1Qで7点ランの先制も以降で得点伸びず。川村に3Pシュート5/10本を喫す。
2019-20シーズン第15節GAME2(12月29日 横浜国際プール)
横浜ビー・コルセアーズ 67-81 シーホース三河
17-22|13-16|18-23|19-20
【BOX SCORE / PLAY BY PLAY 12.29) [SUN] 横浜ビー・コルセアーズ vs シーホース三河】
https://www.bleague.jp/game_detail/?ScheduleKey=4378&TAB=B
横浜ビー・コルセアーズは12月29日、ホーム横浜国際プールで同じ中地区のシーホース三河と2019年最後の試合となる第15節2連戦のGAME2を闘った。ビーコルは1Qの出だしで7点ランを決めて好スタートを切ったが、以降で得点が伸びず、川村に勝負どころで3Pシュートを決められるなどして14点差で敗れた。ビーコルは川崎戦から続く8連敗。勝った三河は4連勝となった。
今節を終えての中地区順位は、三河に連敗して7勝18敗になったビーコルが5位。1位川崎(23勝3敗)、2位富山(10勝16敗)ともに勝って「13」ゲーム差。前日千葉に勝利した4位新潟(8勝18敗)はGAME2を落として今節を1勝1敗とし、3位三河(9勝17敗)とのゲーム差は「1」に。5位ビーコルとのゲーム差「0.5」は、変わらずそままになった。この試合で、シーホース三河の公式風マスコット・タツヲが来場して試合を大いに盛り上げた。三河ブースターはもちろん、ビーコルブースターも喜ばせていた。
ビーコルのトーマス・ウィスマンHCは、先発でのポイントガードに田渡 凌を起用。外国籍選手は、前日に続いてジェームズ・サザランドとレジナルド・ベクトンの布陣を敷き、ウィリアム・マクドナルドはこの日もベンチ入りを外れた。
1Qでビーコルは、速い展開から元三河のサザランドがレイアップ、田渡がオープンの状態から3Pシュートを決め、さらにはチェンバースがレイアップを決めた7点ランで、幸先の良い好スタートを切った。しかし、以降で立て直してきた三河が10点ランを決めて逆転。追う展開となったビーコルは、終了間際ベクトンが粘ったセカンドチャンスで2Pシュートを入れて、その差を5点として最初のクォーターを終えた。 2Qの出だしで川村に3Pシュートを決められるなどして10点差にされたが、田渡とチェンバースが3Pシュートを続けて反撃。終盤ではサザランドが3Pシュートとレイアップを続けたものの得点が伸びず13得点止まり。ディフェンスでは三河の得点を16得点に留め、6点差で前半を終えた。
僅差のリードを維持したいビーコルだったが、3Q序盤で7点ランを許し、ビハインドが二桁15点に拡大。それでも、このクォーターで9得点を入れたベクトンが起点となって追撃した。残り3分では元三河の生原が3Pシュートを決め、残り1分以降でサザランドが2Pシュートと3Pシュートを決めたが、ディフェンスで23点を失い、13点差で最終クォーターを迎えた。4Q、ベクトンの2Pシュート、田渡の連続レイアップで得点したが、失点もかさんでしまい、差を縮めることが出来ない。残り2分でサザランドが3点バスケットカウントと2Pシュートを続けたものの、ビハインドが20点にまでひろがってしまった。終盤で牧が3Pシュートと2Pシュートを続ける執念を見せたが、14点差での敗戦となった。
ビーコルの二桁得点は3人。ジェームズ・サザランドが3Pシュート2/6本を含む19得点、14リバウンドのダブルダブルでチーム最多。レジナルド・ベクトンが17得点(8リバウンド)、田渡 凌が16得点(6アシスト)を挙げている。
<三河・鈴木貴美一HC 試合後会見コメント>
「(今季のビーコルと対戦した感想)昨季のチームは、良いチームでしたけど、やはり諦めてしまうところがあったと思います。今季のチームは、昨季のチームよりも非常にまとまっていると思います。他のチームのレベルも上がってきているので、目立たないかもしれませんが、凄く良いチームです。トム・ウィスマンも良いコーチなので、これから上がっていくと思います。年内の試合では、中地区のチームが負けていましたが、新潟さんも、富山さんも、横浜さんも、みんなレベルが上がってきているので、みんなで争いながら、互いにレベルアップしていけたらと思います。横浜さんは、とても良いチームになってきていると思います」
