川村卓也、熊本でのBリーグオールスターゲームで大躍動!被災地に笑顔を届ける!


3Pシュート5本17得点!ビーコルの代表として熊本に届けた夢と希望、勇気、そして笑顔。

B.BLACK 111-123 B.WHITE(1月14日・熊本県立総合体育館)
27-27|34-30|28-33|22-33

川村卓也の本領発揮だ。1月14日熊本県立総合体育館で行われたB.LEAGUE ALL-STAR GAME 2018で横浜ビー・コルセアーズ#1川村卓也がB.BLACKの選手として23分53秒コートに立ち、5本の3Pシュートを含む17得点を挙げ大躍動した。試合後には熊本県モンVP賞を受賞。ビーコルの代表として、震災から1年以上が経過した今でもなお復興活動が続く熊本の人々に夢と希望、勇気、そして笑顔を届けた。

【写真提供:©B.LEAGUE】

 

B.LEAGUE推薦選手枠選手で出場した川村は、熊本城がデザインされた黒のユニフォームをまとい、シーズン同様の背番号1を付けて出場。この夢の祭典で終始、走りに走って生き生きとしたプレーで熊本の超満員の観客を沸かせ、コート以外でも、茶目っ気たっぷりに盛り上げに盛り上げた。

【写真提供:©B.LEAGUE】

 

1Q、約4分でコートに立つとレイアップで2Pシュートを沈め、片手を突き上げ派手なガッツポーズを決めるとお祭り男の大躍動はスタートした。1Q約3分半では、さぁ3Pシュートを決めろといわんばかりにチームメイトからお膳立てしてもらった場面で、アウトサイドから見事に3Pを沈めて魅せた。

1Q約4分、レイアップで2Pシュートを沈める#川村卓也。お祭り男のショーはここから始まった【写真提供:©B.LEAGUE】

 

川村はシュートだけでなく、パフォーマンスも冴えに冴えた。2Qでは、開始早々にダバンテ・ガードナーと正面からぶつかり倒されたがファウルはなし。約8分にガードナーがミスをした時には、ここぞとばかりに挑発して笑いを誘った。

約2分には2本目の3Pシュートをアウトサイドから沈め、乗って来た川村は、残り20秒でスティールからのパスフェイクで、ボールは何処に行った?とばかりにおどける場面も。前半を終えて、ロッカールームに戻るときには、スタンド最前列のファンに自ら握手をしてファンサービスを楽しませていた。

3Pシュートを沈める川村卓也【写真提供:©B.LEAGUE】

後半、3Q約5分を半分過ぎたところでコートイン。名古屋ダイヤモンドドルフィンズ#8張本天傑を徹底マーク。その場で10秒以上にらみ合う場面もあり、1月27日と28日に横浜国際プールで行われる名古屋戦の前哨戦ともいえるにらみ合いだった。

川村は終始手を叩き、大きな声も出してシーズン同様にチームメイトを鼓舞。3Q約1分20秒では、シーホース三河#6比江島 慎にダブルチームを仕掛けディフェンスでも躍動。さらにはスティールとアシストでも、これぞ川村卓也と唸らせるプレーが続いた。

3Q約1分にはアウトサイドから3Pシュートを沈め、残り20秒を切った場面では、今度は川村が琉球ゴールデンキングス#51古川孝敏とライジングゼファー福岡#5山下泰弘にダブルチームを仕掛けられる場面も。終了間際に3Pのブザービーターを狙ったが、これは惜しくも外れた。

4Q開始早々、早いパス回しで3Pシュートを打ち、これは決まらなかったが、シーズン中の海賊バスケを彷彿とさせる川村らしいプレーも魅せてくれた。9分24秒には3ポイントライン手前から、川村らしい美しいフォームでのジャンプショットで3Pシュートを沈めた。

試合は、両チーム、ダンクと3Pシュートの打ち合いになり、見応えのある接戦となったが、約4分に琉球古川が3Pシュートを決めてB.WHITEが逆転。古川はさらに連続して3Pシュートを沈めてB.WHITEが終盤にリードを広げた。

