【横浜ビー・コルセアーズ 2018-19シーズン帰港式レポート】 第1回「海賊の帰港式」選手、HC、チームスタッフスピーチ掲載!


苦しんだ航海を終えて母港に帰港。共に闘ったブースターに感謝を伝える。

横浜ビー・コルセアーズは5月19日、学校法人岩崎学園 横浜デジタルアーツ専門学校で今季を締めくくるブースター(ファン)感謝イベント「B.LEAGUE 2018-19シーズン 横浜ビー・コルセアーズ 帰港式」を開催した。

当日は、中村太地、アーサー・スティーブンソン、ブランドン・コストナー、フェス・アービン スキルトレーナー兼アシスタントコーチを除く選手、ヘッドコーチらチームスタッフ、チアリーダーズB-ROSEが参加。横浜ビー・コルセアーズの「帰港式」としては過去最多となる約600人のビーコルブースターが駆けつけ、チーム、ブースター共に貴重な触れ合いのひと時を楽しんだ。その模様を今回から全2回に分けてレポートする。第1回は「帰港式」、岡本CEO、選手、ヘッドコーチらチームスタッフの挨拶もあわせて掲載する。

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今季の帰港式は初めて体育館をメイン会場にして、「海賊の帰港式」と「海賊の帰港祭」の2部形式に分けておこなわれた。第1部の帰港式は、岡本尚博CEOの挨拶でスタート。

岡本尚博CEO

「1年間、本当に多くのサポートを頂き、ありがとうございました。取り敢えずはB1に残ることが出来ましたが、今シーズンは冒頭から歯車が狂ってしまい、最後まで修復することが出来ずに、本当に苦しい航海になってしまいました。途中、難破してしまいそうになりましたが、潮の流れに上手く乗って、何とか沈む前に皆さまのもとに帰ってくることが出来ました。これは、我々の力というよりは、沢山のブースターの方たちの支えがあり、スポンサー、株主の方々の支えがあって、皆さまの力で来季もう一度チャレンジする権利を作って頂いたと思っております。本当に心から感謝申し上げます。ありがとうございました」

「生きていれば、何度でも這い上がるチャンスはあるということで、来季は改めてチーム、現場、フロントも含めて、横浜ビー・コルセアーズという組織自体を一からもう一度作り直して、強い組織、そして皆さんが気持ちを託すことが出来るチームを作っていきたいと思います」

「当然、いろいろとご批判があることは承知しております。ただ、今シーズンレバンガ北海道に負けた時に私の中では、長く続くであろう海賊の物語・Bリーグ編の第1章を閉じなければいけないだろうと覚悟しました。この第1章を書き出したのは私です。その責任も、これから関係者や株主の皆さまとも相談して考えたいと思います」

「第2章は、皆さまが気持ちを託すことが出来る、絶対に下を向かない、諦めない、がむしゃらに、あの手この手を使ってでも、最後は勝つことが出来る。そういうチームになっていきたいと思っています」

「Bリーグがスタートした時には何もなかった横浜ビー・コルセアーズに集まってくれた選手の皆さんには、心から感謝しています。彼らがいたからこそ、まだ何もなかった横浜ビー・コルセアーズがB1という厳しい航海に出る決意が出来ました。集まって頂いた選手の皆さんが揃った時には、僕自身とても心強い思いをしました。ただ今年、3年目の総決戦であり、3年計画の1年目という大事な1年で、チームをうまくコントロールすることが出来ず、選手たちの良いところを引き出せなかったことは残念で仕方ありません」

「横浜ビー・コルセアーズはチャンスを頂きました。来季からは第2章を力強く始めていかなければいけないと思っています」

「今日は今季闘ったメンバーの公式的なイベントの最後になります。是非、(選手には)育てて頂いた皆さまへの心からの感謝と、(ブースターの皆さまには)皆さまの声援を送って頂いて、今日1日を楽しんで頂けたらと思います」

岡本尚博CEO


続いて、B-ROSEが華麗なダンスパフォーマンスを披露していよいよ選手入場となった。選手が登場すると、待ちわびたビーコルブースターから大きな歓声が沸き起り、会場は一気にヒートアップ。

長い闘いを終え、横浜の母港に帰港した今季のチームが整列すると、ビーコルブースターから選手、HCらへ花束贈呈。河内敏光GM、トーマス・ウィスマンHC、加藤翔鷹AC、選手、また「帰港祭」の最後には植田哲也代表がそれぞれ挨拶した。その主な内容を以下に掲載する。挨拶した全員が、今季を共に闘ってくれたビーコルブースターへの感謝を込めた。

