新チームが順調な仕上がりを見せる。
横浜ビー・コルセアーズは8月29日、トッケイセキュリティ平塚総合体育館で24日からおこなっていた平塚トレーニングキャンプの締めくくりとして、アースフレンズ東京Zとの合同練習会をおこなった。ビーコルが平塚でキャンプをおこなったのは、今回が初めて。
練習会は、5分間のスクリメージ(試合形式の練習)を6本おこなう形がとられ、結果は横浜65-47東京Zとなった。練習会の詳細スコアは以下の通り。
【1本目】 横浜 11-9 東京Z 【2本目】横浜 17-7 東京Z 【3本目】横浜 11-2 東京Z 【4本目】横浜 12-10 東京Z【5本目】横浜 10-7 東京Z 【6本目】横浜 4-12 東京Z
ビーコルは、新チームが初の対外試合で順調な仕上がりぶりを見せた。スクリメージでは本数を重ねるごとに勢いが出始め、6本中5本をリードした。新チームは、終始アグレッシブなバスケットボールを展開。またコミュニケーションの面においてもコート上の選手はもとより、ベンチからも大きな声が活発に出て、結束力の高まりをうかがわせた。
選手スタッツでは秋山皓太が3Pシュート5本を含む17得点。アキ・チェンバースが15得点、須藤昂矢が12得点を決めている。
《山田謙治AGM兼AC 会見コメント》
「チームが本格的に始動してから今日でちょうど2週間が経ちました。今日の合同練習会では、ここまで取り組んできたことがしっかり形になって表れていたのでポジティブに捉えています。今は怪我人もいるため人数が少なく、なかなか試合形式ができなかったので、今日の経験はチームにとってすごく収穫の多いものでした。チームとして、まだまだ課題はありますが、また来週から修正して良い方向に持っていきたいと思います」
--新チームの印象は?
「いい意味でみんな真面目なんです。練習も一生懸命やってくれていますし、個人のワークアウトも一生懸命やっています。もっとオンとオフを切り替えたらいいのになと思うほどなんです。ずっとオンの状態(笑)。僕が言ったことはきちんと遂行してくれます。
カイルHCはコミュニケーションを大切にしています。今日の合同練習会では5つの項目をやりなさいというのを決めたのですが、その中にコミュニケーションも入れていました。ゲームの合間でも選手たち同士で話をしてくれています。コミュニケーションの部分ではよくやれているのかなと思います」
--昨季と比べてチームのプレースタイルはどう変わった?
「アグレッシブなディフェンスということで、昨季はフルコートでピックアップということをあまりやっていませんでした。今季はカイルHCからフルコートでピックアップしたいと言われているので、この2週間ではこの練習をしてきました。フルコートでやるのは人数をかけないと難しいですし、これを良くやれたとしても5分が限度かなと考えて、今日は5分ゲームにしたんです。(アグレッシブなディフェンスを)10分でいくのはなかなか難しいので、5分ぐらいがちょうど交代のタイミングかなと思っています。今日、試しとしてやってみたんですが、強度としても良くやれたのかなと思っています」
《秋山皓太 会見コメント》
「今は人数が少ない状況ですが、それ以外はここまでしっかりとバスケットに集中して良い方向にチームが進んできています。チームとして積み上げたものが今日の試合の結果として現れたと思います。今年はまだ怪我もなく、昨年の同じ時期にあった経験をしっかりと活かせているのでコンディションは悪くはないです。ただ、まだプレー面での課題が多いので、そこはしっかりと修正していきます」
--平塚トレーニングキャンプを終えて
「環境がとても素晴らしかったので、充実した良い練習が出来ました。合宿という普段とは違う環境の中で、チームとしてステップアップ出来たのではないかと思います」
--今日の合同練習会でやろうとしたことはどのくらい出来た?
「50%ぐらいでしょうか。まぁ、完成することは、たぶんないと思うので、完成度を高めながらも、次のレベルにどんどん挑戦していけたらと思っています」
《森井健太 会見コメント》
「チーム全体が始動して試合形式をおこなうのは今日が初めてでしたが、ここまで取り組んできたことがしっかりと発揮出来たと思います。オフェンスの部分では、まだ細かいミスなどもありますが、今はまだチームメイトとも連携を確認している段階なのでミスを恐れずプレーすることを心がけています。チームメイトの強みを引き出すことが自分の求められるプレーなので、その点にはしっかりこだわります。今日はまだミスもありましたが、求められている形は少し出せたのかなと感じています」
--新チームにとって初めての対外とのスクリメージだったが、その感想は?
「5対5ということもあり、やっていて楽しかったですし、チームの中で5対5でしか見えてこない課題というのは絶対にあると思うので、そういった部分でチームとして見れたというのは、これからの練習に良い影響を与えると思います。
今日の合同練習会で、選手ひとりひとりが課題を見つけたと思うので、チームとしても個人としてもその課題を解決できるように来週からまたやっていきたいと思います」
--平塚トレーニングキャンプを終えて
「率直にいってキツかったですけど、合宿ではバスケットボール以外の食事などの生活の部分をチームメイトと過ごすことができたので、普段の練習よりも良いコミュニケーションが取れたと思います。チームが強くなっていくにはチームメイトとの関係性が必要になってくると思います。9月に小田原で、もう一回合宿があるので、そこでより良いコミュニケーションを取って、勝てるチームにしていきたいと思っています」
ビーコルは、この日で平塚キャンプを打ち上げた。今後は9月の第1週をたきがしらで練習をおこない、同月7日から12日まで小田原でキャンプをおこなう。最終日の12日には茨城ロボッツとの練習試合が同地でおこなわれることになっている。
初の対外チームとの練習会でポテンシャルの高さを見せた新チーム。その期待は膨らむばかりだ。
【取材・記事/おおかめともき】