの中村は4分16秒のプレータイムながら存在感を示した。

4Qは35-9。ファイルスコア114-55となり、大量59点差をつけられての大敗。新生ビーコルの対外試合2試合目も初勝利はならずだった。

ビーコルのスコアリーダーは、16得点を挙げたチャールズ・ガルシア。ガルシアは13リバウンドでダブルダルをマークした。続いてアマンゼ・エゲケゼが14得点、9リバウンド。川村卓也が11得点を挙げた。

大敗の中で16得点13リバウンドでダブルダルをマークして存在感を示した#36チャールズ・ガルシア【写真提供:©B.LEAGUE】


チームのターンオーバーは18、奪われたスティール数は13とミスも目立ち、シュートの精度にも苦しんだ。

川俣町でのプレシーズンゲーム福島戦でもそうだったが、ウィスマンが求めるプレーをチームがまだ遂行しきれていないと見られる場面が目立った。

それでも、1Qの入りで見せた川村を軸にしたオフェンス、ガルシアとエゲケゼの得点力とリバウンド、2Qでパーカーからトラベリングを奪った竹田のディフェンス、3Qでファウルを奪ったハンター、橋本の3Pシュートで奪ったバスケットカウント、4Qで3点バスケットカウントを決めた中村など、見るべきものもあり可能性は示せた。

この試合前、チームからは河内敏光氏のスーパーバイザー兼ゼネラルマネージャー就任が発表された。bjリーグ時代からの選手がいなくなった新生チームとなり、今まさに熟成途上のウィスマンビーコル。この“アーリー”な段階で喫した大敗をどう活かし、どう進化に結びつけていくか。ビーコルは翌9月8日同じブレックスアリーナで14時から川崎とアーリーカップ5位決定戦を闘う。

【記事/おおかめともき(写真提供:©B.LEAGUE)】


『河内敏光氏 スーパーバイザー兼ゼネラルマネージャー就任のお知らせ』

https://b-corsairs.com/news/team_20180907-1/

 


Written by geki_ookame