2Qで反撃も22点差負け。オフェンスリバウンドでも7対15で上回られる。
2019-20シーズン第16節GAME2(1月5日 青山学院記念館)
サンロッカーズ渋谷 91-69 横浜ビー・コルセアーズ
26-10|19-24|22-18|24-17
【BOX SCORE / PLAY BY PLAY 1.05 [SUN] サンロッカーズ渋谷 vs 横浜ビー・コルセアーズ】
https://www.bleague.jp/game_detail/?ScheduleKey=4388&TAB=B
中地区5位の横浜ビー・コルセアーズは、アウェー青山学院記念館で東地区3位のサンロッカーズ渋谷と第16節2連戦のGAME2を闘って22点差の69−91で敗戦。今節を連敗で終えた。
ビーコルは、立ち上がりからインサイドを中心にシュートを狙ったが、SR渋谷のディフェンスに苦戦して1Qで10得点と停滞。ディフェンスでも26点を失い、二桁差のビハインドを背負った。2Qでは24得点を入れて流れを掴んだが、後半で修正してきたSR渋谷に3Qと4Qで続けて20点台の得点を許し、流れを取り戻せないまま22点差で敗れた。ビーコルは持ち前のリバウンドにおいても、SR渋谷に2試合続けて上回られてしまった。特にこの試合でのオフェンスリバウンドは、7対15と大きく差をつけられた。これでビーコルは7勝20敗となり、連敗は二桁「10」になった。中地区5位と総合17位は変わらず。4位(総合16位)の新潟も連敗したためにビーコルとのゲーム差は「0.5」のまま。3位富山はアウェーで川崎と闘って88-56で勝利。ビーコルとのゲーム差を「3.5」にした。また総合順位でも13位に上っている。残留プレーオフ圏外14位は名古屋Dになり、圏内は15位島根、16位新潟、17位ビーコル、18位三遠となっている。ビーコルの残留プレーオフ圏外14位までのゲーム差は「3.5」。
この試合で、ウィリアム・マクドナルドがベンチ入り登録されて先発。レジナルド・ベクトンが外れた。また、特別指定選手のホール 百音 アレックスが3人制バスケットボール出場のために欠場。帰化選手エドワード・モリスはプレータイムがなかった。1Q、SR渋谷に先制されたビーコルは、マクドナルドが外角から2Pシュートを決めて逆転したが、以降で8点ランを許してビハインドを背負った。以降でも失点はかさみ、最初のクォーターで26点を入れられた。オフェンスではインサイドを中心にシュートを11本(3Pシュートは0/1本)打ったが、3本しか決められず10得点と伸びなかった。2Qの中盤でビハインドは20点台になったが、ゾーンディフェンスがSR渋谷のボールムーブを止めて流れを掴んだ。インサイドのシュートも徐々に決まり始め、3Pシュートもチェンバースと生原がそれぞれ1本ずつを決めて2Qは24得点。ビハインドを11点にまで縮めて、前半を折り返した。しかし、後半で修正してきたSR渋谷オフェンスに3Qで22得点、4Qで24得点を入れられて引き離されてしまい流れを継続出来なかった。オフェンスでは3Qでサザランドが9得点、秋山が5得点を挙げるなどして18得点を入れた。4Qではチェンバースが7得点、田渡と小原が4得点を入れたものの、サザランドが無得点。前半で14得点を挙げたマクドナルドも、3Qと4Qでフリースローのみの得点に留まり、後半は4得点。残り3分ではマクドナルドのファウルアウトもあって最後のクォーターで得点が伸びず、1Qでの10得点も響き、22点差での敗戦となった。ビーコルの二桁得点は3人。ウィリアム・マクドナルドが18得点(8リバウンド)でチーム最多。アキ・チェンバースが16得点(3Pシュート2/3本、6リバウンド)、ジェームズ・サザランドが11得点(3Pシュート2/3本、3リバウンド)を挙げた。《SR渋谷・伊佐 勉HC試合後会見》
「マクドナルド選手のイージースポイントを消すために、チーム全員で守ろうと練習から準備していました。前半で14得点取られていたので、駆け引きの部分、タイミングのところをハーフタイムで話しました。それを選手たちがしっかりとアジャストしてくれて、後半はフリースローの4点だけに抑えることが出来ました」
