第19節 vs広島ドラゴンフライズGAME1 横浜 70−73 広島


4Qで河村のバスケットカウントとスティールで最高潮の流れもあと一歩届かず

2020-21シーズン第19節(1月30日 横浜国際プール)
横浜ビー・コルセアーズ 70-73 広島ドラゴンフライズ
18-22|18-23|10-16|24-12

【BOX SCORE / PLAY BY PLAY 1.30 [SAT] 横浜ビー・コルセアーズ vs 広島ドラゴンフライズ】
https://www.bleague.jp/game_detail/?ScheduleKey=6162&TAB=B

横浜ビー・コルセアーズは1月30日、ホーム横浜国際プールで広島ドラゴンフライズと闘い3点差で敗れた。ビーコルは4連敗で10勝21敗。広島は連敗を「17」で止めた。

【写真提供©B-CORSAIRS/T.OOkame】


1Qから追う展開になったビーコルは、アウダ、チェンバースのシュートで得点をかさね、4点差で1Qを終える。2Qの8分でアウダの2Pシュートで1点を逆転。以降で数度のリードチェンジを繰り返した。6分に同点から勝ち越しを許してからは再びビハインドを背負い、9点差で前半を折り返した。後半で再び反撃の流れを掴みたいビーコルだったが、
3Qでの得点が10点と伸びず点差が開いた。3Qが終わって15点差となり、最後のクォーターに入った。

河村のアシストからダンクを決める横浜ビー・コルセアーズ#1パトリック・アウダ【写真提供©B-CORSAIRS/T.OOkame】


4Qでビーコルは徐々にオフェンスのリズムを掴みはじめ、中盤でカーターが連続レイアップを決めると
河村(特別指定選手=東海大学)が自らのスティールからレイアップを決めて6点差にする。さらに河村は、14分に3点バスケットカウントを決めて5点差にした。残り3分には河村のスティールからチェンバースがレイアップを決めて1ポゼッション3点差に迫り、横浜国際プールは最高潮の盛り上がりを見せた。しかし、以降で広島がフリースローの得点で引き離し、辛くも勝利した。

4Q、河村のスティールから決めたチェンバースの得点で3点差にまで迫った時には最高潮の盛り上がりになったのだが…【写真提供©B-CORSAIRS/T.OOkame】


ビーコルの二桁得点は3人。パトリック・アウダが18得点。ロバート・カーターが3Pシュート1/6本を含む16得点14リバウンドでダブルダブルをマーク。アキ・チェンバースが10得点を挙げた。リバウンドでは8得点を挙げたレジナルド・ベクトンが15本を取って両チームを通じて最多となった。

【カイル・ミリング試合後会見コメント】

「試合の立ち上がりが良くなく、広島の方がエナジーを持ってプレーしていたと思う。リズムに乗るプレーをさせてしまい、その時点で自信をつけさせてしまった。タフな試合になることは予想していた。シューティングのパーセンテージがあまり良くなかったが、シュートは入る日もあれば、入らない日もある。そんな中でもシュートを打ち続けてくれた。良いシュートももちろんあった。後半にかけて自分たちのリズムでプレーできたが、前節のようなエナジーを出せていなかったことは残念。明日は試合の立ち上がりからエナジーを意識していく」

横浜ビー・コルセアーズ カイル・ミリングHC【写真提供©B-CORSAIRS/T.OOkame】


◇ ◇ ◇

チーム最多の18得点をマークしたパトリック・アウダは厳しい表情を浮かべながら「難しい試合だった」と声を振り絞った。

3連敗中と17連敗中のチームが相対した試合だったが、試合の立ち上がりからビーコルに硬さがあったと思う。

一方で広島ベンチは、試合前練習から笑顔が耐えず、試合中も終始大きな声が飛び交いお祭り騒ぎのようだった。ベンチから発せられた声は、厳しい檄ではなく、心底バスケットボールを楽しんでいるような盛り上げに聞こえた。敢えてそうしていたのだろう。何としてもこの泥沼から脱するんだとチームが結束し、並々ならぬ気迫で向かってきた。

ビーコルも3連敗を止めるべく挑んだはずだ。だが連敗を止めたのは苦しみに苦しんだ広島のほうだった。

大型連敗中のチームと対戦することは得てして難しく、優勝戦よりも難しいといわれる。それをこの敗戦で痛感させられた思いだ。

アウダはいった「ホームで2連勝させるわけにはいかない」そう、明日は絶対に負けられない。必勝だ。


【記事/おおかめともき・写真提供/©B-CORSAIRS/T.OOkame】

 


Written by geki_ookame