河内敏光GM

「1年間、会場に足を運んで頂きまして本当にありがとうございました。2018-19シーズンは、接戦の試合をなかなか勝ち切ることが出来ませんでした。皆さんには、ホーム会場を本当に良い雰囲気にして頂きました。特に最後の平塚の試合では、会場がもう割れんばかりでした。皆さんに、我々チームを応援して頂いたにもかかわらず、接戦を落としてしまいました。今季を振り返ると、シーズンを通して、大事な試合、接戦をことごとく落としてしまいました。ブースターの皆さん、チーム共に悔しいシーズンを迎えてしまったと思っています」

「来季に向けては、必ずや接戦に強いチームにしたい。皆さんと一緒に、あの割れんばかりの会場の雰囲気通りに、チーム一丸となってやっていきたい。観ていて、良くやったと言って頂けるようなチームを作っていきたいと思っています」

河内敏光GM

 

トーマス・ウィスマンHC

「このチームは、厳しい状況が3年間続いていますが、その中でも皆さまからの声援、サポートは我々の励みになっていますし、選手、スタッフ一同、皆さまからのサポートを肌で感じています。それに値するブースターの皆さまに我々から与えるものはまだ足りていません。それを来季、皆さまにしっかりと恩返し出来るようにしたいと思っています。皆さまと一緒にチームを作っていきたいと思っています。来季も変わらぬ声援、応援をどうぞよろしくお願いします」

「今季、我々は接戦をものにすることが出来ませんでしたが、それは決して選手のせいではありません。選手たちは、彼らの持てるもの全てを出して毎試合を闘ってくれました。彼らには、感謝しかありません。今季を闘ってくれて本当にありがとうと言いたい」

トーマス・ウィスマンHC

 

#0細谷将司

「今シーズンもサポートして頂き、本当にありがとうございました。Bリーグ元年からの3年間は本当に苦しい時のほうが多かったのですが、僕自身、神奈川出身で、地元のプロのチームでプレー出来たことを本当にうれしく思っています。皆さんのサポートがなければ、プレーすることは出来ませんでした。本当に心から感謝しています。またこれからも応援をお願いします。ありがとうございました」

#0細谷将司

 

#1川村卓也

「チーム関係者をはじめ、ブースターの皆さんには本当に感謝の気持ちで一杯です。僕自身、チームのために、ひとつでも勝ち星を増やすことが出来ず、選手としては非常に不甲斐なかったのですが、みんなと一緒に闘えて本当にうれしかったし、楽しい時間でした。ありがとうございました」

#1川村卓也

 

#2高島一貴

「結果がついてこなくて、皆さんには大変悔しい想いをさせてしまい本当に申し訳ありませんでした。結果が出ない以上、責任を取るというのはプロとして当然のことです」

「辛いなかでも皆さんがいてくれたお陰で前を見て頑張ることが出来ました。チームというのは、選手、スタッフ、フロントだけではなくて、ブースターの皆さんを含めてチームなんだと思っています。ありがとうございました」

#2高島一貴

 

#5湊谷安玲久司朱

「いろんな想いがありますが、自分自身としては怪我が多くて、チームにあまり貢献出来ませんでした。(皆さんのことは)僕の仲間、家族だ思っています。本当にありがとうございました」

#5湊谷安玲久司朱

 

#7橋本尚明

「今シーズン、ありがとうございました。僕自身、前半戦は本当に不甲斐なかったのですが、そんな時に皆さん、スタッフ、先輩方、いろんな人が僕に檄を飛ばしてくれたり、やさしい言葉をかけてくれて、後半戦からは自分の持ち味を出すことが出来たと思っています」

「来シーズンは、今シーズンのようなことがないように全力で頑張りますので、よろしくお願いします」

#7橋本尚明

 

#10ハンター・コート

「今シーズンはチームも辛かったですけど、個人的には怪我であまり試合に出ることが出来ませんでした。今シーズンは僕の力を表現出来ない部分があったので本当に申し訳なく思っています。来季はこの1年間の経験を活かして、今シーズン背中を押してくれたブースターさん、先輩たち、スタッフに活躍で返さないといけないという気持ちが自分の中であります。来季もよろしくお願いします」

#10ハンター・コート

 

