強豪相手にオフェンスは出来た。あとはディフェンス。GAME2で千葉に噛みつき、勝利を奪え!川村8,000得点達成まであと「22」!
2018-19シーズン第26節・GAME1(3月9日横浜国際プール)
横浜ビー・コルセアーズ 83-110 千葉ジェッツ
19-34|20-29|27-27|17-20
【BOX SCORE / PLAY BY PLAY 3.9 [SAT] 横浜ビー・コルセアーズ vs 千葉ジェッツ】https://www.bleague.jp/game_detail/?ScheduleKey=3370&TAB=B
横浜ビー・コルセアーズは3月9日、ホーム横浜国際プールで千葉ジェッツと2連戦GAME1を闘った。東地区首位の千葉に挑んだビーコルは83得点を入れたが、今季ワーストとなる110失点を喫してしまい27点差の大差をつけられて初戦を落とした。
ビーコルはこれで12勝31敗。B1残留プレーオフ回避がかかるワイルドカード9位は変わらず。回避となる8位秋田が滋賀に敗れたために「2」ゲーム差も変わらずとなった。
またこの試合では4,242人の観客が詰めかけ、横浜国際プールはB1アリーナ通算入場者数200,000人を達成した。
2月28日に獲得した新外国籍選手ジョナサン・ホームズは、この試合でもベンチ登録はされず、前節2連戦同様にアーサー・スティーブンソンが先発起用された。また、前節で2試合共に先発を外れたエース川村卓也は、この試合でもベンチスタートとなった。ウィスマンHCは、川村に代えて2016-17シーズン以来2シーズンぶり、今季初先発の橋本尚明を先発で起用。橋本、田渡、竹田、スティーブンソン、コストナーの布陣を敷いてきた。
ウィスマンHCは橋本を先発起用した理由を「今日は試合前からマンツーマンディフェンスでいきたいと考えていた。マンツーマンディフェンスになった時には、橋本選手、そして竹田選手が有効だと考えた。我々のチームの中でマンツーマンが出来るのはこの二人だと思っている。それで二人を先発で起用した」と説明。またここ3試合で先発を外れた川村については「川村選手は、先週からベンチスタートになっているが、これで結果が出ている。これを継続したいために今日もベンチから使った。彼はベンチからのスタートでも素晴らしい集中力を持っている選手だ。ここ3試合ではこういった起用をしているが、このあとの残り試合でも彼をベンチからスタートさせるのかというとそうではない。試合を見ながら、どういった起用をするのかを、試合ごとに決めていきたいと思っている」と説明した。
1Q開始早々、今季初先発の橋本尚明がいきなりスティールを奪う躍動をみせる。エドワーズの2Pシュートで千葉に先制を許すが、田渡 凌が2Pシュートを2本続けるなどしてやり返した。ここから両チームは速いペースで点を奪い合ったが、ビーコルは連携ミスなどから失点を許し、ビハインドを背負う展開になっていく。3分で川村と細谷が投入されたものの最初のクォーターで30点台の失点を許してしまった。残り42秒で川村が速いパス回しからインサイドに飛び込んで得点したが、9秒で富樫に3Pシュートを入れられてしまい1Qは19-34。15点のビハインドを背負ってしまう。
2Qでビーコルは、スティーブンソンと川村がセカンドチャンスで得点したが、千葉の執拗なディフェンスに苦戦。リバウンドから得たシュートチャンスも決め切ることが出来ない。中盤でコストナーが2Pシュート2本。橋本が3Pシュートを沈めて得点。残り1分では田渡が2Pシュートを3本続ける反撃を見せたが、ターンオーバーからの失点も多く、前半だけで63失点。ビハインドも24点に膨らんでしまった。
3Qでビーコルにオフェンスの流れが生まれる。竹田、コストナー、スティーブンソンがそれぞれ2Pシュートで得点すると、4分と3分では川村が3Pシュートと2Pシュート。2分には細谷が3Pシュート、1分を切ってからは川村がまた3Pシュートを沈めた。このクォーターで千葉に27点を入れられたが、オフェンスでは互角の27得点を入れて、3Qは同点となった。
しかし、ここまでの失点。特に前半で入れられた63失点で背負ったビハインドは大きく、4Qの4分には100点台の失点になってしまった。オフェンスでは、コストナーの3点バスケットカウントから始まった6-0のランなどで意地をみせたが大差を埋めるには足りず、タイムアップを待たずして勝敗が決した。ビーコルは連勝ならず、勝った千葉は3連勝となった。