残り1分28秒に、川村が5本目の3Pシュートを沈めたが、B.WHITE琉球#33アイラ・ブラウンのアリウープダンクなどで123得点したB.WHITEが勝利した。

川村卓也は、23分53秒出場し、3Pシュート5本を含む17得点。B.BLACKの得点では地元熊本ヴォルターズの#7小林慎太郎に続くチーム2番目の高得点をマーク。またスティールではBリーグオールスター最多タイとなる3スティールを記録している。

試合後にインタビューに応える川村卓也【写真提供:©B.LEAGUE】

 

試合後、川村は、B.BLACK地元熊本の小林慎太郎、B.WHITEアイラ・ブラウン、古川考敏と共にSNS投票で決めるMVPの候補に選ばれ、2位までになったが、地元熊本で18得点を挙げた小林慎太郎が最終的に選ばれ、熊本の観客の拍手喝采を浴び賞金100万円を手にした。

川村は試合後、MVP候補に選ばれた【写真提供:©B.LEAGUE】

 

しかし、賞はこれで終わりではなかった。熊本県へ多大な貢献をした選手に贈られる「熊本県モンVP賞」を我らが川村卓也が受賞したのだ。受賞した川村は、右拳を突き上げてガッツポーズ。蒲島郁夫熊本県知事より、賞を受賞し、くまモンから馬刺し、ステーキ、いちごなどの熊本県の特産品の数々を授与された。

川村はMVPこそ逃したが、その活躍が熊本県へ多大な貢献をしたとして「熊本県モンVP賞」を受賞した【写真提供:©B.LEAGUE】

「こういう賞を頂けたのは会場にいる皆さんと、B.BLACKとB.WHITEのチーム、お世話になった関係者の皆さんが作り上げてくれたお陰です。本当に感謝しています」

蒲島知事から、くまモンピンバッジをユニフォームに付けてもらった川村は、感慨無量でご満悦の表情。

蒲島郁夫熊本県知事からくまモンバッチを授与される川村卓也【写真提供:©B.LEAGUE】

さらには、くまモンから、熊本特産のいちご「ゆうべに」をアーンされる場面も。川村は、その場でひざまずいて受け取る前に思わず抱きついてキスする茶目っ気ぶりも魅せて会場を沸かせた。

「くまモンに頂いたいちごは本当に甘くて、口の中いっぱいにいちごの味が広がって最高でした!くまモン、ありがとう!」

くまモンから熊本県産のいちごをアーンされる川村卓也【写真提供:©B.LEAGUE】

 

川村は、前日に熊本県益城町の仮設住宅を訪問して、被災された人々に笑顔を届けていた。「皆さんに笑顔になって欲しくて、取り組んだ2日間でした」熊本を勇気づけるこのBリーグ2度目のオールスターゲームで、あらん限りの全力プレーとパフォーマンスで、被災地に夢と希望を届けた川村の表情は充実していた。

オールスター前日に熊本の被災地を訪問する川村卓也【写真提供:©B.LEAGUE】

 

年に一度のバスケの夢の祭典は、地元熊本ヴォルターズ小林慎太郎が音頭を取り、会場全員で元気いっぱいに叫んだ「1、2、3、Bリーグ!」で、大盛況の中、溢れた笑顔で幕を閉じた。

川村をはじめ、熊本県立総合体育館のファン、選手は皆、素晴らしい笑顔を浮かべていた。来年、Bリーグ3度目のオールスターは、富山県民が待望した富山市総合体育館で行われる。

夢の祭典が終わって、Bリーグレギュラー戦の再開だ。ビーコルは、1月20日と21日千葉ポートアリーナで行われる千葉ジェッツ戦で、浮上と逆襲、そして横浜アリーナでのチャンピオンシップ出場を掛けて激闘をリスタートさせる。

【記事/おおかめともき(写真提供:©B.LEAGUE)】

 


Written by geki_ookame