ビーコル、2026年開幕の新B1参入に向けて心機一転 さらなる進化目指す
横浜ビー・コルセアーズは9月16日、白井英介(しらい えいすけ)氏が新代表取締役に就任したことを発表した。前日15日に開かれた同クラブの第17期定時株主総会において、白井氏の代表取締役就任が決定していた。前代表取締役の植田哲也氏は同日付で代表取締役を退任し、取締役に就任している。
・株式会社横浜ビー・コルセアーズ 新代表取締役就任のお知らせ
https://b-corsairs.com/news/company_20210916/
今回の外部から招聘した白井英介氏の代表取締役就任は、何が何でも新B1に参入するんだというクラブが示した決意の表れであり、ビーコルの覚悟を見た思いだ。
横浜ビー・コルセアーズは、今季新たに青木勇人氏をヘッドコーチに就任させるなどして新B1参入を目標にした改革に力を入れてきているが、白井氏の就任でフロントの改革が始まった。
白井氏は、楽天株式会社を経て2015年に株式会社フィールドマネージメントに入社。航空会社、ヘルスケアなどの事業戦略立案に従事してきた。プロスポーツにおいてはリーグ・クラブの成長戦略に長けたエキスパートであり、これまでにも湘南ベルマーレのサポートで結果を残してきた。その白井氏が今度は横浜のプロバスケットボールクラブ「横浜ビー・コルセアーズ」の改革に着手する。
「クラブ全体が一枚岩となり「進取果敢」の精神を持って、変化を恐れず、断固たる覚悟を持って全力で前進していく」とクラブが発表したコメントの中で決意を表明した白井氏は代表取締役として、まずスタッフ全員の声を聞くことから始めている。現場が今どんな状況なのか、現場にはどんな意見や悩みがあるのかをこと細かく聞いて回っている。その姿は実に精力的だ。
さらに白井氏はコメントの中でこうも記している。「トレーナーのテーピングの一巻きが、営業の一件のアポイントが、広報の一枚のリリースが、全てがチームの勝利に繋がっているという意識で一丸となって経営していく」とも言っている。この言葉は、現場のスタッフに強く響くだろうし、白井氏のメッセージだと思う。
記者も先日、白井氏と懇談する機会があった。「とにかくこのチームを変えたいんです。チームやフロントスタッフ全員と一緒になって、本当の意味での“一枚岩”になってやっていきたい」と言っていたの思い出した。
話していると、時折見せる屈託のない笑顔が印象的で、もの腰がやわらかく決して威張っていない。いろんな話をしてみたくなる人だ。
輝かしいキャリアを持つことへの期待もそうだが、それ以上に会話の中で垣間見たビーコルへの情熱、このクラブを何としても進化成長させようとしているその強い情熱は、白井氏ならビーコルを変えてくれるのではないかという思いにさせてくれる。
悲願の新B1参入のために、さらなる進化成長が求められるビーコルにとって、これ以上にないリーダーが就任したといっていいだろう。俊英・白井新代表取締役のもとで横浜ビー・コルセアーズは、これまで以上の強い決意と覚悟を持って「新B1参入」という荒波を突き進んでいく。
B-CORMAGAZINEでは近日、白井氏にロングインタビューをする予定にしている。
【記事/おおかめともき・写真提供/©B-CORSAIRS】