下位4チーム脱出目前のビーコル、アウェー三河戦でまさかの100点ゲームを喫し敗戦。


ワイルドカード8位秋田も敗戦。残留PO出場圏外浮上を目前にして足踏み。

2018-19シーズン第30節(3月27日ウィングアリーナ刈谷)
シーホース三河 100-84 横浜ビー・コルセアーズ
27-15|30-28|24-32|19-9

【BOX SCORE / PLAY BY PLAY 3.27 [WED]シーホース三河 vs 横浜ビー・コルセアーズ】https://www.bleague.jp/game_detail/?ScheduleKey=3432&TAB=B

【ダイジェスト映像】
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横浜ビー・コルセアーズは3月27日、アウェー「ウィングアリーナ刈谷」でシーホース三河と水曜日ゲーム1試合を闘い、三河に終始リードを奪われた展開で10点前後の差を維持したが、4Qで失速。B1残留プレーオフ出場圏外浮上を目前にして100点ゲームでの悔敗を喫した。

ビーコルはこれで14勝36敗。B1残留プレーオフ回避がかかるワイルドカード9位は変わらずそのまま。残留プレーオフ出場圏外となるワイルドカード8位秋田も栃木に敗れたためにゲーム差「1」も変わらずとなった。ビーコルを追う10位滋賀は福岡に勝利。そのためビーコルとの差を「1」に縮めて迫ってきている。

【写真提供:©B.LEAGUE】


この試合でトーマス・ウィスマンHCは、前節栃木戦GAME2でデビューして14得点を挙げていたジョナサン・ホームズをロスターから外し、アーサー・スティーブンソンとブランドン・コストナーを先発で起用。また、竹田 謙を5試合ぶりに先発で起用してきた。

一方の三河は、前回の横浜戦からしばらくロスター入りがなかった帰化選手桜木ジェイアールをベンチ入り登録させた。桜木は先発こそなかったが、2Q途中から7試合ぶりに出場している。

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1Q、熊谷の2Pシュートで三河が先制。ビーコルは8分に川村がアウトサイドから2Pシュートを沈めたが、マンツーマンディフェンスが破られバッツに2Pシュート、金丸に3Pシュートを許し、差が徐々に広がった。三河は6分の時間帯でパス連携が乱れてターンオーバーが多くなったが、ビーコルはこれで得たシュート機会を決めることが出来ず、好機をものにすることが出来ない。その間、ミークス、岡田、金丸に得点を許してしまう。4分で田渡がファストブレイク、さらに田渡は3分でターンオーバーからファストブレイクを決めた。この連続得点で流れが生まれるかと思われたが、ミークスと金丸に連続得点。以降スティーブンソン、竹田のシュートでやり返したが、終了間際、金丸にこのクォーター3本目となる3Pシュートを決められ1Qは27-15。12点差のビハインドを背負う。

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2Qでビーコルはゾーンディフェンスに変更したが、三河にイージーな3Pシュートを多く許してしまいビハインドが開いた。湊谷が3Pシュート2本、橋本が3Pシュートを1本決めてこれに対抗したが、点差はなかなか縮まらない。7分で前回3月3日の対戦から欠場が続いていた桜木ジェイアールが7試合ぶりに復帰出場。いきなり2Pシュートを決められてしまう。残り3分では川村が2Pシュートでバスケットカウントを奪い、点差をひと桁台にする好機を得た。しかし、三河は川村がフリースローラインに立ったところでタイムアウトをかけ、川村にプレッシャーをかける。川村はこのフリースローを外してしまった。終盤残り1分を切って田渡が3Pシュートを沈めたが、この直後に松井に3Pシュートを許してしまう。残り8秒で川村がフリースロー2本を得た。1本目は成功したものの2本目を外してしまい、そのリバウンドから狩俣が3Pシュートを決めた。2Qでビーコルは28得点を入れたが、失点が30と得点を上回ってしまい14点差の43-57で前半を折り返した。

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3QでウィスマンHCは橋本尚明と小原 翼を投入。強度を上げたディフェンスもしばらくは機能した。小原が体を張ってゴール下でシュートを阻止すれば、橋本が3Pシュートを決める。攻守で二人がハッスルプレーをみせた。しかし、前回対戦でもやられていたルーキー岡田侑大に無双状態を許してしまう。このクォーターだけで2Pシュート6/9本、3Pシュート1/2本を含む計19得点を岡田ひとりに喫してしまった。ビーコルは中盤以降で反撃に転じ、再三にわたってビハインドをひと桁差にして追い上げたが、すぐさま岡田に二桁差に戻されてしまった。

