GAME2で両チーム最多27得点!10リバウンドでダブルダブル!「みんなで闘えた!あの4Qでチームで闘えることが証明出来たんだ!」
4月15日、大阪は府民共済SUPERアリーナでおこなわれた大阪決戦。B1生き残りを掛けた両チームの熾烈極める闘いは1勝1敗に終わった。ビーコルはGAME2で、4Qラスト4分で怒濤の16-0のランで大逆転し、その原動力のひとりが両チーム最多となる27得点を挙げ、さらには10リバウンドでダブルダブルをマークしたハシーム・サビート・マンカだった。
GAME2を終えたばかりのサビートに話を聞いた。人懐っこい微笑みを浮かべながらミックスゾーンにあらわれたサビートは、激しい接戦を闘い切った直後だけに疲労の色は隠せなかったが、死力を尽くした末に勝利を掴んだ充実感が漂わせながら開口一番こう語った。
「今日は、本当にみんなで闘った試合でした」
こう言ったのには意味がある。あの4Qまでチームがバタつく場面が何度か見られた。そのことをサビートは語り始めた。
「試合中に細かいことで気が散ってしまった時間帯がありました。レフェリーのコールだったり、チーム内で誰かがイライラし始めたり。でも、最後の最後にチームがひとつにまとまり切って、4Qをしっかりと闘うこと出来ました。チームで闘えることが、あの勝利で証明出来たんです」
サビートはこの日、チーム最多の27得点を挙げ、10リバウンドも記録してダブルダブルの大活躍だった。前日のGAME1では、なかなかインサイドに入り込めなかった印象もあったが、翌日のGAME2ではインサイドの得点を量産した。修正はあったのだろうか。
「昨日と今日とで大した修正はしていません。選手として、良いゲームもあれば、悪いゲームもある。それだけです」
「自分の出来ることを毎試合やっていく。僕にとってのバスケットボールは闘うということなんです」
「今日は、僕の調子が出て来て、闘うことが出来始めた時に、チームメイトが僕のことを信頼してくれてボールを預けてくれました」
「僕がシュートを決める姿を見ると、どんどんボールを回してくれたので自分の得点も伸びたんです。それが結果的にチームの勝利に繋がりましたけど、今日は本当にチーム一丸で闘えた試合だったんです」
残り7試合で、これからいよいよBリーグ最長221cmを誇るサビートの異次元の高さと技、フィジカルの強さが威力を発揮する時だ。
「たまに思っていたのと違うジャッジにフラストレーションを溜めてしまうことがありますが、レフェリーが僕の規格外のサイズだったり、規格外のパワーだったり、今までに見たことがないものをジャッジするというのは難しいことだと思います」
「残り7試合しか残っていませんが、そういう場面でも僕は100%闘い続けるつもりです。ビーコルブースターさんにはそれを期待していて欲しいです」
サビートは、勝利を決めたあとでゴール下に控えていたMCのマイクを奪おうとする茶目っ気をみせた。何かビーコルブースターに言いたいメッセージがあったのではないだろうか。
「あれは、ちょっとしたジョークでしたね(笑)」
そういっておどけると、覚悟を決めたような表情になりビーコルブースターへのメッセージを送った。
「厳しいシーズンが続いていて、いま残留争いの真っ只中です。僕たちもただ負けるために試合をしに来ているわけではありません。しっかりと闘い抜きます。ここでしっかりと試合をしていかないと、残留プレーオフにいかないといけなくなる。これは確実な現実なので、そうならないために、ここで一試合一試合を大事にして、しっかりと闘っていきます。ビーコルブースターの皆さんには今まで以上のブーストとサポートをよろしくお願いします。アザース!」
茶目っ気を忘れないサービス精神旺盛なサビート。今やチームメイト、スタッフ、ビーコルブースターみんなに愛されるナイスガイだ。
残された7試合でハシーム・サビート・マンカはこれまで以上のプレーでチームの力になる。そのパワーは無限大で計り知れない。ビーコルブースターのあと押しが強くなればなるほど、サビートのパワーは増し、これまでに観たことのないスーパーサビートへと変貌するだろう。海賊たちの命運を掛けた残り7試合、サビートのプレーから目が離せない。
【写真・インタビュー・記事/おおかめともき】