産業能率大学とビーコルがコラボする斬新な取り組み


琉球戦での「産業能率大学スペシャルゲーム」は学生たちの斬新なアイデアの集大成

横浜ビー・コルセアーズは、12月2日におこなわれた琉球ゴールデンキングス戦GAME1でトップパートナーである産業能率大学とコラボレーションした「産業能率大学スペシャルゲーム」を開催した。そこで見たのは、プロクラブと学生たちとの有意義なコラボレーションだった。

産業能率大学は、自由が丘、代官山、湘南にキャンパスがあり、以前はbjリーグに所属していた東京アパッチをサポートしていた。しかし東京アパッチが2011年に活動を停止し、さらには湘南にもキャンパスがあることから、横浜ビー・コルセアーズをサポートするようになり、そのパートナーシップはビーコルの設立年からと長きに渡っている。

エスコートキッズも産業能率大学のビブスを着て登場

エスコートキッズと選手たちの記念撮影

産業能率大学には「スポーツマーケティングリサーチ」の授業があり、横浜ビー・コルセアーズというプロクラブとコラボレーションすることで、学生たちの授業に深みを与えている。

産業能率大学での授業で、ビーコルが赴いて行ったオリエンテーションの様子

異文化交流をテーマに学生が企画したジェフリー・パーマー選手ウェルカムパーティ。スペシャルデー開催前に行われた

 

12月2日の琉球戦で行われた「産業能率大学スペシャルゲーム」では、授業で行われた内容がそのまま反映された。約40名のクラスで行われる「スポーツマーケティングリサーチ」のクラスでは、9月と10月にビーコルも講義に行き、授業として、このスペシャルゲームのためのオリエンテーションを行い生徒たちに課題を与えた。例えば、「女性客をターゲットにした施策」「会場を海賊化する」などといった実戦的なテーマだ。

試合前に行われた学生たち企画のシュートゲーム。

自由が丘産能祭公式マスコットキャラクターじゆうわんも登場

 

学生たちは、実際に横浜国際プールでの試合観戦を体験してから、2~3週間で知恵を絞り、その結果、スペシャルゲームデーでのプログラム、フォトスポット、荷物置きシート配布など、様々な新鮮で斬新なアイデアが発表された。ビーコルはこれらを評価し、このスペシャルゲームで実現させた。

 

試合前に行われた選手たちのサインボール投げ入れも学生たちが企画したもの。選手たちも、楽しそうにボールを投げ入れ、激戦を前にした束の間のブースターとの交流を楽しんでいた。ハーフタイムショーでは、フリースタイル・フットボールの第一人者で、現日本チャンピオン、世界大会で準優勝した産業能率大学経営学部2年在学中の勝山 耀さんがその妙技を披露した。

試合前に行われたサインボール投げ入れ。これも学生が考えた企画だ。選手たちもブースターとの交流を楽しんでいた

ハーフタイムにはフリースタイル・フットボール日本チャンピオン産能大学生の勝山 耀さんのパフォーマンスが行われた

 

またこの試合では、「大学生割」という企画もあったが、これも産能大の学生たちの想いがこもったアイデアだった。学生たちは、産能大の学生だけでなく、他校の大学生にも割引を適応させて、出来るだけ多くの大学生にビーコルを観てもらいたいという提案をして実現させた。

集まった優れたアイデアの中には、今回残念ながら実現出来なかったものも多く、今後の「産業能率大学スペシャルゲーム」で実践していくそうだ。

学生会長の宮前秀晴さんが試合前に挨拶のスピーチ

宮前さんは、TIP-OFFセレモニーでトスアップも行った

コートスイーパーも産業能率大学の学生たちが担当

Bリーグの激戦を懸命にサポートした経験もまた授業の一環だ

 

スペシャルゲーム当日は、産能大の生徒たちが横浜国際プールのアリーナ内にブースを出して、自分たちのアイデアで作ったイベントを催し、賑わいを作っていた。訪れた観客たちに接しながら、オペレーションを行っていた生徒たちの生き生きとした表情が印象的だった。

 

アリーナでバスケットボールだけでなく様々なエンターテインメントを提供する横浜ビー・コルセアーズと、画期的なカリキュラムで若者たちを育成している産業能率大学のコラボレーション。スポーツビジネスの未来を担う学生たちが授業の中で練り出した斬新なアイデアを机上のシミュレーションでなく、プロクラブが実際に実践するということは、双方にとって、とても有意義なことだと思う。これからの両者の取り組みに注目していきたい。

【写真・記事/おおかめともき】

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Written by geki_ookame