ビーコル、新チーム初のホームプレシーズンゲームで京都相手にCOURAGEOUSな試合を披露!


アグレッシブなディフェンス、速攻からのシュート!COURAGEOUSな新生ビーコルに期待高まる。

プレシーズンゲーム(9月21日スカイアリーナ座間)
横浜ビー・コルセアーズ 72-81 京都ハンナリーズ
17-16|21-13|18-23|16-29

横浜ビー・コルセアーズは9月21日、スカイアリーナ座間で京都ハンナリーズとのプレシーズンゲームをおこなった。試合は9点差の72−81で敗れたが、ここまでの仕上がりぶりを示す好ゲームになった。ビーコルのスカイアリーナ座間での試合開催はbjリーグ以来久々。

記事最後に横浜ビー・コルセアーズ トーマス・ウィスマンHCの「トーマス・ウィスマンかく語りき」と、この試合のPHOTOギャラリーを掲載。新チームが初めて、ホームのファンの前で試合をおこなった。今季のアーリーカップ関西の覇者・京都ハンナリーズを相手に終始インテンシティの高いバスケットボールを展開。チームが今季初めて掲げたスローガン「BE COURAGEOUS(=ビーカレイジャス)」そのものな試合になった。

ジェイソン・ウォッシュバーンと帰化選手エドワード・モリスが怪我のために欠場。レジナルド・ベクトンが外国籍選手登録手続き中のためにベンチ入り登録がされず、今回の試合もフルメンバーではなかった中で、ルーキーの秋山皓太と、新加入でこの試合がビーコル初試合となった特別指定選手のホール百音アレックス(ホール・モネ・アレックス)ら若い選手が大きな躍動を見せ、今季のビーコルが持っているポテンシャルと可能性を駆けつけたホームのビーコルファンの前で披露した。

横浜ビー・コルセアーズ#22秋山皓太

横浜ビー・コルセアーズ#9ホール百音アレックス(特別指定選手)


ビーコルは試合開始から約5分間にわたって得点が
出来ず9点のビハインドを背負ったが、この試合で唯一の外国籍選手となったジョルジー・ゴロマンが2Pシュートを決めて得点。残り2分からは途中から入った生原秀将が4点バスケットカウントを含む3Pシュート2本を決めて7得点を挙げた。これで一気に流れを掴んで1点差にすると、残り1分で牧全が決めた3Pシュートで逆転。さらには牧からのパスを竹田 謙が2Pシュートで決めて、2点リードの17−15で1Qを終える。2Qでは、途中から入った秋山皓太が3Pシュート2本を含む10得点を挙げてリードを9点にまで伸ばした。またアグレッシブに仕掛けたディフェンスも機能して、京都の得点を13点に抑えた。後半でもアグレッシブなディフェンスを掛け続けたが、一方でファウルがかさんでしまい、京都はこれで得たフリースローを決めて得点を伸ばし、差が徐々に縮まった。さらに京都はデイヴィッド・サイモンらの得点で4Qに逆転。ビーコルは最後まで高いインテンシティを保ちながら、ゴロマンのアリウープダンク、ホールの3Pシュート、秋山のアウトサイドからの2Pシュートなどで見せ場を作ったが届かず、9点差での敗戦となった。

この試合で、ジョルジー・ゴロマンが19得点をマークしてチーム最多。ルーキーの秋山皓太が15得点、生原秀将が12得点を挙げている。

横浜ビー・コルセアーズ#14ジョルジー・ゴロマン


〈トーマス・ウィスマンHC試合後会見全内容〉

「今回の試合はチームにとって、良い経験と調整になった。登録の関係や怪我で出れない外国籍選手がいて、チームがどうなるかという場面だったが、それでもしっかりと闘うことが出来た。若い選手たちがチャンスをもらって良い結果を出してくれた。チームとしては良い方向に向かっていると思う」

「ここまでフルメンバーでの試合が出来ていない。アーリーカップ、プレシーズンゲームでまだ1勝も出来ていない状況だが、開幕戦をフルメンバーで闘えるように、これからしっかりと調整していきたい」

「今日の試合では、若い二人の選手が良いパフォーマンスをしてくれた。ひとりは秋山皓太。彼は素晴らしいシュート力を見せてくれた。もうひとりは特別指定選手で入ったアレックス・ホール(ホール百音アレックス)。彼は、BEEFMAN.EXE(3x3プロバスケットボールチーム)から来た選手だ。身体能力に優れ、(ビーコルでの初出場となった)今日は素晴らしいポテンシャルを見せてくれた。実は、これから徐々に教えてからプレーさせようと思っていたのだが、今日はチームにファウルトラブルが多くなり、チャンスが回ってきた。マブンカ選手(ジュリアン・マブンガ)を相手に良いディフェンスをしてくれた。これからも頑張って欲しい」

「チームも私も楽しく練習している。ファンの皆さんも試合を観て楽しめると思う。これから始まるシーズンをぜひ楽しみにしていて欲しい」「(今日ファウルが26個あったが、これはアグレッシブにディフェンスをおこなった結果か?)そうだ。今季のチームはディフェンスがアグレッシブになっているが、若い選手たちにはファウルとハンドチェックの部分をしっかりと修正させる必要がある。ファウル26個は多い。無駄なファウルも多かった。ビデオでしっかりと検証して、修正していく」

「(ジョルジー・ゴロマンとレジナルド・ベクトンはどう使い分けていく?)外国籍選手はこの二人だけでなくジェイソン・ウォッシュバーンがいて、帰化選手のエドワード・モリスがいる。本来GG(ジョルジー・ゴロマン)はストレッチ4で外がメイン。他の選手たちが来た時にインサイドで攻撃出来る選手だ。今日の試合に限っては、外国籍選手がGGしか出ることが出来なかったために彼のプレースタイルとは違う使い方になったが、今後は相手を考えながら、起用方法を工夫していきたい」

