ビーコル、粘った延長戦も三遠に手痛い敗戦。

コストナー両チーム最多36得点、川村4試合連続20点台22得点、イベのリーグ最多タイ7ブロックショットも実らず。リバウンドの差が勝敗を分ける。

2018-19シーズン第19節(1月16日 豊橋市総合体育館)
三遠ネオフェニックス 97-91 横浜ビー・コルセアーズ
19-15|22-20|23-19|17-27|16-10

横浜ビー・コルセアーズは、1月16日アウェー豊橋市総合体育館で、同じ中地区5位の三遠ネオフェニックスと1試合を闘い、4Q土壇場で追いつき延長戦に持ち込む粘りをみせたが、オーバータイムでの激しいクロスゲームの末に6点差の91-97で中地区5位6位の直接対決を落とし、6位ビーコルと5位三遠のゲーム差が「5」に広がった。

ワイルドカードの順位では9位福岡と8位秋田が共に敗れたために10位は変わらず。残留プレーオフ回避のデッドラインである8位秋田とのゲーム差は「3」のまま。

この試合で、三遠ウィリアム・マクドナルドがB1個人通算得点1000得点を達成。またプリンス・イベがB1今季のブロックショット1試合最多タイとなる「7」を記録した。(昨季までのシーズン最多ブロックショット数は2017-18シーズンにハシーム・サビート・マンカが挙げた「8」)

B1今季ブロックショット1試合最多タイ「7」を記録したプリンス・イベ【写真提供:©B.LEAGUE】


成績が拮抗している三遠に手痛い負けを喫してしまった。試合後、ウィスマンHCは「痛い負けだった。勝つべき試合を落とし、我々は勝利を得ることが出来なかった」と肩を落としたが、前節に続いてチームとしてのステップアップは見せた。

昨年末に加入して以降、高いポテンシャルを見せていた新戦力ブランドン・コストナーが今節でも高スタッツを残し、両チーム通じて最多となる36得点を挙げ、エース川村卓也も4試合連続20点台となる22得点。さらにはプリンス・イベがリーグ最多タイの7ブロックショットをマークしたが、それでも勝利の女神は微笑まなかった。ウィスマンHCは敗因をリバウンドの差としている。「試合前からリバウンドを取っていこうと話していたが、オフェンスリバウンドが平均8本のチームに18本も取られてしまった。リバウンドを取らないと勝てないと話していながら、リバウンドを取ることが出来なかった」指揮官が言うようにリバウンドではビーコルが勝っていたはずだった。今節前のリバウンド数が、ビーコル1131本 対 三遠1123本だったのにもかかわらず、この試合では40対53と大きく差をつけられてしまったことが、激戦の勝敗を分けた形だ。

この試合では、両チーム共にファウルがかさんだ。三遠は22ファウルでファウルトラブルが5人、4Qで長谷川智伸がファウルアウトした。ビーコルは23ファウルでファウルトラブルが4人。勝負どころのオーバータイムで攻守の要イベとコストナーをファウルアウトで失ったは痛かった。

両チーム通じて最多となる36得点。さらには11リバウンドで来日2度目のダブルダブルをマークしたブランドン・コストナー【写真提供:©B.LEAGUE】


また、今回もウィリアム・マクドナルドを止められず、悔いを残した。前回対戦でシュート成功率100%で22得点を許していただけにマークは徹底されていたはずだが、今回はそれをさらに上回る大量35得点を奪われた。昨シーズンの僚友に今季2度目の30点台を許し、今季の自己最多得点も献上してしまった。加えて前回対戦ではいなかったジョシュ・チルドレスにも28得点を入れられたことも勝敗に響いた。

試合前に注目されていたアーサー・スティーブンソンとプリンス・イベの選択ではイベを起用。ウィスマンHCは、ディフェンス重視の策を取った。

ビーコルは、1Q序盤からシュートが決まらず重たい立ち上がりになった。コストナーはシュートタッチに苦しみ、立ち上がりの1Qでは、わずか2得点と精彩を欠いた。その中で、田渡 凌と竹田 謙が躍動をみせてビーコルは計15得点を入れた。ディフェンスでは、マンツーマンでスタートしたものの19点を奪われて、ビハインドスタートとなった。

2Qでコストナーがシュートタッチを取り戻して内外で得点。また執拗なマークを受けていた川村もシュートを続けてオフェンスにリズムが生まれた。ここから激しいクロスゲームになり、両チーム共にゾーンディフェンスで対抗しあった。

