開幕節で1勝1敗。前日とは一転、終始追う展開も後半でカムバック。最大24点差から最終盤で2点差にまで肉薄。
2020-21シーズン第1節GAME2(10月4日 シティホールプラザアオーレ長岡)
新潟アルビレックスBB 80-75 横浜ビー・コルセアーズ
31-11|9-22|21-21|19-21
【BOX SCORE / PLAY BY PLAY 10.4 [SUN] 新潟アルビレックスBB vs 横浜ビー・コルセアーズ】
https://www.bleague.jp/game_detail/?ScheduleKey=5861&TAB=B
横浜ビー・コルセアーズは、10月4日(日)にアウェーシティホールプラザアオーレ長岡で新潟アルビレックスBBとの開幕節GAME2を闘った。前日に21点差の圧勝劇を見せたビーコルだったが、この日は打って変わって大差を追う展開になった。それでも、後半で立て直し、最大24点差あったビハインドを11本の3Pシュートなどで猛追。土壇場4Q残り1分では2点差にまで詰め寄ったが、逆転までには至らず、最後までリードを奪えないまま悔しい敗戦となり、開幕節は1勝1敗となった。
昨季も激戦を見せた両チームの次回対戦は来年4月30日(金)、5月1日(土)におこなわれる最終節。横浜武道館での2連戦となっている。
1Qの立ち上がり、両チーム共に開始1分間にわたって得点がなかったが、8分でロスコ・アレンが3Pシュートを決めて新潟が先制。新潟はさらにヘンドリックスがレイアップを決めて、新潟が主導権を握った。
ビーコルは前日とは打って変わった真逆に展開になった。開始から約3分40秒にわたって、シュートが決まらず無得点。修正してきた新潟ディフェンスに苦戦した。その間、新潟が10点の連続得点を決めてリードを伸ばした。ビーコルが得点を入れたのは6分22秒、ベクトンがリバウンドを押し込んだ2Pシュートだった。
15点差とされた4分で古巣凱旋の森井健太が3Pシュートを入れて追撃開始。ベクトンがまたオフェンスリバウンドを入れて連続得点したが、アレンに3点バスケットカウントを許し、流れを断ち切られた。3分でモリスがダンクを決めたが、失点もかさみ、点差を縮めることが出来ない。
残り1分でベクトンがレイアップを決めて得点を二桁11得点にしたが、新潟はベクトンに対しトリプルチームを仕掛けるなどしてディフェンスを徹底させてきた。ビーコルはシュートアテンプトこそ21本を打ったが5本しか決めることが出来ず、フラストレーションがたまった。最初のクォーターはビーコルが流れを掴めないまま終わり11-31。20点の大差をつけられた。
2Qでもビーコルは新潟ディフェンスをこじ開ける事が出来なかった。ディフェンスではゾーンを敷いたが、新潟の3Pシュート攻勢を抑えることが出来ず、点差が開いた。
ビーコルはこのクォーターも開始約2分半にわたって得点がなかったが、開始から7分でストックマンが決めたレイアップでようやく得点。練習生から特別指定選手になったストックマンは6分にもレイアップ、5分には3Pシュートも決めて、ひとり気を吐いた7点ランで存在感を示した。
残り3分ではモリスがオフェンスリバウンドを押し込み、森川が倒れながらにリングに飛び込んでバスケットカウント(フリースローは失敗)を奪う奮闘を見せる。森川はさらに2分で3Pシュートも決めて、点差をひと桁差にした。残り1分で五十嵐に3Pシュートを決められて再び10点差にされたが、森川が2本目の3Pシュートを決めて7点差に戻した。
ビーコルはゾーンディフェンスを我慢しながらも継続。2Qでは新潟の得点をひと桁9得点に抑えた。オフェンスでも中盤以降で3Pシュートが決まり出し、計22得点を入れて2Qは22-9。トータルスコア33-40で点差を7点とし、流れを持って後半戦に突入した。
3Qは両チームが激しく得点を奪い合いあった。ビーコルは中盤5分で森川がこの試合3本目の3Pシュートを決めると4分と3分ではチェンバースが連続3Pシュートを決めて猛追。残り2分ではモリスのフリースロー2本で6点差にした。
ビーコルがシュートを決めれば、新潟も得点する激しい接戦が繰り広げられた。残り1分を切った時間帯では、森井のスティールからチェンバースがレイアップを決めて差を5点に詰めた。しかし、ヘンドリックスに2Pシュートを決められて、点差は前半終了時の7点に戻ってしまう。3Qは両チーム譲らず21-21のイーブン。トータルスコアは54-61になった。
4Qでも、両チームは譲らず、接戦を繰り返した。ビーコルは森井の好アシストで得点をかさねて、徐々に新潟を追い詰めた。残り1分では森井、森川のコンビネーションで3Pシュートを決めて、遂にこの日最小ビハインドの1ポゼッション2点差にまで詰め寄った。
しかし、林に3Pシュートを決められて5点差に。残り1分を切ってから、ビーコルはベクトン、新潟は納見とそれぞれ2本ずつ勝負所のフリースローを得たが、ベクトンは1本を外し、納見は2本を決めた。
ビーコルが掛けたタイムアウト後にペイントエリアに切り込んだ森井が外で待つチェンバースにバックパス。チェンバースはこの3Pシュートを確実に決めて3点差とし、再び1ポゼッション差にした。しかし、残り11秒でモリスがファウルを取られてしまい、アレンがこのフリースローを2本とも決めて5点差にされた。
それでもビーコルは最後まで食らいつき、残り7秒でチェンバースが3Pシュートを打ったが、リングに弾かれてしまい、悔しい幕切れに。奮闘実らず5点差の75-80で敗れ、開幕節は1勝1敗となった。
ビーコルのスコアリーダーは、19得点を入れたレジナルド・ベクトン。ベクトンはさらに14リバウンドで前日に続いてダブルダブルをマークした。ディフェンスでは3本のブロックショットを記録している。
2番手は2人。アキ・チェンバースと森川正明がそれぞれ16得点を挙げた。3Pシュートではチェンバースが4/7本(成功率57.1%)、森川が4/8本(成功率50%)を記録している。
前日二桁12得点を挙げて地元凱旋試合で大きく躍動した森井健太は、新潟の執拗なマークにあい、3Pシュート1/2本を含む5得点に留まったが、アシストで大きく貢献。二桁10アシストを記録している。
【加藤翔鷹HC代行 試合後コメント】
「コロナ禍という状況の中、ファンの前でプレーが出来たことに感謝をしています。選手たちは久しぶりのゲームで、なかなか外国籍選手が揃わない中、満足に練習が出来ていなかった中での2連戦でしたが、ハードにプレーしてくれていました」
【森川正明 試合後コメント】
「出だしで相手のペースに持っていかれてしまい反省点にはなりましたが、チームでしっかりカムバック出来たところは評価出来ると思いますし、こういうゲームを経験できたのはチームにとっては大きいかなと思います。まだまだ自分たちのチームは完成されているわけではないので、しっかりこういった経験を次に繋げてステップアップ出来たらいいなと思います。今節の最後に負けているので、まず次のアウェー第1戦を全員で取りに行きます。今週出た課題をしっかり練習でクリアして、(次節のアウェー滋賀戦に)準備をして臨みたいと思います」
横浜ビー・コルセアーズは次節もアウェーでの2連戦。10月10日(土・17時5分TIPOFF)と11日(日・13時10分TIPOFF)にウカルちゃんアリーナで滋賀レイクスターズと対戦する。
【記事/おおかめともき・写真提供/©B.LEAGUE/©B-CORSAIRS/T.Osawa】