4Qで流れつかむも13点差で敗戦。森川が得点と3Pシュートで自己最多

2020-21シーズン第20節GAME1（2月6日ハンナリーズアリーナ）
京都ハンナリーズ 82－69 横浜ビー・コルセアーズ
18-19｜27-14｜13-13｜24-23

【BOX SCORE / PLAY BY PLAY 2.06 [SAT] 京都ハンナリーズ vs 横浜ビー・コルセアーズ】
https://www.bleague.jp/game_detail/?ScheduleKey=6186&TAB=B

横浜ビー・コルセアーズは2月6日、アウェー・ハンナリーズアリーナで京都ハンナリーズと2連戦のGAME1を闘った。ビーコルは1Q終盤でリードを奪ったが、2Qの立ち上がりから許した連続失点が以降の展開で響き、13点差で2連戦の初戦を落とした。勝った京都は今季初の3連勝。ビーコルのここまでの通算対戦成績は11勝22敗になった。

前節広島戦GAME2での2度のアンスポーツマンライクファウルで1試合出場停止のアキ・チェンバースに代わって須藤昂矢が先発した。須藤はプロ初先発。

アキ・チェンバースに代わって先発した横浜ビー・コルセアーズ#30須藤昂矢。写真右はかつてビーコルでもプレーした満田丈太郎【写真提供©B.LEAGUE】

1Q開始早々で須藤が2Pシュートを決めてビーコルが先制。須藤は初先発で躍動をみせて7分にも2Pシュートを決めた。以降で両チームの攻防はリードチェンジを繰り返す接戦に発展。ビーコルはディフェンスをゾーンに変更してオフェンスの流れを掴むと終盤でリードを奪い、1点をリードして最初のクォーターを終えた。

リードを伸ばしたいビーコルだったが、2Qの開始早々から京都に3Pシュート2本を含む0−12のラン（1Q終盤からは0−15のラン）を決められ二桁ビハインドを背負った。ビーコルは森川正明を起点に反撃。森川は、まず6分に3Pシュートを決めて京都の連続得点を止めると、以降で4点バスケットカウント、外角2Pシュートを決め、終盤ではこのクォーター3本目となる3Pシュートを沈めて、2Qだけで12得点を入れる活躍をみせた。一方で京都に27得点を入れられ2Qは33−45。12点ビハインドで前半を終えた。

3Q、序盤にアウダがインサイドの2Pシュートを続けて追撃。アウダは残り3分からも2本の2Pシュートを決めた。終了間際に河村が3Pシュートを沈めて、このクォーターは13−13と互角。トータル46−58とし、12点差を保って最終クォーターを迎えた。

インサイドの得点で奮闘する横浜ビー・コルセアーズ#1パトリック・アウダ【写真提供©B.LEAGUE】

4Qでビーコルはディフェンスの強度を上げたが、立ち上がりからライスに3Pシュートと3点バスケットカウント、2Pシュートを続けられて差が20点に開いてしまう。それでも、7分に森川がこの試合5本目の3Pシュートを決めると河村も3Pシュートで続いて反撃。河村は6分に3点バスケットカウントも決めて食らいついた。4分以降ではベクトンの2Pシュート、アウダのダンク、河村の2Pシュートで流れをつかみ、残り1分では森川が6本目の3Pシュート、1分を切ってからは秋山が3Pシュートを沈めたが、開いた差を詰めるまでには至らず、13点差でGAME1を落とした。

ビーコルの二桁得点は3人。森川正明が3Pシュート6/8本を含む22得点。森川は3Pシュート成功数と得点で自己最多もマークした。パトリックアウダが14得点（6リバウンド）、河村勇輝が3Pシュート2/5本を含む12得点をマーク。リバウンドでも6本を記録した。

3Pシュートを打つ横浜ビー・コルセアーズ#22秋山皓太【写真提供©B.LEAGUE】

【カイル・ミリング試合後会見コメント】

「ディフェンスやオフェンスでもミスが多く、リズムを掴めなかった。後半に向けて調子もあがり、シュートも入るようになってきたが、追いつくことができなかった。明日は40分間、自分たちのプレーを継続してできるかが、カギになる」

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悔しい敗戦だ。ビーコルは平均失点数と平均リバウンド数で京都に勝っていたが、これを活かせなかった。ディフェンスの要であるアキ・チェンバースの不在も響いたが、この試合で京都に69得点に抑えられ、リバウンドでは26対39と差をつけられてしまった。

リバウンドでは、河村とアウダが6本と健闘した一方で、ベクトンが5本に抑えられ、外国籍選手の得点ではカーターが3得点、ベクトンも4得点に抑えられたことが大きく響いた。

その中で奮闘したのが森川正明だ。3Pシュート6本を含むチーム最多22得点を挙げ、これら数字は森川にとってもキャリアハイの成績になった。今季、三河から移籍してきた森川は、出場機会を求めてビーコルに加入したが、新天地で水を得た魚のように持ち味を発揮して活躍を続けている。普段はひょうひょうとしたキャラクターでチームのムードメーカーなっている森川。開幕から先発でなかったのは2度だけと今やビーコルになくてはならない主力選手になり、頼れる3Pシューターになった。