広島からビーコルにやってきた若き狩人ハンター・コートに聞く。


ビーコルで成長する道を選んだ188cmの走れる大型ポイントガード!

今季広島ドラゴンフライズから横浜ビー・コルセアーズにやってきた笑顔が眩しい19歳のハンター・コート。プロ2年目の今季、日本プロバスケのトップカテゴリーでさらなる成長を目指す若き「コートの狩人」ハンターに話を聞いた。

横浜ビー・コルセアーズ#10ハンター・コート


ハンターは、いま開幕に向けて猛練習をこなし、9月2日には福島県川俣町でおこなわれたプレシーズンゲーム福島ファイヤーボンズ戦で、ビーコルでの初実戦を披露。9月7日からはアーリーカップも控えている。

また、様々なチームイベントに参加してビーコルブースターとの交流も深めている。7月29日におこなわれたビーコルBBQではビーコルブースターとの交流を心待ちにしていたという。

「初めてビーコルブースターに会う機会だったので、とても楽しみにしていました。ブースターの皆さんに自分のことを知ってもらって、感謝を伝えることは大事なことです。それに皆さんとのイベントは日本語の勉強にもなるんです」

7月29日におこなわれたビーコルBBQでビーコルブースターと交流するハンター


ハンターは東京出身で日本国籍を持つ。高校時代は、米軍横田基地内のハイスクールで活躍してU19の日本代表にも選ばれた。昨季、広島ドラゴンフライズに入団して、プロバスケ選手としてのキャリアをスタートさせた。

広島ドラゴンフライズ時代のハンター・コート。写真は昨季3月24日の香川戦。この試合でハンターは自己最多12得点をマークした【写真提供:©B.LEAGUE】


アメリカにも住んでいたことから英語と日本語のバイリンガルだが、実は日本語はまだまだ勉強中だという。それでも日常会話は十分に出来る。彼との会話は実にテンポが良く、その笑顔もあいまって話す相手をハッピーにさせる。広島から横浜に来て既に3ヶ月ほどが過ぎたが、まずは横浜の印象を聞いてみた。

「引っ越したばかりなんですけど、街が凄くきれいです。横浜の皆さんがバスケのことが大好きということも強く感じました。皆さんの応援に応えるために頑張らないといけないと強く思っています」

8月18日臨港パークでおこなわれた「みなとみらい大盆踊り大会」にゲスト出演。盆踊りのやぐらにのぼってトークを披露。自身も貴重な日本の祭り体験を楽しんだ。


ビーコルを選んだ理由を聞いた。

「僕は、どちらかというと英語のほうが得意で、それが活かせられる外国人のコーチと一緒に出来たらと思っていました。僕自身が成長するために一番良いチームを探していたんですけど、今季のビーコルは若手が集まって、ベテラン選手の方もいて、凄く勉強になると思いました。僕の将来の成長のためには、ビーコルが一番合っていたんです」

8月18日平塚での「航海練習」でビーコルブースターの前で初めてバスケのプレーを披露した


ハンター・コートは、188cmの高さを持つ大型ポイントガードだ。8月18日平塚でおこなわれた「航海練習」では、高身長ながらスピード感溢れる躍動をビーコルブースターにみせていた。ハンターは自信のアピールポイントをこう語る。

「バスケは、走るのが凄く大事。僕自身走るのが大好きなんです。コートで走りまくる姿に注目して欲しいです。それにポイントガードとしては、身長が高いほうなので、そこも是非注目してください。コートに1秒でも多く立って皆さんに僕のプレーを観てもらいたいです。そのためには走りに走って頑張ることが大事。コートに立ったら120%で走りまくります!」

「航海練習」では走りに走って全開のアピールを見せた。後方でトーマス・ウィスマンHCが期待の眼差しで見守る。コートを駆け回る姿は、その名の通りまさに「コートの狩人」だ


今からコートを所狭しと駆け抜けるハンターの勇姿が楽しみになるが、彼はバスケ以外でも、そのキュートな笑顔と容姿を活かしたモデルという別の顔がある。今風でいうと二刀流の選手だ。

「アメリカに住んでいた145歳の時に、夏休みで日本に戻ってきたんですけど、その時に事務所に入っていろんなファッション雑誌に出させて頂きました。モデルの仕事はいろんな人に会えて楽しかったです。日本語の勉強にもなりました」

8月19日港北みなもでおこなわれたイベント「ビーコルスペシャルナイト」でのハンター


「まだ
145歳の時からモデルのオーディションに受かるために大人っぽくしていました。若い時からお金のことや、仕事のことを考えないといけなかったのですが、プロになるための良い勉強になったと思っています。モデルは今も続けています」
新シーズンへ向けてチームは着々と準備を重ねている。B2のチームからB1のチームに移籍してきたハンターにとっては、ビーコルで多くの刺激を受けているという。

「移籍してきた選手も多くて、ベテランのガードの方もいます。皆さんの良いところを見て学んでいます。ビーコルは僕にいろんなことを教えてくれています。教え方が上手いんです」

「航海練習」で川村卓也からのアドバイスを真剣な眼差しで聞くハンター。ビーコルには生きた教科書が沢山ある


「皆さんが本当に巧くて、僕もレベルアップしないといけないと強く感じています。その中で生まれるケミストリーを大事にしていきたい。いろんな人と話していきたいです」

今季のビーコルは3人の外国籍選手に加えて、トーマス・ウィスマンHC、スキルトレーナーのフェス・アービンもいて英語が飛び交うチームになる。それだけにハンターが持つ堪能な英語力は、もうひとつの大きな武器だ。

「僕は英語を話せるので、コーチや外国籍選手とのコミュニケーションでも、チームの助けが出来ます。自分の出来ることを活かしてこのチームで頑張っていきたいです」
川俣町でのプレシーズンゲームでは持ち前のスピードを活かして存在感を示し、2Qには果敢にインサイドに切り込みレイアップを決めてみせた。その姿は、お宝を狙う“狩人”ハンターの姿だった。

9月2日川俣町でのプレシーズンゲーム福島ファイヤーボンズ戦でのハンター


最後に、今季共に闘うビーコルブースターにメッセージを送ってくれた。

「プロ2年目の今シーズン、僕自身そしてチームの成長を目指して、1秒でも長くコートに立てるように頑張っていきます。是非僕のことを注目してくれたらうれしいです。今シーズンお世話になります!応援よろしくお願いします!」

広島から横浜にやってきたハンター・コート。ポイントガードとしての188cmの高身長、走りに走れるスピードを持ち味とする「コートの狩人」は、新生ビーコルの旗頭であり象徴的な存在といえる。

ハンターにとっても、この2018-19シーズンは勝負のシーズンとなる。期待の若き大型ポイントガード、ハンター・コートの躍動と活躍が楽しみだ。

【記事・インタビュー・写真/おおかめともき・広島時代写真提供/©B.LEAGUE】

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Written by geki_ookame