ビーコル、富山とのアウェー戦で20点差負け


7連敗。ファウルトラブル多発で終盤のDF強度が低下。4Qでベクトン、森川がファウルアウトして流れを失う

2020-21シーズン第6節(10月28日 富山市総合体育館)
富山グラウジーズ 84-64 横浜ビー・コルセアーズ 
20-27|12-12|22-16|30-9

【BOX SCORE / PLAY BY PLAY 10.28 [WED] 富山グラウジーズ vs 横浜ビー・コルセアーズ】
https://www.bleague.jp/game_detail/?ScheduleKey=5948&TAB=B

横浜ビー・コルセアーズは10月28日、アウェー富山市総合体育館で富山グラウジーズと第6節の水曜日GAME1試合を闘い、20点差で敗れた。ビーコルはこれで7連敗。

ビーコルは、前半でベクトンとアウダのコンビネーションが機能して主導権を握ると、前半を7点のリードを持って折り返した。3Qで富山の反撃を受け、ディフェンスの強度を上げたが、5選手がファウルトラブルに陥り、4Qでの守りに影響した。8分と6分にはベクトンと森川がファウルアウト。インサイドと3Pシュートのシューターを失ったビーコルは流れを失い、終盤で4本のダンクを喫するなどして20点の大差をつけられて敗戦した。

【写真提供©B.LEAGUE】


1Qでビーコルは、富山に3Pシュートで先制を許したが、すぐさまアウダとベクトンが続けてインサイドの得点を決めてリードを奪った。富山は3Pシュート攻勢をしかけ、ビーコルはインサイドで得点。中盤までは接戦が続いた。
5分になると、富山はターンオーバーが増え始める。この隙きを逃さず攻めたビーコルは、オフェンスリバウンドも果敢に取って9点を入れ、主導権を握った。

横浜ビー・コルセアーズ#7レジナルド・ベクトン【写真提供©B.LEAGUE】


残り2分を過ぎてから富山はディフェンスをゾーンに変更。ビーコルは、これにやや苦戦したもののアキ・チェンバースがこのクォーター3本目の3Pシュートを決めてリードを伸ばし、7点リードの27-20で最初のクォーターを終えた。

横浜ビー・コルセアーズ#10アキ・チェンバース。この試合で3Pシュート4本を決めて16得点を挙げた【写真提供©B.LEAGUE】


2Qで富山にマブンガ、ソロモンのコンビネーションでアリウープダンクを決められたが、アウダのフェィダウェイでやり返す。8分から中盤にかけて、両チームはシュートの得点がなく、それぞれフリースローで入れた1点ずつしかなかったが、5分にストックマン・ジュニアがミドルショットを決めてようやくシュートの得点が入り、これでビーコルはリードを10点に伸ばした。以降で富山に7点の連続得点を許して2点差にされたが、モリスの2Pシュート、森井の3Pシュート、チェンバースの2Pシュートで引き離した。2Qは12-12と互角。トータルスコアは39-32となり、ビーコルが1Qと同じ7点のリードを持って前半を折り返した。

横浜ビー・コルセアーズ#18森井健太【写真提供©B.LEAGUE】


3Q、ビーコルはチェンバースとアウダが得点したが、富山の反撃を受け、中盤5分で2点差にされた。残り2分で森井のレイアップでリードを再び7点に戻したが、勢いが増した富山に徐々に追い上げられ、終盤、前田が決めた3Pシュートで2点差にされる。アウダの2Pシュートで4点差に引き離したが、終了間際、マブンガにコート中央からロングシュートをブザービーターで決められ、1点差にまで詰め寄られた。3Qは22得点を入れられ、オフェンスでは16得点。トータルスコア55-54でビーコルのリードは1点となり、最終クォーターに入った。

この試合が古巣富山での凱旋試合だった横浜ビー・コルセアーズ#81小原 翼【写真提供©B.LEAGUE】


4Q、何とかリードを守りたいビーコルだったが、開始9分で城宝にゾーンディフェンスの裏をかかれて3Pシュートを許し、富山が逆転。この試合で初めてビハインドを背負った。ビーコルはアウダの2Pシュートで同点にしたが、ファウルがかさみ、3Q終了時点でのファウルトラブルが5人とディフェンスの強度が低下。8分にはベクトン(4試合連続)、6分には森川がファウルアウトしてしまう。これで流れを失った
ビーコルは、富山に9点ランを決められ、9点差にまで離された。残り2分からは、ソロモンとスミスに計4本のダンクを喫し、さらにはソロモンに3Pシュートも許してしまい、一気に20点差と突き離された。反撃では9得点しか挙げられず、最後のクォーターで30点を失い、20点差をつけられた64-84で敗れた。

この試合が4試合目、チーム最多の24得点を挙げた横浜ビー・コルセアーズ#1パトリック・アウダ【写真提供©B.LEAGUE】


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ビーコルは、手痛い逆転負けを喫したが、この試合が4試合目のパトリック・アウダがフィットを見せ、チーム最多となる24得点を挙げた。特にレジナルド・ベクトンとのコンビネーションでインサイドの得点を量産したことは収穫になった。課題は、アグレッシブなディフェンスの裏返しともいえるファウルの多発。次節11月7日(土)8日(日)のホーム名古屋D2連戦までの8日間で立て直しを図る。

【記事/おおかめともき・写真提供/©B.LEAGUE】


Written by geki_ookame