「(ポイントガードの田渡と生原を併用したツーガードもあった)今季はツーガードが多くなると思う。生原はポイントガードだが、シュート能力が凄く高い選手だ。田渡と生原の二人でシュートが打てる。こういったこともやっていきたいと思っている。今日の試合でいえば、最後に生原を出せば良かったのかもしれない。だが、若い秋山に3Pシュートを決めてもらいたいと考えての起用だった。シーズンに入っても、いろいろと工夫をしながら起用していこうと思っている」

「今日の序盤で、良いディフェンスをして、良いストップが出来たが、最後に京都のガードにリバウンドを取られて3得点された。このあとにもセカンドチャンスで5得点された場面もあった。こういったことを阻止していかないと、勝てる試合も勝つことは出来ない。ここもチームとして、しっかりと修正していく」

<生原秀将 試合後コメント>

「前半は自分たちのバスケットボールが出来ていたので良かったと思います。後半、相手の方が闘い方を確立して、3Qの流れを掴んでいたと思います。自分たちは、まだまだそういった闘い方が確立出来ていないと思います」

「(1Q途中で出てこのクォーターだけで7得点。あれで一気に流れが変わった)控えから出る選手の役割は自分の中で理解しているつもりです。今日のオフェンスでチームは(開始から)得点が取れていませんでした。僕が出るまで点を取れる局面が少なかったので、自分が思い切ってプレーをして、1点を取ることが出来れば、チームとしての流れは良くなると思っていました。ディフェンスではアグレッシブにやるという部分と、自分の中でのファーストシュートを心掛けていました。フリースローでの得点でも良いと思っていたのですが、ファウルも取れて、スリーも決めることが出来ました。入り方が良かったと思います。横浜のバスケットボールに慣れてきているので、自分がどこでシュートを打つべきなのか、どこでパスを出すべきなのかが、少しずつ分かって来たのでシュートを打つことが出来ているんだと思います」「(チームの状況は?)選手はみんながハッスルして頑張っていますし、コーチ陣ともしっかりとコミュニケーションを取りながらやることが出来ています。チームみんながひとつになって闘っていきたい。選手、フロント、チームスタッフが一枚板になって闘っていくことは楽しいし、強くなれると思っています」

<秋山皓太 試合後コメント>

「40分間を通してインテンシティを高くしてやっていましたが、最後のほう、特に3Qで、ファウルトラブルになってしまったことで苦しみました。良い部分も沢山あったんですけど、リバウンドやセカンドチャンスでやられた部分が多くあり、反省点の多い試合になりました」

「(2Qでは途中から出て3Pシュート2本を含む10得点を挙げ、流れを作った)出たら、思い切ってやろうと思っていました。オープンショットも多かったのですが、良いパスももらえましたし、入って良かったです」「(自身のコンディションは?)合宿がハードだったので、少し身体はキツイですけど、まぁまぁな感じです。(そのハードな練習のお陰でかなり進化したのでは?)そうですね。練習もそうですし、アシスタントコーチの方々がアドバイスをくれたり、先輩方がもっとこうしたほうが良いと言ってくれています。細かいところを教えてもらっているので、その成果が少しずつ出てきているんだと思います」

「(開幕までどう調整していく?)ハードなディフェンスから、速い展開というのがこのチームのコンセプトです。まずはそこをもっと徹底していきます。個人的には、ディフェンスの部分が先輩方に比べて、まだ甘いのでそこをどれだけ詰めていけれるかだと思っています。頑張っていきます」

トーマス・ウィスマンかく語りき。

「今日は、ここまでの試合の中で最も『BE COURAGEOUS(=ビーカレイジャス)』な試合だったのではないか?)そう思う。今回の試合もそうだし、アーリーカップでも宇都宮、川崎を相手に、このチームはCOURAGEOUSな試合をした。アーリーカップではプレータイムが多くなったことで、何人かの選手が怪我をしてしまい、今日の試合では人数が少なくなってしまったが、それでも、いろんな選手がステップアップを見せて、最初から最後まで我々のスローガンである『BE COURAGEOUS』の精神で頑張って闘ってくれた」

「(厚木の2次キャンプでもハードな練習をおこなった?)その通り。良いキャンプになったよ。厚木のキャンプもそうだし、1次キャンプの小田原でも非常に良い練習が沢山出来た。フルメンバーでの対外試合が出来ていないが、これから開幕まで、フルメンバーで練習をおこない練習強度をさらに上げて準備していくつもりだ」

「(新チームスタート時のインタビューでは『新しい文化を根付かせる』と言っていた。その“文化”は浸透きているか?)イエスだ。このチームに良いケミストリーが生まれてきている。選手全員が高い強度を持ち、良いスピリットを持って取り組んでくれている。これを引き続き頑張って続けて、このチームの“文化”を築き上げていく」
⬇プレシーズンゲーム横浜ビー・コルセアーズ vs 京都ハンナリーズ PHOTOギャラリー


Bリーグの2019-20シーズンは、いよいよ10月3日から開幕。ビーコルは10月6日(日)、7日(月)アウェーでの対北海道2連戦からスタート。そして、ホーム開幕は10月11日(金)、12日(土)横浜文化体育館でおこなわれる対秋田2連戦。横浜国際プールでの開幕は10月19日(土)、20日(日)の対島根2連戦。23日(水)には新潟を迎えて1試合を闘う。観戦チケットの詳細は以下のリンクから確認出来る

https://b-corsairs.com/news/ticket_20190904_1/

【記事・取材・写真/おおかめともき】


Written by geki_ookame