第29節 vs富山グラウジーズGAME1 横浜 72−87 富山


前半でひと桁差の追撃も後半で離される。チェンバースと須藤が復帰

2020-21シーズン第29節GAME1(3月27日横浜国際プール)
横浜ビー・コルセアーズ 72-87 富山グラウジーズ
8-15|27-26|20-26|17-20

【BOX SCORE / PLAY BY PLAY 3.27 [SAT] 横浜ビー・コルセアーズ vs 富山グラウジーズ】
https://www.bleague.jp/game_detail/?ScheduleKey=6322&TAB=B

横浜ビー・コルセアーズは3月27日、ホーム横浜国際プールで同じ東地区の富山グラウジーズと2連戦GAME1を闘い15点差で敗れた。これで琉球2連戦から6連敗、14勝32敗になった。

この試合でビーコルは、アキ・チェンバースと須藤昂矢が復帰。須藤は先発で起用された。生原秀将と秋山皓太がベンチ入りを外れた。

【写真提供©B-CORSAIRS/T.OOkame】


1Qでビーコルは富山を15点に抑えた一方で、オフェンスでは8得点と停滞し、追う展開になった。2Qに入るとオフェンスのリズムを掴んで反撃。須藤の連続シュートなどで計27得点を入れてこのクォーターで富山を1点上回り、トータルスコアでは2ポゼッション6点差で前半を終えた。

富山・マブンガのシュートをダブルチームで阻止するベクトンとアウダ【写真提供©B-CORSAIRS/T.OOkame】


前半でひと桁台のビハインドで粘り、逆転機を狙っていたビーコルだったが、後半に入るとジョシュア・スミスを起点にした富山のインサイド攻勢に圧倒されたことで徐々に引き離された。さらには8分に須藤が、7分にベクトンが、残り1分ではカーターがファウルアウトしてしまい得点力が低下。この時間帯で20点差をつけられた。残り1分を切ってからアウダが2Pシュート、竹田が3Pシュートを決めたが、差を詰めるのには十分ではなく15点差での敗戦となった。

横浜ビー・コルセアーズ#10アキ・チェンバース、この試合で怪我から復帰。2Qで2Pシュートを決めた【写真提供©B-CORSAIRS/T.OOkame】


ビーコルの二桁得点は4人。パトリック・アウダが3Pシュート1/1本を含む26得点(両チーム通じて最多)。またリバウンドも12本を取ってダブルダブル。森川正明が3Pシュート3/6本を含む15得点(5アシスト)。1試合ぶりに復帰した須藤昂矢が3Pシュート1/3本を含む11得点。前々節・宇都宮戦GAME2でプロ初二桁得点を挙げていた須藤は2試合続けての二桁11得点。ロバート・カーターが10得点(7リバウンド・3アシスト・3スティール)を記録している。

復帰したアキ・チェンバースは4得点・2リバウンド・3アシスト・1スティール。レジナルド・ベクトンは2得点4リバウンドだった。


【カイル・ミリングHC試合後会見コメント】

「富山のスミス選手を筆頭に、インサイドで圧倒されてしまった。富山がゾーンディフェンスをしてくることは分かっていたが、こちらのシュートが決まらなかったので、改善点として明日に繋げないといけない。ただ、その中でもいいオープンショットはあったので、それを続けて、明日はシュートを決め切るだけだ。アキ・チェンバース選手は怪我からの復帰でまだ万全ではないが、これからゲーム勘を取り戻してもらえればシュートも入るようになると思う。明日はチーム全体でシュートを決め切りたい」

戦況を見守る横浜ビー・コルセアーズ カイル・ミリングHC【写真提供©B-CORSAIRS/T.OOkame】


◇ ◇ ◇

ビーコルはゲームの出だしからシュート成功に苦しんだ。カイルHCがコメントしているように富山のゾーン対策はおこなっていたが、せっかく作ったシュート機会を多く外したのはもったいなく、以降の展開を苦しくした。それでも2Qで9得点を入れた須藤昂矢をはじめとして計27得点を入れたことはポジティブな収穫だ。

須藤はここ数戦でかなり調子を上げている。宇都宮戦GAME2での頭部を打ち付けた脳震盪の疑いで前節を欠場した時には調子を落としやしないか心配だったが、それは杞憂だった。この日も宇都宮戦GAME2に続いて二桁11得点を挙げてみせ、須藤が得ている自信が確固たるものであることが分かった。須藤いわく「強気で打っている」ショットが好結果を生んでいる。

この試合でようやく戦列復帰したアキ・チェンバース。右は1試合ぶりに復帰して好調を維持する須藤昂矢。2人の帰還は残り14試合での希望だ【写真提供©B-CORSAIRS/T.OOkame】


大敗した前節川崎戦ではガード陣の不足が響いたが、この日は生原秀将に加えて、秋山皓太がベンチ入りを外れ、チームの戦力はまだ完全とはいえない。その中でアキ・チェンバースがようやく復帰したのは、残り14試合の闘いで希望だ。復帰戦では身体を張ったディフェンスをみせたが、計4得点を入れたオフェンスでは8本のショットを打って成功させたのはわずか1本だけ。得たフリースロー2本を100%で決めたのは流石だった。「早くゲーム勘を取り戻したい」というチェンバース。チェンバースの完調が待たれる。

【記事/おおかめともき・写真提供/©B-CORSAIRS/T.OOkame】


Written by geki_ookame