ビーコルのホームアリーナで地元都筑の子供たちが夢バスケ!


都筑の子供たちがビーコルやBリーガーと同じコートでプレー!未来を担う子供たちに想いと願いを込めて出来上がった夢ステージ!

横浜ビー・コルセアーズは、去る3月23日と24日横浜国際プールでの対栃木2連戦で「ビーコルCUPチャレンジ」と「ビーコルCUP」の2つのエキシビションゲームを2日間にわたっておこなった。

この「ビーコルCUPチャレンジ」と「ビーコルCUP」は、ビーコルのホームタウン横浜市都筑区の未来を担う子供たちが輝くための「夢のステージ」として毎年おこなわれており、今回が5年目となる。

開催のきっかけとなったのは、ビーコルの植田哲也代表が当時所属していたbjリーグの中野秀光社長(現・金沢武士団社長)から、今ではビーコルCUP実行委員会の実行委員長を務める金子純一さんを紹介されたことだった。

都筑に住む金子さんは地元都筑区の子供たちに夢を与えたい、プロ選手と同じコートで試合をさせてあげたいという想いを強く持っており、そこからケミストリーが生まれた。

まず最初に働きかけをしたのはビーコルだった。植田代表は「ビーコルを使って、チームが根付く地元の活性化が出来ないかを金子さんに持ちかけたんです」と当時のことを話す。「金子さんもまたスポーツなどのコンテンツで地元都筑の活性化を狙っていたことから、話が進んで「ビーコルCUP」という大会が生まれました」“地元の活性化”で二人の想いが一致したというわけだ。

ビーコルは、当時1500人程度だった観客数を2000〜3000人へと増やしていきたかった。金子さんにとっても、大会が大きくなればなるほど、子供たちが得られる夢が大きくなるシナジーがあった。

以来、両者の想いは「ビーコルCUP」という形で具現化され、二人の考えに賛同した地元の人々や企業がサポートに加り、大会を育てていった。

今年の大会がおこなわれた栃木2連戦では両日で1万人を超える来場があった。大会の成長と共にビーコルの観客動員も伸び、横浜国際プールが収容できる入場者数の上限に達するまでになった。植田代表と金子さんの想いは実を結び、大きな花を咲かせたのだ。

大会は「ビーコルCUP実行委員会」が主催し、ビーコルが共催という形を取る。「ビーコルCUP」は、都筑区内の中学生から選抜された選手を男子と女子それぞれのチームに振り分けておこなうオールスター戦。「ビーコルCUPチャレンジ」は、小学生にも夢を与える機会を増やそうとしたもので、春に小学校を卒業する都筑区内にあるミニバスチームに在籍している小学校6年生から選手を選抜し、男女共にブルーとホワイトのチームに振り分けておこなわれた。

主催者側は、大会に出場した選手同士が交流を深め、お互いに切磋琢磨しながら友情を育み、自身を成長させる機会にして欲しいという願いと、バスケを通じてホームタウンである都筑をもっと好きになって欲しいという願いをこの大会に込める。

植田代表は今後もこのような大会を広めていきたいという「今は都筑だけですが、今後は横浜を中心にした神奈川県内でビーコルCUPと同様の大会を展開していきたいです」と夢を語ってくれた。地域に根付くビーコルは、ホームタウンの子供たちに夢を与える架け橋といえる。今後、都筑を拠点にして、「ビーコルCUPチャレンジ」「ビーコルCUP」のような夢ステージが横浜、神奈川へと拡大されていけば素晴らしいことだと思う。

おこなわれた試合は夢ステージと呼ぶにふさわしいものだ。横浜国際プールでおこなわれるビーコルの試合演出がほぼ全てシミュレートされ、試合前のシューティング練習はもちろん、華やかな選手入場、試合中のMC、B-ROSEユースによるパフォーマンス、そして試合後の報道記者会見に至るまでが、ほぼ忠実に再現されて試合が進行していく。都筑の子供たちにとっては、憧れのビーコル選手やBリーガーと同じコートで試合が出来ただけでなく、Bリーグと同じ試合演出や試合進行も体験出来る貴重な機会になっていた。

