横浜アリーナでチャンピオンシップを闘えるチームへ!そして悲願の優勝へ!海賊の新たな挑戦が始まった!
横浜ビー・コルセアーズは、5月28日に尺野将太ヘッドコーチの契約満了による退任と、来季2018-19シーズンからのトーマス・ウィスマン氏のヘッドコーチ就任を発表した。
尺野将太HCは今季アソシエイトコーチからスタートしたが、2年続けてシーズン途中からヘッドコーチ代行を経てヘッドコーチに昇格。以降ディフェンスを中心にしたチーム強化に大きく尽力し、チーム状況が苦しい中で身を粉にして指揮を続け、ビーコルのB1残留に大きく尽力した。
今季、試合後の会見で尺野は常に「相手をも勝る強い気持ち」という言葉を何度も口にして闘う姿勢を大事にしてきた。B1残留を決めた片柳アリーナでの富山戦でチームはそれを遂行し、悲願を成就させた。“勝つために必要な強い気持ち” 尺野がチームに残したこのイズムは、これからもビーコルに息づいていく。
トーマス・ウィスマンは、今季途中の昨年11月から横浜ビー・コルセアーズにアドバイザーという形で加入し、チームに変革をもたらしていた。
ウィスマンは加入してから以降、アドバイザーという役割から、ベンチに入ることはなかったが、低迷するチーム状況が悪化する中で、3月25日のホーム三遠戦からベンチ入りして尺野ヘッドコーチをサポート。以降チームは著しい成長を見せ、闘えるチームへと急速に進化していった。
ウィスマンは、ベンチ入り後におこなったB-COR MAGAZINEでのインタビューでチームのことをこう語っていた。
「このチームは、才能が揃った「個」が強いチームです。ただ一方でチームがひとつにまとまり切れていないという現実があります。そこをまとめあげるのも私の役割です」
「チーム力だったり、ケミストリーというのは、ネガティブなものを排除して、自分のポジティブなものを全てに注ぎ込み、お互いを信頼し合うことが重要です。選手、チーム、コーチがお互いに信頼し合える関係を作っていかないといけません」
「私は、このチームが試合に勝てるための才能を持っていると信じています」
今回のチームリリース発表の前日におこなわれた帰港式でトーマス・ウィスマンの来季続投が発表されていたが、その際、日本語で「3年、4年以内に一緒に優勝しましょう!」と挨拶して、集まった300人以上のビーコルブースターに大きな期待と希望を与えたばかりだった。
優勝出来るチームになるために海賊船の帆をさらに大きく膨らませ、ビーコルはここから新たなスタートを切る。ウィスマンは厳しい練習で有名だ。これから栃木ブレックスをB1初代王者に導いた名将トーマス・ウィスマンがビーコルを優勝争い出来るチーム、優勝出来るチームへと押し上げる。来季海賊たちは、覚悟を持って新たな挑戦の航海に出る。
【記事・写真/おおかめともき】