第19節 vs広島ドラゴンフライズGAME2 横浜 80−74 広島


森井が貴重な3Pシュートで試合を決める!連敗「4」でストップ

2020-21シーズン第19節(1月31日 横浜国際プール)
横浜ビー・コルセアーズ 80-74 広島ドラゴンフライズ
14-17|16-19|26-24|24-14

【BOX SCORE / PLAY BY PLAY 1.31 [SUN] 横浜ビー・コルセアーズ vs 広島ドラゴンフライズ】
https://www.bleague.jp/game_detail/?ScheduleKey=6163&TAB=B

横浜ビー・コルセアーズは1月31日、ホーム横浜国際プールで広島ドラゴンフライズと闘い6点差で勝利した。ビーコルは連敗を「4」でストップ。通算対戦成績を11勝21敗とした。順位は中地区で8位、リーグ全体では14位になっている。

終盤の激しい競り合いを制してビーコルが勝利。第19節は1勝1敗となった【写真提供©B-CORSAIRS/T.OOkame】


この試合でビーコルユースからトップチームに昇格した特別指定選手#23キング開(専修大学=20歳)が初めてエントリーされてベンチ入りした。出場はなく、デビュー戦は持ち越されたが、選手入場でコートに登場すると大きな拍手を受け、ビーコルが生んだ逸材への期待の大きさを感じさせた。

この試合で初めてエントリーされた特別指定選手#23キング開(専修大学)ビーコルユースからトップチームに昇格した初の選手となる【写真提供©B-CORSAIRS/T.OOkame】


今節の2試合で、昨季までビーコルでプレーしていた田渡 凌が古巣・横浜国際プールに凱旋した。選手紹介とコートに立った時には大きな拍手でビーコルファンから迎えられていた。

この2連戦では昨季までビーコルでプレーした田渡凌が凱旋した【写真提供©B-CORSAIRS/T.OOkame】


ビーコルは1Qの出だしからエナジーと勝利への執念を前面に押し出した強度の高い攻守を展開。以降で両チームは一進一退の接戦を繰り返し、
1Qの終盤で広島がリードした。追う展開になったビーコルは僅差のビハインドを維持しながら6点差で前半を終了する。

序盤、両チームは一進一退となるが以降でビーコルは追う展開になった【写真提供©B-CORSAIRS/T.OOkame】


3Qでも引き離されることなく追撃を続けたビーコルは、残り3分で同点から一時は勝ち越ししたが、再び広島がリードし、4点差で最後のクォーターでの勝負にかけた。

だが、4Q序盤から広島がリードを伸ばし、8分には生原がファウルアウト。代わって森井が投入された。広島はこれで得たフリースローを2本とも決めてリードを二桁10点とした。

4Q8分で生原がファウルアウト。生原は無念さを浮かべながらも代わって投入された森井を激励して送り出した【写真提供©B-CORSAIRS/T.OOkame】


ビーコルは、反撃に転じるべくディフェンスの強度を上げ、ターンオーバーを誘発させながらオフェンスのリズムを作り、残り3分で森川が自らのスティールからレイアップを決めて1点差での逆転に成功する。

残り3分、森川正明のレイアップでビーコルがビハインド展開から遂に脱する【写真提供©B-CORSAIRS/T.OOkame】


さらにはカーターの2Pシュートでリードを伸ばしたが、フリースローで2点を入れた広島が1点差に迫った。残り40秒でチェンバースのアシストから森井が3Pシュートを沈めてリードが4点にひろがると横浜国際プールは最高潮の盛り上がりになった。

以降で広島はフリースロー2本を決めてその差を2点とし、以降でビーコルはフリースロー6本を得た。そのうち竹田と森川がそれぞれ2本づつ計4本を決めてリードを6点とし、ビーコルがそのまま逃げ切って勝利した。

1点差の4Q残り40秒。森井健太が3Pシュートを沈めて国プは最高潮の盛り上がりに。この得点が試合を決定づけた【写真提供©B-CORSAIRS/T.OOkame】


この試合で、ロバート・カーターが両チームを通じて最多の31得点13リバウンドを挙げてダブルダブルを記録した。カーターはこの試合前に早出練習をおこなって調整。「リズムを掴むためだった」と語ったが、この成果が出た形でリズムを取り戻し、30点台の得点をマーク。チームの勝利に貢献した。

両チームを通じて最多となる31得点13リバウンドを挙げた横浜ビー・コルセアーズ#4ロバート・カーター【写真提供©B-CORSAIRS/T.OOkame】

 

【カイル・ミリング試合後会見コメント】

「今日の試合の開始前に広島の外国籍選手がプレーしないことが分かり、昨日とはまた違う試合展開になると思っていた。その分ミスマッチが生まれたり、試合のリズム感も変わる可能性があると思っていた。ここ何試合かで敗戦が続いていて、選手の自信があまりついていなかった中で、1試合を通して闘い続けてくれた。悪いターンオーバーや他にも課題も見つかったが、ここから自信をつけ直して、次節の京都戦に向けて準備をしたい」

横浜ビー・コルセアーズ カイル・ミリングHC【写真提供©B-CORSAIRS/T.OOkame】


◇ ◇ ◇

大きな1勝だ。連敗を止めただけでなく、もしこの試合も落としていたら、今後の闘いがより苦しくなっていただろう。チーム一丸で掴んだ勝利だが、最後の最後で森井健太がしびれる場面を持っていった。

ゲーム最終盤の残り40秒、ビーコルのリードはわずかに1点だけだった。前日の連敗ストップで意気揚がる広島が激しい追い上げを仕掛けてきた中で、森井はチェンバースのパスを受けるとほぼフリーの状態から鮮やかなジャンプショットで3Pシュートを沈めてみせた。横浜国際プールは声のない歓喜が爆発し、森井はガッツポーズ。広島の流れを断った。

森井は練習の虫だ。練習場ではいつも何かしらの練習をしている。いの一番にシューティングを始め、最後の一人になるまで練習を続けている。「練習してきた自信が僕にはある。ノーマークなら打ってやろうと思っていた」これは試合後にあの3Pシュートを沈めた場面を振り返った森井の言葉だ。

横浜ビー・コルセアーズ#18森井健太。ゲーム最終盤で沈めた3Pシュートが試合を決定づけた【写真提供©B-CORSAIRS/T.OOkame】


河村勇輝の加入でポイントカードが4人体制となり、森井のプレータイムは少なくなっていた。森井はいう「悩んでいたし、苦しい日々を過ごしていた。試合に出れないこともそうだし、チームとしても勝てず、どうしたら良いか分からなかった」

それでも、森井は一心不乱に練習を続けた。その成果が試合を決めた3Pシュートとしてあらわれた。「やるべきことをやれば結果はついてくる」そう、練習は嘘をつかないのだ。キャプテンシーも兼ね備える森井健太がビーコルでさらなる進化を遂げている。

ビーコルの次節は2月6日(土)、7日(日)のアウェー京都2連戦。10日からは中2日間隔で2カード3試合の平塚シリーズに突入する。

【記事/おおかめともき・写真提供/©B-CORSAIRS/T.OOkame・動画提供©B-CORSAIRS】

 

⬇森井健太試合後インタビュー


⬇第19節 vs広島ドラゴンフライズGAME2 PHOTOギャラリー

 


Written by geki_ookame