おこなわれた4つの試合は、女子、男子共に好ゲームとなった。子供たちの意地と意地がぶつかり、大人顔負けの白熱した熱戦がビーコルのホームアリーナで繰り広げられて、実に見応えがあった。特にフリースローと3Pシュートの成功率は高く、大人たちを驚かせていた。

ミニバスチームの子供たちによる「ビーコルCUPチャレンジ」は、中学生のルールで試合がおこなわれた。ゴールもプロと同じものが使用され、リングの高さも一般の高さでおこなわれた。そのため子供たちは、いつもミニバスで打っているゴールよりも高さがあるためにシュートに苦戦していたが、それでも果敢にリングめがけてシュートを打ち続けていた。

また出場したチームが、共に選抜チームであったために、選手たちはこの日初めて顔をあわすチームメイトと1日限りのチームを組むことになったが、皆コミュニケーションを上手く取り合ってプレーし、新たな友情を育んでいた姿が印象的だった。

試合後の報道記者会見では、いつもビーコルのトーマス・ウィスマンHCと対戦チームのHCが会見する同じ会場でおこなわれた。プロの記者たちも普段と同じ様に質問。選手たちは緊張しながらもプロ顔負けに答えていた。

〜ビーコルCUPチャレンジに出場した選手たちのコメント〜

「初めてのチームメイトだったけど、みんなで協力してプレーすることが出来ました」

「初めてプロと同じゴールでプレーしたので、その高さに驚きました」

「ビーコルの選手と同じコートでプレーすることが出来てうれしかったです」

〜ビーコルCUPに出場した選手たちのコメント(女子)〜

「他のチームの選手と交流する機会がなかなかないので、今回こういった形で一緒にプレーすることが出来て良かったです。都筑区の団結力を味わうことが出来ました。楽しかったです」

「このビーコルCUPで得た経験をこれからの部活動に活かしていきたいです」

「いつもは観客席から憧れの選手を眺めているだけだったんですけど、今日プロの選手と同じコートでプレーすることが出来てうれしかったです。観客席に沢山の人たちがいる環境でプレーしたことがあまりなくて少し緊張しました。将来も、またあんな経験が出来るようになりたいです」

〜ビーコルCUPに出場した選手たちのコメント(男子)〜

「こんな大きな舞台で試合が出来て楽しかったです」

「初めての選手たちと上手くコミュニケーションを取って協力し合えました。この大会だからこそ得られた経験だと思っています」

「テレビでビーコルの試合を観たことがあります。そのコートで僕が実際にプレーしてみて、テレビで観たのとは緊張感が全く違いました。驚いたことも沢山あったんですけど、いい経験が出来ました」

「いつも自分がやっているコートとは全然違って、普段やっているドリブルだと跳ね返って来なくて、しっかりと強くつかないといけませんでした。シュートも、リングの後ろの壁に距離があったので距離感を掴むのに苦労したんですけど、あのゴールにシュートを入れるプロの選手はやっぱり凄いなと思いました」

24日の「ビーコルCUP」には、Bリーグの大河正明チェアマンも駆けつけて観戦。試合後には健闘した子供たちを讃え、未来のプロバスケ選手にエールを送っていた。

先日、男女バスケットボールの2020年東京オリンピック出場が決定して日本のバスケ界が沸いた。特に男子は悲願ともいえる44年ぶりの出場となったが、これからバスケットボールはますます注目されていく。近い将来、ホームタウン都筑から世界へと飛び出していく選手があらわれたらどんなに素晴らしいことだろうか。様々な想いと願いを込めて、地元都筑の子供たちに夢を与える「ビーコルCUP」と「ビーコルCUP チャレンジ」の未来に期待したい。

 


 

2019年4月22日(月)~5月6日(祝)港北みなもで「ビーコルCUP写真展」が開催される。夢のステージで躍動する都筑の子供たちの表情をぜひ見て欲しい。

⬇ビーコルCUP公式ホームページ
http://bcor-cup.net

 

第5回ビーコルCUPチャレンジPHOTOギャラリー

 

第5回ビーコルCUP PHOTOギャラリー

【写真・記事/おおかめともき】

 


Written by geki_ookame