ビーコルは、残り1分57秒でディフェンスの要イベがファウル3つで早い段階からファウルトラブルに陥り、その影響から失点がかさなった。ビーコルはコストナーと川村を起点にして追撃したが、チルドレスとマクドナルドに計16得点を許して三遠を逃がす。前半終わって41-35、ビハインドが6点に広がった。

コストナーに続く22得点を挙げたエース川村卓也。川村の20点台の得点はこれで4試合連続となった。写真右は昨季までのチームメイトウィリアム・マクドナルド【写真提供:©B.LEAGUE】


3Q開始からファウルトラブルのイベが入り、早々にブロックショットを決める。オフェンスでは川村、田渡、コストナーの得点で猛追。しかし、乗ってきたチルドレスに9得点を許し、ビハインドはさらに増えて10点。三遠を捕まえることが出来ない。

4Q開始早々に川村が2Pシュート。帰化選手エドワード・モリスも粘ったセカンドチャンスで追い上げ、コストナーも3Pシュートを沈めて3点差にしたが、失点もかさみ、4分で再び二桁差をつけられてしまう。しかし、ビーコルはここからさらに粘った。

残り2分からコストナーが連続して3Pシュートを沈めると、4Qで投入されて波を掴んでいた橋本尚明が3Pシュート、さらにはコストナーがまた3Pシュートを沈める。ビーコルは怒涛の4連続3Pシュートで3点差にまで詰め寄り、オフェンスに流れが生まれた。

1分を切った残り20秒、川村のパスを受けたコストナーが執念で2Pシュートをねじ込んで81-81の同点。さらにはバスケットカウントも奪ったが、フリースローは外して勝ち越しはならず。ビーコル押せ押せムードの中で、チルドレスが2Pシュートを狙ったがイベのプレッシャーで外し、5分間の延長戦オーバータイムに持ち込んだ。

三遠ネオフェニックス#1ジョシュ・チルドレス【写真提供:©B.LEAGUE】


オーバータイム開始早々にコストナーが2Pシュートを決めてビーコルが勝ち越しするが、マクドナルドのシュートを阻止したイベが5つ目のファウルを取られてファウルアウト。ビーコルは守りの要を失った。これで得たフリースローをマクドナルドが2本とも入れて三遠が逆転。すぐさまコストナーが外からの2Pシュートでリードを奪い返したが、今度はチルドレスがフリースロー2本を決めて三遠が最逆転。直後、川村が外から2Pシュートを沈めて同点にする。

両チーム譲らず激しい点の奪い合いになった中で、コストナーが4つ目のファウル。これでフリースロー2本を得たマクドナルドが1本を決めて三遠が1点のリード。ここからマクドナルドにインサイドから2Pシュートを3本入れられてしまい、残り24秒でビハインドが6点に開いてしまう。

この間、1分43秒に今度はオフェンスの要コストナーが5つ目のファウルを取られてファウルアウト。ビーコルは攻守の要である外国籍選手を失った。

ビーコルはオーバータイムで、イベに続いてコストナーもファウルアウト。勝負どころで攻守の要を失った【写真提供:©B.LEAGUE】


だが、ここでエース川村卓也が奮起した。
残り12秒で三遠のダブルチームを交わして3Pシュートを沈め、これで1ポジェション3点差になったかと思われたが、ビデオ判定の末、2Pシュートに訂正されて差は4点に。ビーコルはファウルゲームに持ち込み、マクドナルドにフリースロー2本を与えたが、この日フリースローを80%以上の高確率で決めていたマクドナルドに2本とも決められて勝敗が決まった。

ビーコルは今季3度目の連勝ならず。三遠は約2ヶ月ぶりのホーム勝利となった。

ビーコルのスタッツリーダーは、36得点11リバウンドで来日2度目のダブルダブルをマークしたブランドン・コストナー。2番手は22得点を挙げた川村卓也。川村の20点台の得点はこれで4試合連続。以降は、1Qで躍動を見せた田渡 凌の11得点、竹田 謙の10得点となった。40歳竹田は、これが今季の自己最多、今季初の二桁得点となった。

次節ビーコルは、オールスターゲームのブレイクを挟んだ水曜日のホームゲームで川崎ブレイブサンダースと再戦する。

【記事/おおかめともき・写真提供/©B.LEAGUE】

 

【BOX SCORE / PLAY BY PLAY】1.16 [WED] 三遠ネオフェニックス vs 横浜ビー・コルセアーズ
https://www.bleague.jp/game_detail/?ScheduleKey=3269&TAB=P

 

Written by geki_ookame