「(昨日も含めてリバウンドでビーコルを上回った)オフェンスリバウンドに強いチームなので、セカンドチャンスポイントを出来る限り減らそうとしました。昨日は8本取られて、それが得点に直結したのですが、今日はチームで、ビッグマンだけでないチームでリバウンドを止めようという意識でした。それを練習からやっていましたし、それが出来たと思います」《トーマス・ウィスマンHC試合後会見》
「我々もそうだったが、相手も昨日に比べて良いパフォーマンスが出来たのではないかと思う。試合の中で、自分たちのチームの気持ちや、プライド、魂を出すことが出来ていたと思う」
「やはり、ディフェンスの面で相手にオフェンスリバウンドを取られ過ぎてしまった。昨日は13本、今日は15本取られた(ビーコルは前日で9本、この試合で7本)。渋谷の平均リバウンドは15本で、我々は14本だが、それにも近づかないような数字になった。いろいろと課題が残った試合になった」
「渋谷の闘い方からは、学ぶものも多かった。才能がある選手も多い。その中で交代を多くしたり、選手のローテーションを上手くやって、我々にプレッシャーを掛けてきた。あの交代のさせ方(5人入れ替え)は、良いやり方だと思う」
「(マクドナルドを起用したことについて)レジーとモリスがコンディションの関係で出ることが出来なかった。それでウィルを起用した。今日は長い時間(33分25秒)プレーして、良いパフォーマンスを見せてくれた。日本に来てまだ少し。身体的にもいろいろと鍛えなければならない。そういった意味でも、彼にとっては良い日になったと思う。40歳だが、とても良いキャリアを持ったバスケットボールを熟知している選手。チームの支えになってくれている」
「(これで10連敗。ディフェンスをどう見ている?)リードしている展開で、最後にディフェンスが甘くなり、オーバータイムで負けてしまうこともあったし、最後にシュートを決められて負けたこともあった。ディフェンス的にも落胆している。ディフェンスでも強化が必要。しっかりとやっていく」《ウィリアム・マクドナルド 試合後コメント》
「昨日の試合と比べたら、全体的には良くなっていたと思います。ですが、結果を見るとまだ負けている部分があります。課題が残った試合になってしまいました」
「(相手ディフェンスの印象は?)身体の使い方が巧く、コートに出ている5人全員が、フィジカルを使ってアクティブにディフェンスを仕掛けてきました。良いディフェンスでした」
「(その中でチーム最多18得点を挙げた)その点ではオーケーですが、特に気にはしていません。パフォーマンス的に良く出来たなぐらいな感じです。いま10連敗中で、勝たないといけません。勝つことが全てですから」「チーム全員が、試合から何を得たいのか、どういった結果が欲しいのかが大切になってきます。コート上でのチームケミストリーはまだ100%ではないと感じます。コート外では、お互いにコミュニケーションを取り合って、お互いに尊重してリスペクトしあっています。これはとても良いことです。チームによっては、こういったことがコートの外であっても出来ないチームもあります。けど、僕たちにはこれが出来いる。ここから這い上がって、勝利を掴んでいきたいです」
「横浜のことを愛していますし、このチームを助けたい。これが僕の仕事だと思っています。若い選手の育成であったり、彼らの見本になることも僕の仕事です。これを続けていきたいです」
「(ビーコルファンへ)いつもサポートしてくださって、ありがとうございます。これからも頑張っていきます。ファンの皆さんが僕のことを愛してくださっていることを感じています。負けることもあるかもしれないし、勝つことだってあるんです。このまま引き続き、応援していただけたら、うれしいです」次節ビーコルは、1月15日(水)アウェーで同じ中地区の新潟と1試合を闘う。
【記事・写真・取材/おおかめともき】