ビーコル、アウェーで三河に惜敗。執念の粘りで食い下がるも勝てず6連敗。

今節もライバルチームが揃って敗戦。残留プレーオフ回避争いでの均衡続く。順位変動はまた次節へ持ち越し。

2018-19シーズン第32節(4月3日ウィングアリーナ刈谷)
シーホース三河 94-92 横浜ビー・コルセアーズ
28-23|26-21|26-22|14-26

【BOX SCORE / PLAY BY PLAY 4.3 [WED]シーホース三河 vs 横浜ビー・コルセアーズ】https://www.bleague.jp/game_detail/?ScheduleKey=3459&TAB=B

【ダイジェスト映像】
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横浜ビー・コルセアーズは4月3日、アウェー「ウィングアリーナ刈谷」でシーホース三河と水曜日ゲーム1試合を闘った。序盤から追う展開となったビーコルは、ビハインドを10点前後にして終盤での逆転を伺った。4Qで猛攻を仕掛け2点差にまで肉薄。ゲーム最終盤で決めれば同点、延長戦突入となるフリースロー2本の絶好機を土壇場で得たが2本とも決め切ることが出来ず、無念の惜敗となった。

B1残留プレーオフ回避争いでビーコルは、残留プレーオフ圏外となるワイルドカード8位の秋田と「1」ゲーム差、ビーコルを追う10位滋賀と勝敗勝率で並ぶ「0」ゲーム差で、秋田が負けてビーコルが勝てば圏外浮上のチャンス、滋賀が勝ってビーコルが負ければ転落する崖っぷちの危機に立たされていたが、今節で秋田、滋賀共に敗れたために順位、ゲーム差はそのまま。前節に続いて均衡状態が保たれ、変動は次節に持ち越された。

ビーコルは、3月16日17日におこなわれたアウェー北海道2連戦で連勝してから秋田に「1」ゲーム差にまで背負っているが、以降6連敗して浮上する好機を得たままでの足踏み状態が続く。

【写真提供:©B.LEAGUE】


1Q、開始早々から金丸に続けてインサイドから2Pシュートを許したビーコルは、立ち上がりから追う展開となったが、前節川崎戦GAME2に続いて先発した竹田が川村のロングパスからバックショットを沈めてやり返すと、コストナーが3Pシュートを沈めて1点差にした。しかし、これまでの対戦でやられているルーキー岡田侑大にディフェンスを破られて2Pシュートと3点バスケットカウントを続けて決められてしまう。6分で川村とスティーブンソンが2Pシュート、5分にはロングショットのタッチが冴えたコストナーが3Pシュート。さらには田渡がレイアップで続いて3点差としたが、バッツとミークスに続けてイージーダンクを許してしまう。終盤でコストナーが2Pシュートと3Pシュートを沈めて5点差にしたが、バッツにワンハンドダンクを決められて三河が逃げる。流れを何としても奪いたいビーコルは残り23秒で田渡がフローターを沈めて食らいつき1Qを5点差の28-23で終えた。

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2Q、5点を追うビーコルは、コストナーが3Pシュートを決めて追撃。しかし、狩俣の連続3Pシュートなどで差が11点に開いてしまったが、モリスのアウトサイドからの2Pシュート、細谷の3Pシュートなどで差をひと桁にする。両チームはここから得点を奪い合い、ビーコルが点差をひと桁にすれば三河がすぐさま返して二桁に戻すといった展開が続いた。残り4分、狩俣に3Pシュートを許してこの均衡が破れ、13点差に。さらにはミークスにフェイダウェイを決められて三河の得点は早くも50点台に乗ってしまう。ビーコルは、モリスの3点バスケットカウント、細谷のミドルシュートなどで追撃。終了間際にコストナーがアウトサイドから2Pシュートを沈めて差を10点に縮めて前半を終えた。

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3Qの開始早々、金丸晃輔を小原、橋本、田渡のトリプルチームで徹底阻止。これで橋本が金丸からスティールを奪うと竹田がドライブからレイアップを決めた。点差を詰めたいビーコルはコストナーの3点バスケットカウントと2Pシュート、スティーブンソンのセカンドチャンスなどで追撃。しかし、金丸に3Pシュート、岡田、バッツ、ミークスに2Pシュートを許して徐々に点差が開き、2分にはミークスにセカンドチャンスを決められて17点差になった。残り1分で川村がオープンショットから3Pシュート、スティーブンソンがセカンドチャンスからダンクを沈めて12点差としたが、終了間際で桜木に2Pシュートを決められてしまい80-66、ビハインドは14点になった。