1分を切ってビーコルに流れが生まれる。中村太地が3Pシュート、さらにはスティーブンソンのセカンドチャンスで5点差。さらにはコストナーのフリースロー1/2本で4点差にまで肉薄。しかし終了間際、ミークスにセカンドチャンスを許し、6点差で最終クォーターに突入した。

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4Qで桜木がショットクロックギリギリで2Pシュート。さらには、松井、ミークス、桜木に2Pシュートを許してしまい再び二桁差になった。ビーコルはスティーブンソンのレイアップ、モリスの2Pシュートで差をひと桁に戻したが、ゴール下での強度が衰えない三河ディフェンスに苦戦し、シュートの形が作れない。その間、桜木に3点バスケットカウント、残り2分から1分にかけてはバッツに3本続けて2Pシュートを許すなどして点差は再び二桁台に広がった。ビーコルは執念でインサイドに切り込みシュートを打つが、決め切ることが出来ない。ビーコルが勝負どころの4Qで入れた得点はわずか9得点だった。残り1分を切って加藤に2Pシュートを入れられ失点は遂に100点に。終了間際21秒でコストナーがフリースロー2本を決めたが16点差。反撃はここまでだった。ビーコルはこれで3連敗。勝った三河は連敗を「4」で止めた。

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ビーコルのスコアリーダーは、アーサー・スティーブンソンの15得点。2番手はブランドン・コストナーの14得点。橋本尚明が3Pシュート2/4本を含む12得点を挙げて3番手になった。ここ数戦で好調を維持して先発が続いていた橋
本は、前節栃木2連戦で無得点に終わっていた。GAME2ではその理由からウィスマンHCから先発を外されていたが、チームの残留プレーオフ出場圏外浮上が目前だったこの試合でみせた奮起と結果は、指揮官の再評価に繋がるはずだ。いや、もしかしたら名将はこれが狙いだったのかもしれない。

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以降、川村卓也と田渡 凌が共に10得点を挙げて4番手。細谷将司は3Pシュート2/2本を含む7得点を挙げて5番手だった。

ビーコルのシュート成功率は50%。前節で30%台だったシュート確率は改善されている。二桁得点を挙げた選手が5人出たが、20点以上の得点がいなかったのが響いた。

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B1残留プレーオフ出場圏外となるワイルドカード8位浮上が期待された三河戦は、100点ゲームを喫する悔敗となってしまった。ウィスマンHCは試合後「今日の自分たちのディフェンスに、正直がっかりしている。自分たちが下4つのチームであるにも関わらず、エナジーを出せなかったことが今の弱みだ。今季ずっと下4つを走ってきたが、今日秋田が栃木に負けたことで、自分たちがこの試合に勝っていれば下4つから抜け出せるチャンスがあった。そのことも試合前に話したが、それでもディフェンスのエナジーが出せなかった」と話した。決戦と位置づけた残り11試合の初戦でディフェンスが次々に破られてしまった落胆は否めない。三河は久々に戻ったホーム戦で4連敗を止めるべく持てるエナジー全てを出し尽くして挑んできた。ビーコルが追い上げた終盤の争いでは、ゴール下でミークスが絶叫しながらルーズボールを奪い合う気迫をみせた。100点を喫したこと以上にエナジーで上回れてしまったことに悔いが残る。
橋本と小原がハッスルプレーをみせたが、チームは、残留プレーオフ出場圏外の秋田に「1」ゲーム差にまで迫ったところで守りに入ってしまったようだった。

三河とは4月決戦で今節と同じウィングアリーナ刈谷と、ホームトッケイセキュリティ平塚でそれぞれ1試合ずつ残す。三河との対戦がB1残留プレーオフ回避の鍵を握っているといっても過言ではないだけに今節で得たこの苦い経験を残す2つの三河戦で活かさなければならない。

幸い秋田も栃木に敗れて付き合ってくれた。次節のホーム川崎戦では相手を上回る気持ちとエナジーが必要になってくる。次節のホーム川崎2連戦は、気持ちとエナジーをむき出しにし、なりふり構わないがむしゃらなプレーで今度こその下位4チームからの脱却を図りたい。

【記事/おおかめともき・写真提供/©B.LEAGUE】

 

 

 


Written by geki_ookame