大海戦GAME1でのリベンジならず。海賊無念の10点差悔敗。


タイムアップ直前、2試合連続ダブルダブルのハシーム・サビート・マンカ倒れる。

横浜ビー・コルセアーズ 56-66 シーホース三河(ウィングアリーナ刈谷)

大海戦GAME1、ビーコルは強豪シーホース三河を終盤に苦しめ10点差にまで追い上げたが、1Qでの大量失点が最後まで響き悔敗。明日のGAME2で巻き返し逆襲を図る。シーホース三河はこれで15連勝、Bリーグ最多連勝タイ記録となった。中地区の6位ビーコルは、2位名古屋までのゲーム差が2.5となり、差を増やしてしまった。

 

なんとも、辛い幕切れだった。10点差に追い上げた終了間際、この日獅子奮迅、20得点、11リバウンドで2試合連続ダブルダブルをマークしたハシーム・サビート・マンカがペイントエリアに倒れてしまった。#21田渡 凌のシュートをブロックしにいった#5アイザック・バッツの肘が不運にもハシーム・サビート・マンカの顔面に当ってしまいサビートはその場に仰向けにして倒れ、しばらく立つことが出来なかった。約2分後にチームメイトに支えられながら自力で立ち上がったが、状態が心配される。サビートの無事を願いたい。

 

故郷愛知での試合となった古田 悟HCは、オンザコート2-1-1-2で、富山戦で機能した#45ウィリアム・マクドナルドと#34ハシーム・サビート・マンカのコンビネーションを1Qから投入し、序盤のリードを狙ったが、インサイドを徹底した相手ディフェンスに苦しみ、思いのほか得点が伸びなかったのは誤算だった。オフェンシブにいった代わりに1Qで25点もの失点を喫し、これが以降で重くのしかかってしまった。

 

#45ウィリアム・マクドナルド。シーホースのディフェンスに苦しんだがそれでも11得点をマークした。【写真提供:©B.LEAGUE】

1Q開始早々にサビートが、アウトサイドから2Pシュートを決め幸先よく先制するが、シーホース#3オルトン、#4狩俣に続けて3Pシュートを決められるなどで得点を許し、点差が次第に離れていく。6分55秒にサビートがインサイドからシュートで3Pバスケットカウントを決めて反撃する。しかし、いい流れでシュートにまで持っていくが、ことごとくはずしてしまう。

4分50秒で流れを変えるべく#8満田丈太郎を投入。満田は起用に応えて2Pシュート2本を決め、残り30秒で#15佐藤託矢が2Pシュートを決め10点差にしたが、終了間際4秒に#32桜木ジェイアールに2Pシュートを入れられ13-23。12点ビハインドで1Qを終えた。

インサイドを徹底的に固めたシーホースのディフェンスにマクドナルドとサビートは苦しみ、期待の二人のコンビネーションにはミスもあった。7分55秒でマクドナルドのパスがサビートに合わず#3オルトンにスティールを奪われ2Pシュートを決められてしまった。マクドナルド加入3戦目で、細かいアジャストに狂いが生じているのかもしれない。そしてマクドナルドは、デビュー戦でファウルが少なかったものの1Qで2つファウルを取られてしまった(ゲームトータルでファウル3つ)。判定に困惑する表情を見せる場面があった。

 

2Q、#21田渡 凌のアウトサイドからの2Pシュート、マクドナルドのインサイドからの2Pシュートで得点するが、シーホースの早いパスワークに苦戦し失点を重ねる。しかし、このクォーターでも満田が躍動。ディフェンスでは素晴らしいブロックでも貢献。前半でチームのスコアリーダーとなる8得点を挙げた。前節で無念の体調不良で出場出来なかったぶんを取り返す活躍だった。

終了間際32秒で古巣対決となった#2高島一貴が、アウトサイドから2Pシュートを沈め、いい形で前半を終えられるかと思われたが、残り16秒に#6比江島に2Pシュートを決められ2Qは14-17。トータルで27-42、15点差で前半を終えた。

 

3Qで果敢にシュートする#0細谷将司 【写真提供:©B.LEAGUE】

猛反撃を期する後半で、ビーコルのディフェンスが機能し失点を15に抑える。7得点を入れたサビート、レイアップを決めた#0細谷将司、マクドナルドのアウトサイドからの2Pシュート、そして約3分で入った田渡がスピードを活かしたターンオーバーからのレイアップなどで16得点を奪い、3Qを16-15でリードで終え、トータルで14点差とした。

オンザコート2の4Q、サビートとマクドナルドがコートに立ち、海賊は猛追を図る。開始早々にサビートが2Pシュートを力強く沈め流れを生み、以降サビートを起点に得点を重ねる。マクドナルドが残り1分と、34秒にインサイドから2Pシュートを続けて決めて10点にまで差を詰めた。しかし、サビートが終了間際にバッツの肘を顔面に受けて倒れ、急遽満田が入ったがタイムアップとなってしまった。

ビーコルは4Qも13-9と勝ち越し、後半だけで見れば29-24とリードした。前半に奪われた42点、特に1Qの25点は最後まで重くのしかかった。

 

一時は20点のビハインドも、最後は10点差にまで詰めシーホースを苦しめた。しかし、アウトサイドからのシュートをことごとく外してしまったことが敗因のひとつになった。シーホースが3Pシュートを14本中4本(28.6%)決めた一方で、ビーコルは16本3Pを打ちながら成功数は0。この差が大きく響いた。

エース#1川村卓也はシュートチャンスもあったが、サビートにパスを出してアシストに終始していたのだろうか、結果無得点に終わっている。オフェンスマシーンの異名を持つ川村だけに、もったいなく感じる。

サビートは20得点、リバウンド11で、富山戦GAME2に続いてこの日もダブルダブルだった。4Q終了間際に顔面に受けた状態が心配されるが、シーホースにとっては、引き続き脅威になっている。

 

インサイドの職人マクドナルドは、インサイド封じに出たシーホースディフェンスに苦しんだが、それでも11得点を挙げたのは流石だ。そして田渡 凌と、満田丈太郎の若い二人が共に8得点を挙げている。

この試合でもここぞの躍動で存在感を示した#21田渡 凌 【写真提供:©B.LEAGUE】

 

15連勝中のシーホース三河に対し、後半では苦しめることが出来た。決して完敗ではない。チームの修正を信じ、明日こそ、この強豪を倒す!さらなるブーストを海賊たちに送ろう!勝利を!ゴービーコー!!

【記事/おおかめともき(写真提供:©B.LEAGUE)】

 


Written by geki_ookame