ビーコルのスコアリーダーは、24得点を入れたブランドン・コストナー。2番手は、共に17得点を挙げた川村卓也と田渡 凌となった。
川村卓也は、自身の個人通算8,000得点達成まであと「22」点とした。翌日のGAME2で偉業達成の可能性がある。
3番手は、11得点を入れたアーサー・スティーブンソン。リバウンドでも15本を奪って、ダブルダブルはこれで3試合連続となった。
トーマス・ウィスマンHCは、試合後の会見でこのように語っている。
「千葉はリーグでトップのチーム。自分たちの全てを出し切らないと勝つことが出来ないということは、試合前から分かっていた。我々の能力を最大限引き出さない限り、彼らには良い試合すら出来ない。こういったことから今日の結果になったが、やはり懸念されるのはディフェンス面。我々が挑戦者として、まずやらないといけなかったことは、ディフェンスでハッスルすること、トランジションが強い相手に対して走ることだった。そういった細かいことを徹底してやっていかない限り、勝てるチャンスはない。今日はそれをパフォーマンスで表すことが出来なかった。明日やることは、ディフェンスの改善しかない。これがどれだけ出来るかによって、我々が勝てる確率が変わってくる。明日は挑戦者らしく、もっとアグレッシブにやっていきたい」
「我々のオフェンスは良かった。自分たちの出来る限りのことは出来ていたと思う。フィールドゴールの成功率も50%に近く(49.3%)、我々のオフェンスは機能していた。それだけに、あとはディフェンス。相手をどう止めるかということだけだ。千葉には前半だけで63点を取られてしまった。ディフェンスが出来ていなかったということに尽きる」
「チームとしてのフリースローも44.7%(12/27本)だった。これはあってはならないことだ。ここも明日、しっかりと強調して修正していく」
強豪千葉からオフェンスで83得点を奪った一方で、それを上回る110点を入れられた。シーズン当初に課題だったディフェンス力がまた浮き彫りになった形だ。スタッツでビーコルが千葉を上回れたのは、オフェンスリバウンドとトータルリバウンド数、ファウル、セカンドチャンスでの得点、そしてフリースローの数だった。ビーコルがこの試合で得たフリースローは実に27本。千葉はわずかに8本だった。成功数でもビーコルが上回ったが、決めれたのは半分に満たない12本で成功率は44.4%と低かった(千葉は5/8本で62.5%)。
仮に、ビーコルが27本のフリースロー全てを入れていれば98得点で展開はまた変わっていただろう。ウィスマンHCが「あってはならないこと」と嘆いたのも頷ける。千葉は数少ないフリースローを62.5%で決め、取りこぼしが少なかった。横綱相撲ともいえる試合運びをしてきている千葉が相手だからこそ、こういった差は如実に勝敗を左右する。
この試合でもチームはステップアップを見せた。オフェンス面で善戦出来たからこそ、翌日のGAME2でどんな修正を見せてくれるか楽しみだ。
勝てる要素はある。強豪相手にそう言えるまで、チームの競争力は増して来ている。あとは細かい詰めと精度だ。
翌日のGAME2でビーコルは、今日負けた悔しさをエナジーに変えてリベンジに挑む。琉球と名古屋から掴んだ金星も悔敗を喫したあとのGAME2だった。今度も海賊のプライドを持ってジェッツに噛みつき、勝利を、今季最大のジャイアントキリングを奪いにいく。
【記事・取材・写真/おおかめともき】
1Q 6:59 横浜4-4千葉
田立ち上がりで攻めあぐむも、田渡が2本のミドルシュートを決める!! #gobcor #ビーコル pic.twitter.com/qtQ8zfsBz5— 横浜B-CORSAIRS (@b_corsairs) March 9, 2019
2Q 5:00 横浜31-48千葉
橋本の3Pシュート!!#ビーコル #gobcor pic.twitter.com/9WEWg46emd— 横浜B-CORSAIRS (@b_corsairs) March 9, 2019
3Q 3:08 横浜57-81千葉
立て続けに川村がシュートを沈めるて反撃!!!#ビーコル #gobcor pic.twitter.com/08iB86vwTb— 横浜B-CORSAIRS (@b_corsairs) March 9, 2019
4Q 2:34 横浜82-105千葉
田渡がダブルクラッチを決める!! #gobcor #ビーコル pic.twitter.com/xkU6pFKj9h— 横浜B-CORSAIRS (@b_corsairs) March 9, 2019