#21田渡 凌

「今年も沢山の応援ありがとうございました。3年連続で残留プレーオフにいってしまい、今年は負けてしまいました。B1に残留することは出来ましたが、1年間通して、個人としても、チームとしても不甲斐ない結果になってしまったので、このオフの期間にしっかりと練習をして、来季はもっと良いチームになれるように頑張っていきます。本当にありがとうございました」

#21田渡 凌

 

#25竹田 謙

「本当に今シーズン、沢山の応援、ありがとうございました。結果としては悔しい結果でしたけど、今日はこのメンバーで、皆さんに1年間の感謝をする最後のチャンスなので、全員で張り切って、皆さんに楽しんで帰ってもらいたいと思いますので、今日1日楽しんでください」

#25竹田 謙

 

#32エドワード・モリス

「今シーズンは自分たちにとって厳しいシーズンでしたが、それでもブースターの皆さんが、僕たちの後押しをしてくれたことに感謝しています。自分たちが、まだ恩返し出来ていない部分が沢山あります。来季、皆さんに恩返し出来るようにチーム一丸となって良いチームが作れるように全力を注いでいきます」

「後ろにいる選手の皆さんは、1年間、僕とやってきた選手です。1年間一緒にやると家族みたいな感じになります。彼らと一緒にプレーすることが出来て光栄でした。この先、僕たちの道が分かれるかもしれませんが、それでも僕の心の中で、1年間共にプレーした彼らをずっと応援し続けていきます」

「来季、このチームが飛躍するチームになれるように、勝ち星をもっと掴めるようになれると信じています。来季も応援をよろしくお願いします」

#32エドワード・モリス

 

#81小原 翼

「今シーズン、応援を本当にありがとうございました。僕自身も(B1残留プレーオフが)3年目になってしまったんですけど、別の形でこういった残留の形になってしまいました。2シーズンは、別のチームで(B1残留プレーオフを)闘い、その時は横浜とつぶし合いましたが、お互いが残れることを信じて闘っていました」

「僕は横浜出身なので、横浜を愛しています。皆さんも横浜を愛しています。ビーコルを愛しているから、応援してくれているんだと思っています。同じ、愛しているもの同士、お互い励まし合って、闘っていけることを願っています。引き続き、応援をよろしくお願いします!」

#81小原 翼

 

加藤翔鷹AC

「長く苦しいシーズンでしたが、今シーズンも応援ありがとうございました。ブースターの皆さんの声援があって乗り越えられたシーズンだと思っています」

「今シーズンは勝てない試合が多くありました。僕は試合が終わったあとで、試合を映像で振り返るんですけど、(映像を見ると)また落ち込むんです。その中でも、皆さまの応援は、ホームでもアウェーでも、めちゃくちゃ声を出してくれて、めちゃくちゃハリセン(B-CLAP)を叩いてくれる。いつも、ビーコルのハリセンが広がるのを見る時は、本当に勇気付けられました」

「今シーズンは、苦しいスカウティング作業でしたが、試合会場での皆さまの熱心な応援に支えられたと思っています。それに対して、どれだけの恩返しが出来ているのかが、僕らにはまだまだ見つけられていませんけど、来シーズン、この横浜のチームがB1の舞台で勝つということで恩返ししていきたいと思っています。また変わらぬ応援を来シーズンも送って頂ければと思います。本当に今シーズン、ありがとうございました」

加藤翔鷹AC

 

植田哲也代表

「今シーズンも、非常に厳しいシーズンではあったんですが、最後の最後まで、皆さんに応援して頂きまして、本当にありがとうございました。公式イベントは、本日が最後になりますが、こういった形(体育館)での帰港式というのは初めてでした」

「これから、選手と触れ合えるイベント、良い試合、ホームゲームでの良い環境をどんどんどんどん作っていくつもりです。皆さまから、いろんなご意見を頂いて、皆さまと一緒に横浜の、横浜ビー・コルセアーズのバスケットボールを作っていきたいと思っておりますので、引き続きどうぞよろしくお願い致します」

植田哲也代表


帰港式の最後では、長期治療を必要とするこどもの復学支援プロジェクト「TEAMMATES(チームメイツ)」事業にてB-ROSEに入団したMikoto(7才)の修了式をおこない、Mikotoが挨拶。会場全体から温かい拍手が沸き起こり、Mikotoをやさしく包んだ。

次回は、この直後におこなわれた第2部「海賊の帰港祭」の模様をお届けする。

【記事・写真/おおかめともき】

 


Written by geki_ookame