第14節 vs 秋田ノーザンハピネッツGAME1 横浜 86−82 秋田


 終盤の接戦制す!ハーフタイムで特別指定選手・河村勇輝の加入をサプライズ発表!森井が500アシストを達成して勝利に貢献!

2020-21シーズン第14節GAME1(12月19日 横浜国際プール)
横浜ビー・コルセアーズ 86-82 秋田ノーザンハピネッツ
26-17|22-14|15-28|23-23

【BOX SCORE / PLAY BY PLAY 12.19 [SAT] 横浜ビー・コルセアーズ vs 秋田ノーザンハピネッツ】
https://www.bleague.jp/game_detail/?ScheduleKey=6072&TAB

横浜ビー・コルセアーズは12月19日、ホーム横浜国際プールで秋田ノーザンハピネッツとの2連戦GAME1を闘った。ビーコルは1Qで26得点を入れる快調な滑り出しを決めて主導権を握った。後半で秋田の猛追を受け、4Qでは接戦になったが、ビーコルがこれを制して2連戦の初戦を勝利した。ビーコルはこれで7勝15敗となり、新潟を抜いて東地区の8位に浮上した。

秋田とのホーム2連戦はビーコルが先勝【写真提供©B.LEAGUE】


ビーコルは、この試合のハーフタイムで、東海大学1年の河村勇輝(19)が特別指定選手として加入したことをサプライズ発表している。

ハーフタイムで特別指定選手としてのビーコル入りがサプライズ発表された東海大学1年在学中の#0河村勇輝(19)【写真提供©B.LEAGUE】


500アシストまであと「3」本にしていた森井健太が、この試合で好アシストを続けて9アシストをマーク。1Qで記録を達成させた。

1Qで500アシストを達成させた横浜ビー・コルセアーズ#18森井健太【写真提供©B.LEAGUE】


1Q、ビーコルは森川の3Pシュートで幸先良く先制。カーターも3Pシュートで続いて主導権を握った。以降でも快調なオフェンスを見せて最初のクォーターで26得点を入れて9点をリードした。

ビーコルは1Qで4本の3Pシュートを決めたが、このクォーターでも森川、生原(2本)、チェンバースが3Pシュートを沈めて計22得点を入れた。ディフェンスでも秋田を14得点に抑えて、リードを維持。二桁17点のリードを持って前半を折り返した。

3Pシュートを打つ横浜ビー・コルセアーズ#9森川正明【写真提供©B.LEAGUE】


秋田は3Qで28得点を入れて追撃、徐々に点差を縮めて終了間際では4点差にした。ビーコルはこのクォーターで失点が増え、オフェンスでは3Pシュートがなく15得点に留まり、秋田の追撃を許した。

4Qの序盤で、かつてビーコルでプレーした細谷将司が2Pシュートを続けて秋田が2点差にまで迫った。8分ではコールビーの3点バスケットカウントで秋田が逆転。ビーコルはカーターが決めたフリースロー2本でリードを奪い返したが、細谷に3Pシュートを決められて秋田が再逆転した。中盤5分では生原がファウルアウトして、流れが秋田に。秋田は連続得点でリードを伸ばし、ビーコルは6点のビハインドを背負った。

かつてビーコルでプレーし、古巣凱旋試合となった秋田ノーザンハピネッツ#6細谷将司【写真提供©B.LEAGUE】


中盤以降では、一進一退の展開になり、ビーコルは残り1分を切った51秒で森井が3Pシュート決めて流れが生まれる。残り48秒、アウダがダンクを決めて、この流れを増幅させると、残り25秒で森井が自身のスティールからレイアップを決めて逆転。森井は大きなガッツポーズを決めた。そして、2点差の残り10秒、森井が勝負所のフリースロー2本を得た。森井はこれを確実に仕留めて4点差とし、チームの勝利を決定付けた。

横浜ビー・コルセアーズ#18森井健太。ゲーム最終盤、勝負所のレイアップとフリースロー2本を決めてチームの勝利に大きく貢献した【写真提供©B.LEAGUE】


【カイル・ミリング試合後会見コメント】

「試合の立ち上がりが今日はとても良く、オフェンス面でもディフェンス面でも良くプレーできていた。ハーフタイムでも選手に言ったことだが『後半は、相手もさらなるエナジーを持ってプレーしてくるよ』と伝えていたにも関わらず、プレッシャーに対応できず、3Qで秋田がエナジーを持って迫ってきた。試合全体を振り返ると、最後まで諦めなかった結果が今日はついてきたと思う。

森井選手は、彼の中でなかなかリズムが掴めない状況が多かったので、『(スペースが)あいているのであれば、打ち続けなさい』とハーフタイムで伝えて、試合終盤で3Pシュートやフリースローなど、とても大事なシュートを決めてくれた。

選手ひとりひとりのパフォーマンスが良く、良い勝ち方だったし、チームとしても良い勝利になった」

◇ ◇ ◇

ここ数戦で追いかける展開が続いていたビーコルは、立ち上がりから飛ばして28得点を入れた。だが、後半に入ると修正してきた秋田の猛追を受け、4Qでは逆転を許した。この時、前回対戦GAME1で味わったあの悔しさを思い出した人もいたのではないか。

その不安を見事な躍動で消してくれたのが森井健太だった。森井は、好アシストを連発して、チームのオフェンスを支えたばかりか、この日は勝利を左右する流れを自らのレイアップで呼び込んだ。

最終盤の攻防でビーコルのリードはわずか2点。勝敗がどちらに転んでもおかしくない展開だ。ましてや5分には生原がファウルアウトしていた。キャプテンシーがある森井のことだ『ここは自分が』と思ったことだろう。そして、森井は勝負所で得たフリースローを2本とも沈めて勝利を決めてみせた。森井に聞くと、あのフリースローには意地があったという。

「あのフリースローまで、フリースローを4本外していた。(外したのは)気持ちの部分だと思った。あの場面では強い気持ちを持てた。だから、打つ前から入ると思っていた」

森井は、そう胸を張って話してくれた。開幕から比べるとその表情は自信に溢れ、たくましさが増した。練習では、チームメイトの誰よりも先にシューティングを始める努力家。それがいま一気に開花している。

【記事/おおかめともき・写真提供/©B.LEAGUE】


Written by geki_ookame