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4Qでビーコルは徐々にシュートを入れて点差を詰めた。中盤の6分と5分で3本の2Pシュート沈めた特別指定選手中村太地の活躍などで、ビーコルは差を7点にまで詰める。残り2分では、川村がアウトサイドから2Pシュートを沈めて6点差。桜木に2Pシュートを入れられるが、田渡がレイアップでやり返してすぐさま6点差に戻した。

残り1分、コストナーのスティールから中村がファストブレイクで2Pシュートを沈めて4点差に詰め寄ると、ターンオーバーからファウルを奪った川村がフリースロー2本を確実に仕留めて1ポゼッション2点差にまで肉薄する。

残り1分、桜木にフリースロー2本を決められて4点差になったところでウィスマンHCがタイムアウト。その明けで、川村が3Pシュートを狙ったが外してしまう。残り1分を切った28秒で川村のディフェンスリバウンドから田渡が2Pシュートを沈めて再び2点差に戻した。

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三河がかけたタイムアウト明けの残り4秒で、モリスが痛恨のファウルを取られてしまったが、フリースローを打った熊谷はこれを2本とも外して、ビーコルに再び流れが傾いた。熊谷が外した2本目のリバウンドをコストナーが取り、3Pシュートを狙ったが入らず、ここでタイムアップのブザーが鳴った。しかし、ここでビデオ判定となり時計が0.9秒戻される。コストナーはファウルをもらい、フリースロー2本を得た。コストナーはこの試合でフリースロー成功が3/3本で100%。ビーコルは土壇場で同点の絶好機を得る。

この日最大の割れんばかりの大ブーイングの中で、コストナーは1本目のフリースローを失敗してしまう。すると、2本目をわざと外してリバウンド狙いに切り替えた。そのリバウンドを自ら取って2Pシュートを打ったが入らず、さらにスティーブンソンがセカンドチャンスで執念をみせたがこれも入らず、無念のタイムアップとなった。ビーコルはこれで6連敗。勝った三河は4連勝となった。

ビーコルのスコアリーダーは、29得点を入れたブランドン・コストナー。2番手は14得点(9アシスト)を入れた川村卓也となった。

3番手は二人。共に10得点を入れたアーサー・スティーブンソンと中村太地となった。中村の二桁得点は1月27日秋田戦GAME2以来17試合ぶり。

スティーブンソンは11リバウンドも記録して3試合連続ダブルダブル。前節川崎戦GAME2で26得点を挙げていたが、ゴール下で執拗な相手ディフェンスに阻まれ、持ち前のインサイドアタックからの得点が伸びなかった。

【写真提供:©B.LEAGUE】


ゲーム最終盤で粘りに粘ったが、ビーコルは勝つことが出来なかった。フリースロー成功100%だったコストナーが勝負どころで得た2本を外したのは痛恨だった。

ビーコルはこの試合でチームのフリースロー成功が15/20本で75%と、ここ数戦で悪かったフリースローの精度を上げてみせた。コストナーは、フリースローの成功率がここまでのトータルで70%と悪くない。その名手が1本目を失敗したのは、それだけ重圧がかかっていたことを表している。

コストナーが敢えて外した2本目でのリバウンドを入れていれば同点で、オーバータイム突入。敵地でしびれるドラマになったはずだが、その期待は泡と消えた。

しかし、今節でも秋田と滋賀が負けた。均衡したゲーム差はまたしても凍結。ビーコルの圏外浮上のチャンスはつながり、10位転落の危機は首の皮一枚でつながった。

ビーコルは、前回対戦に続いてこの試合も三河からリードを奪うことが出来なかったが、それでもウィスマンHCは「最後まで分からない展開に持っていけたことは評価すべき点」と前を向いた。課題はやはりディフェンスだ。

名将はビーコルの指揮官になって以来、このディフェンスにこだわってチームを押し上げてきた。シーズン終盤で迎えた残り7つの決戦で、このディフェンスを何としてもまとめ上げて、この浮上への好機と転落への危機が背中合わせになった状況を打破しなければならない。

次節はわずか中1日、アウェーでおこなわれる三遠と2連戦だ。過酷な日程の中でビーコルは勝たねばならない。海賊の踏ん張りどころが続く。

【記事/おおかめともき・写真提供/©B.LEAGUE】

 

 

Written by geki_ookame