横浜ビー・コルセアーズが青木勇人氏の2021-22シーズンのヘッドコーチ契約締結を発表


OBで地元神奈川県出身 ビーコル愛を持って4年ぶりの海賊復帰

横浜ビー・コルセアーズは6月14日、今季まで新潟アルビレックスBBでアソシエイトコーチを努めていた青木勇人氏(あおきたけと・47歳)との2021-22シーズンのヘッドコーチ契約締結を発表した。ビーコルには4年ぶりの復帰となる。

2021-22シーズンのヘッドコーチ契約締結が発表された青木勇人氏【写真提供©B-CORSAIRS】


青木氏は神奈川県藤沢市出身、鎌倉学園高校卒業後に専修大学に進学。大和証券を経て、同社のバスケットボール部・大和証券グループ本社ホットブリザーズでプレー。その後、同チームの後進・新潟アルビレックスに入団。以来、東京アパッチ、大分ヒートデビルズ、琉球ゴールデンキングス(2008-09シーズンには優勝に貢献)、大分ヒートデビルズ(アシスタントコーチ兼務)、2011-12シーズンには当時bjリーグに発足した横浜ビー・コルセアーズに地元神奈川県出身選手として入団し、2012-13シーズンにはチームの初優勝に貢献。同シーズンに現役を引退した
。2013-14シーズンからは同チームのアシスタントコーチに就任。2015-16シーズンからはヘッドコーチに昇格し、Bリーグになった2016-17シーズン途中まで指揮を執った。2017-18シーズンからは新潟アルビレックスBBでアソシエイトコーチを努め、2018-19シーズンには同チームの中地区優勝に貢献。今季はシーズン途中からHC代行として同チームの指揮を執っていた。

今季の青木氏は新潟でシーズン途中からHC代行として指揮を執った【写真提供©B.LEAGUE】


青木氏はクラブを通して以下のようにコメントしている

「まず初めに、横浜ビー・コルセアーズに迎え入れて頂いたことに心から深く感謝いたします。ビーコルを支え続けてきたファン・ブースターのみなさまに、少しでも多くの興奮や感動をお届けできるように、またクラブの発展に貢献できるように全力で取り組みます。2021-22シーズンも、横浜ビー・コルセアーズにご声援をよろしくお願いします」

また今季よりゼネラルマネージャーに就任する竹田 謙は、青木氏のヘッドコーチ就任について、クラブ通して以下のようにコメントしている。

「来シーズンのヘッドコーチに青木勇人氏を招聘いたしました。青木氏は選手として2度のbjリーグ優勝(2008-09シーズン 琉球ゴールデンキングス、2012-13シーズン 横浜ビー・コルセアーズ)を経験。現役引退後は横浜ビー・コルセアーズのアシスタントコーチに就任し、2015-16シーズンからはヘッドコーチとしてチームの指揮を執っていただきました。

Bリーグ初年度の2016-17シーズンでは、チーム成績を改善するために双方合意の上でシーズン途中での退任となりましたが、その後、新潟アルビレックスBBのアソシエイトコーチとして、2018-19シーズンの中地区優勝、リーグ全体2位を支えるなど、B1チームで5シーズンに亘る経験を持っています。

今シーズンの横浜ビー・コルセアーズは19勝40敗(全体16位)という成績でシーズンを終えました。1試合平均失点(78.5)はリーグ7位であったものの、1試合平均得点(73.2)はリーグ19位。このオフェンス面での課題は、外国籍選手の合流が遅れたことや、選手の怪我による離脱といった状況などに加えてチームのプレースタイルもありましたが『画一的なオフェンスになる傾向が強かったこと』『選手の特徴を活かしたオフェンスが展開できなかったこと』『クラブ・チーム・スタッフ・選手を含めたチームケミストリーが高いレベルで構築できなかったこと』が要因と言えます。

そのため、来シーズンにおいては、今シーズン作り上げたディフェンスを継承すると共に、チームケミストリーをさらに構築し、選手の特徴に合わせた戦術を考え実行するヘッドコーチが必要でした。

このたび青木氏をヘッドコーチとして招聘いたしましたが、個々の選手とコミュニケーションを取りながら、選手の特徴を戦術に活かす青木氏のスタイルは、まさにチームが求めていたものであり、選手の主体性をより高め、選手・チームの成長をより加速させられると確信しています。

青木氏は熱いビーコル愛をお持ちの方です。そして、他者の考えを尊重し、多くの選手から慕われる人物です。ビーコルでのヘッドコーチは再チャレンジとなりますが、その覚悟に非常に熱いものを私は感じておりますし、クラブ・チーム・選手・スタッフ・ファン・ブースターのみなさまと共に着実に歩みを進めて頂けると確信しています。そして、その青木氏の熱い覚悟に応えられるよう私自身も青木氏と共にチームを全力でサポートして参ります。引き続き、横浜ビー・コルセアーズにご支援・ご声援の程、宜しくお願い致します」


◇ ◇ ◇

注目されていた来季の指揮官が懐かしい青木勇人氏に決まった。ビーコルは今季、チームの平均失点で昨季の81.5点(リーグ16位)から78.5点(同7位)とディフェンスが大幅に改善された。来季はこれをさらに進化熟成させ、今季出来なかったオフェンス面の改善に着手していくが、その役割を託したのが選手・指導者として優勝経験が抱負な青木氏だった。青木氏はビーコルOBであるだけでなく、地元神奈川県出身であり、ビーコルがさらに強くなっていくための指揮官として、うってつけの人物といえる。

青木氏は、選手それぞれのポテンシャルを存分に発揮させてくれるヘッドコーチではないかと思う。コミュニケーションの構築に定評があることに加え、選手個々の特徴を活かした戦術を得意としているだけにタイムシェアの面でも期待される。そして何よりも、過去に選手と指導者で計6シーズンにわたって過ごした地元のクラブチーム・ビーコルへの愛情が強いだけにその期待は高まるばかりだ。

コミュニケーション構築と選手個々の特徴を活かした戦術に定評がある青木氏。古巣ビーコルでの手腕に期待がかかる【写真提供©B.LEAGUE】


ビーコルの来季のロスターは、ここまで生原秀将、パトリック・アウダ、レジナルド・ベクトン、エドワード・モリス(帰化選手)、森川正明、森井健太、須藤昂矢
(発表順)が継続。ゼネラルマネージャーには今季、現役を引退した竹田 謙が就任することが決まっている。

⬇青木勇人氏 B.LEAGUE2021-22シーズン ヘッドコーチ契約締結のお知らせ
https://b-corsairs.com/news/team_20210614/

【記事/おおかめともき・写真提供/©B-CORSAIRS/©B.LEAGUE】


Written by geki_ookame