ビーコル、川崎との2連戦初戦を10点差敗戦。残留PO回避争いは混迷へ。

残留PO圏外となるワイルドカード8位秋田まで「1」差は変わらずも、10位滋賀が勝利してビーコルと勝敗で並ぶ。

2018-19シーズン第31節・GAME1(3月30日横浜国際プール)
横浜ビー・コルセアーズ 77-87 川崎ブレイブサンダース
12-21|20-17|21-22|24-27

【BOX SCORE / PLAY BY PLAY 3.30 [SAT] 横浜ビー・コルセアーズ vs 川崎ブレイブサンダース】https://www.bleague.jp/game_detail/?ScheduleKey=3442&TAB=B

【ダイジェスト映像】
https://basketball.mb.softbank.jp/videos/4549

 

横浜ビー・コルセアーズは3月30日、ホーム横浜国際プールで今季最後の神奈川ダービーとなる川崎ブレイブサンダースとの2連戦GAME1を闘った。立ち上がりからオフェンスに苦戦し、ビハインドスタートとなったビーコルは、2Qで一時は逆転に成功したが、直後に川崎に再逆転を許した。以降、接戦に持ち込み、後半では点差をひと桁台にまで詰める猛追をみせたが再びリードを奪うまでには至らず10点差で初戦を落とした。B1残留プレーオフ回避を争うビーコルにとっては手痛い敗戦となった。

ビーコルはこれで4連敗。回避を争う下位4チームの争いも混迷の様相を呈してきた。残留プレーオフ出場圏外となるワイルドカード8位秋田がA東京に敗れて、9位ビーコルとのゲーム差「1」は変わらずとなったが、ビーコルを「1」ゲーム差で追っていた10位滋賀が大阪に勝利したため、共に14勝37敗(勝率.275)となったビーコルと滋賀が勝敗で並んだ。得失点差で上回るビーコルが9位を守ったが、翌日におこなわれるGAME2での3チームの勝敗次第では均衡が続いていた順位が変動する可能性がある。

今季最後の神奈川ダービーとなる川崎2連戦の初戦を10点差で落とした横浜ビー・コルセアーズ。この敗戦でB1残留プレーオフ回避争いは混迷の様相を呈してきた


1Qの立ち上がりでビーコルは、オフェンスに苦戦して4点差を背負うビハインドスタート。7分56秒で川村が3Pシュートを沈めてようやく最初の得点が入った。しかし、以降で得点が停滞。最初のクォーターを12-21、9点差のビハインドを背負って終える。

ビーコルは、2Qからディフェンスをゾーンに変更。開始から川崎の得点を抑えることに成功する。この間、スティーブンソンとモリスがセカンドチャンス、6分には細谷が3Pシュートを沈めて追い上げ開始。5分には湊谷が3Pシュートを沈めて川崎から1点のリードを奪った。

3Qで3Pシュートを沈める湊谷安玲久司朱


しかし、ファジーカスが入れたフリースロー2本で川崎が同点から勝ち越し。さらには3本続けてシュートを許してしまい再び点差が開いた。ビーコルはスティーブンソン、田渡、竹田のシュートで接戦に持ち込んだがリードは奪えず、終了間際マクリンにダンクを決められ6点差のビハインドで前半を終えた。

2Qで2Pシュートを沈める田渡 凌


3Q開始早々でマクリンに2Pシュートを許したが、コストナーがすぐさま2Pシュートでやり返す。さらにコストナーは7分に3点バスケットカウントを決めて差を5点に縮めた。このあとマクリンにダンクを許したが、スティーブンソンがセカンドチャンスから吠えならがらダンクを沈めて5点差に戻す。

3Qでダンクを決めて大きく吠えるアーサー・スティーブンソン


6分と5分では川村が2本のフェイダウェイを決めた。エースは怒涛ともいえるドリブルでインサイドに切り込む気迫もみせた。4分には竹田がアウトサイドから2Pシュートを沈めて4点差にまで詰めた。

3Qでフェイダウェイを決める川村卓也


終盤でビーコルの湊谷と細谷、川崎の辻が3Pシュートを打ち合い、残り11秒でファジーカスに2Pシュートを許してしまうが、終了間際に湊谷が2Pシュートでブザービーターを決めて、ビーコルが7点差にして3Qを終えた。

3Q終了間際3Pシュートでブザービーターを決める湊谷安玲久司朱


4Q、マクリン、エドワーズ、藤井に2Pシュートを許してビハインドが二桁になったが、スティーブンソンとコストナーの2Pシュート、川村の3Pシュートと2Pシュートで猛追。残り2分以降でコストナーと田渡が3Pシュートを沈めて差を8点にまで詰めた。