「(昨季三河でプレーしたサザランド選手、生原選手と対戦した感想は?)生原選手は、リーダーシップを発揮していました。非常に真面目な良い選手です。少し肩に力が入っていましたけど、必ず横浜さんの力になると思います。ジェームズ・サザランドも、非常に性格が良い選手です。パフォーマンスについては問題ないので、チームに慣れれば、良い戦力になると思います」<トーマス・ウィスマンHC 試合後会見コメント>
「今日のパフォーマンスにとても落胆している。自分たちは、もっと出来ると思っていたが、こういった結果になってしまった。何故、こうやって負け続けているのか。その理由を探さないといけないし、ここからどうやって這い上がっていくのかを探していかないといけない」
「土曜、日曜を含めてディフェンスが全く上手く出来ていなかった。今日の試合もそうだが、我々は前半で30得点、後半では37得点しか取れていなかった。この数字では勝っていくチームとしては足りないものがある。我々のシュート確率は39.4%で、三河は49.3%、得点、シュート成功率で相手に上回れてしまった。どうやってシュートをフィニッシュしないといけないのか。これから我々がプライドを持って、どうやっていくのかも課題になった試合だった」
「(川村選手と対戦して)特別な感情はなかった。彼自身はとても良い選手。今季チームが、がらりと変わり、若い選手がメインになったチームとして、これからどうやっていくのか。それが考えどころだ」<田渡 凌 試合後コメント>
「チャンスは、要所要所で沢山あったのですが、ここ1本というところで、ディフェンスもそうですし、オフェンスも遂行出来ませんでした。頑張り切れなかったことが敗因だったと思います」
「(川村選手と対戦しての感想)いろいろな想いがありました。このチームをずっと支えてきてくれていたのは川村さんです。僕も、ずっと川村さんに支えてもらってやってきました。シュートを決め切る力であったり、チームを落ち着かせること、ファウルをもらう技術も含めて、流石だな思いました。リーグでトップの選手というのは、こういったところがしっかりと出来ているんだなと、川村さんを敵としてみた時に、改めてそう感じましたし、まだまだ自分はダメだなとも思いました」
「(来年3月、今度はアウェーで再戦する)僕が、川村さんに学んだことは『自信を持ってやれ』ということです。そういったところを、いっぱい出して、川村さんから『よくやったな』『頑張ったな』『横浜でキャプテンとしてしっかりやってるな』と思ってもらいたいですし、そういった姿を見せたいです。もちろん、タクさんに見せるために頑張っている訳ではないですけど、今まで、一番このチームのことを思ってやってきてくれた人だったので、このまま、また同じ結果を繰り返すのではなくて、チームとして変わったという姿勢を見せられるように、僕もそうですし、チーム全員でもっと良くなっていけれたらと思います」「(後半戦どう闘っていく?)僕たちは、根本的に技術云々ではなく、40分間を強度の高いガッツ、ファイトする気持ちを持って闘うチームに、まだなり切れていません。いま、コート上にいる5人全員が強い気持ちでファイト出来ているかといったら、正直出来ていないと思います。それを練習から、全員で、コーチ、スタッフも含めて、死にもの狂いで勝ちにいくという姿勢を出せれるようなチームになりたいです」
「(ビーコルファンへ)皆さんが、毎回毎回、沢山応援に来てくれて、がっかりさせることが多いのですが、僕たちが試合に勝つことでしか、信頼を取り戻すことは出来ないと思っています。日頃僕たちがやっている練習をお客さんが見ているわけではないですし、そういったお客さんが見ていないところを、もっとしっかりとやらないといけないのかもしれないけど、やはり試合の時に勝つこと。勝たないと、何も変わらないと思っています。引き続き、力を貸してください」ビーコルは次節、新年明けた1月4日(土)5日(日)にアウェーでSR渋谷と2連戦を闘う。
【記事・取材・写真/おおかめともき】