4Qでの追い上げも届かず 森川がチーム最多18得点3Pシュート4本の活躍
2020-21シーズン第18節(1月27日 船橋アリーナ)
千葉ジェッツ 75-64 横浜ビー・コルセアーズ
24-20|20-14|18-13|13-17
【BOX SCORE / PLAY BY PLAY 1.27 [WED] 千葉ジェッツ vs 横浜ビー・コルセアーズ】
https://www.bleague.jp/game_detail/?ScheduleKey=6146&TAB=B
横浜ビー・コルセアーズは1月27日、アウェー船橋アリーナで千葉ジェッツと闘い11点差で敗れた。ビーコルは3連敗で10勝20敗。千葉は連敗を「2」で止めた。
立ち上がりから両チームが得点を入れ合う展開となり、リードが入れ替わったが、6分で逆転した千葉が中盤からリードを伸ばし始める。ビーコルは流れを変えるべく河村とカーターを5分に投入。4分にはカーターが河村のアシストで3Pシュートを決めた。7分、森川の3Pシュートで同点に。以降で再びリードを許したが、僅差のビハインドを維持。4点差で最初のクォーターを終えた。
2Qに入ると点差が開き始めた。ビーコルは河村のフローターなどで追撃したが、中盤以降では二桁差を追いかける展開になった。残り3分でアウダの3点バスケットカウントでひと桁差に戻し、ゾーンを織り交ぜたディフェンスで千葉のリズムを崩す場面もあったが原にブザービーターで3Pシュートを決められ10点差で前半を折り返した。
3Qでビーコルは生原の連続2Pシュートで差を6点につめたが、4分で再び二桁差にされた。ディフェンスで千葉の得点を10点台に抑えた一方で、得点が思うように伸びない。千葉は西村がブザービーターで3Pシュートを決めるなどして要所でシュートを決め、リードを15点に伸ばした。
4Q立ち上がりでこの日4本目の3Pシュートを沈めた森川の活躍などでビーコルが反撃。7分にはベクトンがダンクを決めてオフェンスのリズムを作った。ディフェンスでも千葉の得点をひと桁に抑えながら追い上げ、4分で河村が3Pシュートを沈めて10点差。3分には生原のスティールからアウダがオフェンスリバウンドを入れてひと桁8点差にした。しかし、以降で西村に3Pシュートを決められるなどして再び10点差に戻された。残り1分で森川が外角から2Pシュートを沈めて9点差にしたが、サイズに2Pシュートを入れられ11点差となり、勝敗が決した。
この試合でのビーコルの二桁得点は2人だった。森川正明がチーム最多となる3Pシュート4/5本(成功率80%)で得点もチーム最多の18得点をマーク。パトリック・アウダが13得点12リバウンドで前節に続くダブルダブルをマーク。富樫勇樹との対決が注目された河村勇輝(特別指定選手=東海大学)は、3Pシュート1/6本を含む6得点。1アシスト、2スティールを記録した。
【カイル・ミリング試合後会見コメント】
「お互い2連敗中で千葉がアグレッシブにプレーしてくるのは分かっていた。2Qのタイムアウト明けで4ポゼッション、5ポゼッションとミスが続いてしまい、そこでハーフタイムの前に差が生まれてしまった。千葉はリーグの中でもトップのチームで、そのチームを75点に抑えたので、いいディフェンスができたと思う。試合終盤にシュートが入りきらなかったことで差が生まれてしまった。ただ、千葉の得意なトランジションやリバウンドを抑えられた点は評価したい。今日の試合を糧にして、週末の広島戦に臨みたい」
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ビーコルと同様に2連敗中だった千葉はこの試合でも決して良い状態ではなかった。ビーコルはビハインド展開から追い上げ、ゾーンを織り交ぜたディフェンスも効果をみせて4Qでは千葉の得点を13点に抑えたが、あと一歩のところで引き離された。千葉はここぞで西村を投入。その西村は要所で3Pシュートを決めてビーコルにリードを許さなかった。カイル・ミリングHCのもとで進化を続けるビーコルだが、千葉の姿に真の強さとは何かを見せられた思いだ。
注目された富樫勇樹と河村勇輝の”ユウキ対決”は見応えがあった。前日の練習後に楽しみにしているマッチアップを河村に聞いていたのだが「やはり富樫勇樹選手(とのマッチアップ)。目標としている選手なので沢山のことを吸収したい」と話していた。19歳対27歳の”ユウキ対決”は1Q途中から実現した。1Q中盤で投入された河村は早速富樫につくと19歳とは思えない堂々たるマッチアップで大先輩の富樫と渡り合った。2Q終盤では、スティールを奪ってみせ、ファンを熱くさせた。合計およそ20分間の対決で吸収した”収穫”を19歳の逸材は、次節のホーム広島2連戦(横浜国際プール 30日・31日)で存分に活かしてくれるはずだ。
【記事/おおかめともき・写真提供/©B.LEAGUE】