ビーコル、川崎とのアーリーカップ5位決定戦で惜敗


前日に続いての好ゲームで新チームが確かな手応え。ウォッシュバーンが両チーム最多30得点!

B.LEAGUE EARLY CUP 2019 KANTO(9月15日船橋アリーナ)
川崎ブレイブサンダース 76-71 横浜ビー・コルセアーズ
22-16|21-16|16-26|17-13

【BOX SCORE / PLAY BY PLAY 9.15 [SAN] 川崎ブレイブサンダース vs 横浜ビー・コルセアーズ】
https://www.bleague.jp/game_detail/?ScheduleKey=5240

横浜ビー・コルセアーズは15日、船橋アリーナで「B.LEAGUE EARLY CUP 2019 KANTO」の5位決定戦を川崎ブレイブサンダースと闘い、71−76で惜敗。ビーコルの本大会は6位で終了した。

記事最後に横浜ビー・コルセアーズ トーマス・ウィスマンHCの「トーマス・ウィスマンかく語りき」を掲載。この試合で、ジェイソン・ウォッシュバーンが30得点をマーク。前日に続く両チームを通じての最多得点を挙げた。また、橋本尚明が3Pシュート2本を含む10得点。アキ・チェンバースと田渡 凌が共に9得点を挙げた。3Qでは生原秀将が超ロングシュートでのブザービーターを決めている。新しい外国籍選手ジョロジー・ゴロマンとレジナルド・ベクトンは前日に続いて登録されなかった。
ビーコルのアーリーカップはこれで終了したが、外国籍選手1人、2試合目ではモリスが試合序盤で出られなくなったにもかかわらず、2試合続けて善戦したことは新チームにとって大きな自信になる。チームは17日からの厚木キャンプを経て、21日ホームゲームでおこなわれる座間でのプレシーズンゲーム京都戦に臨む。〈トーマス・ウィスマンHC試合後会見全内容〉

「今回の試合は、両チーム共に選手が何人かいない状況だった。その中でも川崎は、強度のあるディフェンスでプレッシャーを掛けてきた。前半では、我々がそのプレッシャーに対応出来ず、自分たちのリズムで出来なかった場面が多くあった。後半、頑張って追い付いたが、川崎の方がディフェンスの強度、アグレッシブさがあり、負けてしまった」

「前半はボールムーブメントが少なかった。これで自分たちのプレーが出来なかった。インサイドに少し集中し過ぎてしまっていたので、ボールを回したが、(相手ディフェンスが仕掛けてきた)ダブルチームなどの強いプレッシャーにやられてしまいリズムが崩れてしまった。チームとして修正しなければいけなかったが、出来ない場面があり、それが響いた」

「後半は、我々のディフェンスの強度が上がった。3Qで多くの得点(26得点)を取って追いつくことが出来、良いリズムが生まれたのだが、4Qで少し疲れてしまったところがあり、その強度を最後まで続けることが出来ず、4Qでは13得点しか挙げられなかったのが痛かった。だが、良い経験は出来た。3Qで出来た強度を最後まで続けられるようにやっていく」

「今回、川崎のほうが40分間フルにアグレッシブなディフェンスをした。このことは改めて凄いと思う。我々は、このままではダメだ。アグレッシブにやられても、対応出来るように頑張っていきたい」

「前半でオフェンスリバウンドが1本だったが、後半では12本取れた。チームとしても後半は非常に良い形が出来た。しかし、まだ足りない部分がある。それをしっかりと修正していく」

「リバウンドを多く取るチームが勝つのだが、川崎のほうがシュート確率が高く、我々の方が低かった(川崎50.8%、ビーコル40.3%)。バスケットボールは最終的にどちらが多くのシュートを入れるかで勝敗を決めるスポーツだ。これもしっかりと修正する」

「外国籍選手1人で闘った今回のアーリーカップは難しいものがあった。これから厚木でまたキャンプをおこなう。それを考えるとアーリーカップが2試合だったのは、我々にとって良かったのかもしれない。3試合続いたあとで、すぐにハードな練習だと、選手たちのコンディションが心配になってくる。厚木でのキャンプで開幕に向けてしっかりとチームを作りあげていく」<ジェイソン・ウォッシュバーン 試合後コメント>

「両チーム共ににフルメンバーではなく、僕たちには試合中のアクシデントで選手が少なくなってしまう場面もありましたが、その状況の中でも、勝てた試合だったと思います。負けたことは非常に残念で悔しいです。川崎は日本を代表する選手が沢山いる素晴らしいチームですが、そのチーム相手に僕たちがここまで闘えたことは、本当に良い経験になったと思います」

「(昨日16得点で今日30得点を挙げ、両日共に両チームを通じての最多得点だった)コンディションはいい状態です。今回は、他の外国籍選手が出られない状況になって長い時間をプレーしたのですが、この結果を糧にして開幕の北海道戦に向けて、しっかりと準備をして、集中していきたいと思っています」

「(次の京都戦はホームゲーム。大勢のビーコルファンの前での久々の試合になる。どんな気持ちで臨む?)ビーコルファンのことは大好きです。僕がどこにいても応援してくれます。そのエナジーを、自分のエナジーに変えて、ベストなパフォーマンスを皆さんの前で出来るように、引き続いて、チームに貢献出来るように頑張っていきます」

トーマス・ウィスマンかく語りき。

「(惜しい試合だった)結果は負けたが、勝ちたい気持ちは強くあった。アーリーカップは、我々のチーム作りがまだ早い段階でおこなわれた大会だったが、その中でチームは良い経験が出来たし、このチームが、今どこにいるのかをしっかりと把握することが出来た。新加入選手が9人もいる中で、このようなパフォーマンスが出来たことは収穫だった。メンバーが完全でなかったにもかかわらず、ここまで闘えたことは非常に良かった点だ」

「(今やっている練習の方向性が正しいと証明出来た?)そうだ。そう信じている。負けたといって今は頭を下げる必要はない。シーズンはこれからだ。今回のアーリーカップで良い経験をして、いろんなことを学ぶことが出来た。このチームをより良くしていきたい」

「(最後はファウルゲームだった?)最後に川崎のビッグマン、鎌田とカルファニがボールを持っていた時にファウルをして、フリースローを打たせたかったのだが、ルーズボールがあり、ファウルゲームをするチャンスを逃してしまったんだ」

「(4Q終了間際で秋山を投入した理由は?)彼の3Pシュートに期待した。彼は良い3Pシューターだ」

「(2次キャンプが始まる)座間キャンプでは、引き続いて、ここまでやって来ていることをしっかりとやり、より上達させていく」

「(次戦は新チームで闘う初めてのホームゲーム)今季のチームは凄く強いハートで、ディフェンスの強度を上げて闘うチーム。ぜひ、沢山のビーコルファンに来てもらって、この新しいチームを見て欲しい」

【記事・取材・写真/おおかめともき】

 


Written by geki_ookame