4Qで3Pシュートを沈める川村卓也

終盤で藤井、マクリンに2Pシュートとダンクを許したが、スティーブンソンがダンク、田渡が2Pシュートを沈めて必死な食らいつきをみせる。しかし、8点差で迎えた残り40秒でマクリンにダンクを決められ77-87の10点差。ウィスマンHCはここでタイムアウト。タイムアウト明けでコストナーが3Pシュートを打ったが弾かれてしまい、タイムアップを待たずして勝敗が決した。

4Qで2Pシュートを沈める田渡 凌


ビーコルのスコアリーダーは17得点を入れたアーサー・スティーブンソン。スティーブンソンはさらに23リバウンドでダブルダブルをマークをしている。

2番手は、川村卓也の3Pシュート2/2本を含む14得点(6アシスト)。3番手はブランドン・コストナーの3Pシュート1/5本を含む12得点だった。

また湊谷安玲久司朱が3Pシュート2/2本を含む二桁10得点で4番手。細谷将司と田渡 凌が共に9得点を挙げて5番手となった。二人の3Pシュートは、細谷が3/7本、田渡が1/2本だった。

チーム最多の17得点23リバウンドを挙げてダブルダブルをマークしたアーサー・スティーブンソン


敗れたトーマス・ウィスマンHCは、厳しい表情を浮かべて会見場に姿を現し、このように話している。

「今日はターンオーバーからの得点が0-19。我々のターンオーバーは13個あって川崎と9個違った。これが試合の決め手となった。ボールを大切にしないと勝つことは出来ないこれに尽きると思う」

「ファストブレイクからの得点も我々がゼロで相手が6得点。このスタッツでも我々は負けている。一番の問題は相手のシュート確率が51.4%だったことだ。2Pのフィールドゴールは62%の確率でやられてしまっている。これは今シーズンずっと言ってきていることだが、ディフェンスの修正能力がないと勝てる試合も勝つことは出来ない」

ベンチで悔しさを浮かべるトーマス・ウィスマンHC


「2Qでは、我々のゾーンディフェンスがハマって良いディフェンスが出来ていたが、後半になってまたゾーンを使った時に、前半と同じ強度で出来なかった。2Qと同じような集中力でゾーンを継続することが出来なかったところは修正すべき点だ」

「前節もそうだったが、秋田が今日も負けて、我々には下4つから抜け出すチャンスが今回もあった。今日勝っていれば下4つから抜け出すことが出来ていたが、今回もそれが出来なかった。我々が何よりも手にしなければならないことは勝ち星をかさねること。何が何でも勝つ。勝ちにこだわってやっていくしかない」


またキャプテンの細谷将司は、巻き返しを期するGAME2の闘い方についてこのように話している。

「エナジーを最初から出していくことが必要。強豪相手には最初の出だしで強いインパクトを与えないとそのままズルズル行ってしまう。最初の部分で如何にリードして、自分たちのバスケットボールに持っていくか。あとは遂行力です。今日は相手のことが分かっていながら出来ていなかったことがあった。こういったところを徹底的にやっていければ、勝機はあると思う」

「あとはディフェンス。最初からエナジーを出したディフェンスをやる。僕がここ数戦で思っていることがあります。やはり走りたいんです。もっとプッシュしたいし、もっと走りたい。そうすれば流れは絶対に来ると思う。ガードの僕やリョウ(田渡 凌)がみんなを煽ってやっていかないといけない」

残留プレーオフ回避争いが混迷を極めて来たことは、細谷も分かっている。ビーコルは、翌日のGAME2で負けて滋賀が勝てばワイルドカード10位転落の危機。GAME2は負けられない試合となった。

「(川崎に)勝てる自信はあります。千葉さんや栃木さんにだって勝てる自信はある。やはり遂行力です。全員がひとつになって、オフェンスもディフェンスもしっかりとやっていければ、勝てるチャンスはどのチームに対してもある。明日はチームでこういったところを確認してやっていきたい」

「明日が国プ(横浜国際プール)での今シーズン最後の試合です。とにかく勝つこと。勝ちます!!それだけです。川崎には15連敗していますが、3シーズン負け続けて終わるのは嫌です。川崎から必ず勝って、国プでの今シーズン最後の試合を締めくくりたいです」

2Qで2Pシュートを沈めるキャプテン細谷将司


残留プレーオフ回避をかけた闘いで、ビーコルは崖っぷちに立たされた。横浜国際プールでの今季最後の試合で、選手、ビーコルブースター、チームが想うことはひとつ。ここを勝つことだけだ。今こそ海賊一丸となり、川崎から何としても勝利を奪わなくてははならない。

【記事・取材・写真/おおかめともき】

 

 

Written by geki_ookame