ビーコル、西宮を振り切って連勝!平塚での今季ラストゲームを歓喜で飾る!

蒲谷がシュート成功率100%で15得点!チームのピンチで海賊生え抜きベテランが流石の存在感!

横浜ビー・コルセアーズ 89-80 西宮ストークス(4月8日・トッケイセキュリティ平塚総合体育館)
22-19|19-18|24-21|24-22

横浜ビー・コルセアーズは、ホームトッケイセキュリティ平塚総合体育館で西宮ストークスとGAME2を闘い、接戦を逃げ切って勝利。今季5度目の連勝を挙げた。西宮はこの敗戦でB1残留プレーオフ出場が決まった。

西宮とのGAME2で逃げ切り勝利を決め、今季最後の平塚で連勝した横浜ビー・コルセアーズ

 

連日の歓喜の中で、海賊たちの意地とプライドを見た思いだ。絶対に勝たねばならなかった平塚決戦の直前にいきなり訪れた窮地。細谷、田渡、竹田がインフルエンザで今節を欠場してしまい、チームは二人のポイントガードと好調のベテランを失った。その闘いは嵐の海にいきなり現れた大波に立ち向かうか如くタフな激闘となった。

10人になった海賊たちは強固に結束し、山田と蒲谷、チーム創設時からのベテラン二人がここぞで奮起した活躍を魅せて追いすがる西宮を撃破。B1残留を掛けた第1ラウンド平塚決戦を見事クリアしてみせた。

ビーコルはこの日も、不在の細谷と田渡、二人のポイントガードに代わって、山田謙治、蒲谷正之、川村卓也がポイントガードを務め、しっかりと穴を埋めた。

2Qでポイントガードを務める蒲谷正之

 

前日のGAME1で、B1チーム最多得点差となる38点差で圧勝したビーコルだったが、翌日のGAME2でこの試合に負ければB1残留プレーオフが決定してしまう西宮が修正し、必死の反撃をしてくるのは明確だった。

西宮は1Qで12得点を挙げた道原紀晃、4得点の岡田 優らが3Pシュートを効果的におりまぜながら得点。

1Qに3Pシュートを打つ西宮ストークス#13道原紀晃

 

ビーコルは、ディフェンスを変更してきた西宮に対し、出だしのオフェンスで苦しんだ。しかし、7分1秒にようやくウィリアム・マクドナルドと川村卓也の2Pシュートを沈めるとこれ皮切りに得点開始。

ビーコルは出だしのオフェンスに苦しんだが、1Q 7分1秒にようやくウィリアム・マクドナルドが2Pシュートを沈めここから得点をかさねていった

1Q 6分21秒、マクドナルドに続いてアウトサイドから2Pシュートを沈めた川村卓也

 

5分の時間帯で川村が2Pを2本、4分30秒には満田丈太郎が3P、3分の時間帯では川村が3P、マクドナルドが2Pを沈めると、2分5秒には前日のヒーロー山田謙治がこの日も好調を維持して3Pを沈めた。

1Q 5分17秒にレイアップで2Pシュートを沈める川村卓也

1Q 4分30秒に一時は同点となる3Pシュートを沈める満田丈太郎

 

西宮はディフェンスの変更などから前日とは打って変わって別チームのようになっており、ビーコルは一進一退の攻防を強いられた。しかし、1分5秒に満田が沈めた2Pシュートでビーコルが勝ち越し。残り4秒で蒲谷正之がフリースロー1本を決めて僅差ながらリードを奪い1Qを終えた。1Qは22-19。ビーコル3点のリード。

1Qで西宮ディフェンスを突破する山田謙治

1Q残り4秒でフリースローを沈める蒲谷正之

 

2Q、9分2秒に梁川禎浩のアウトサイドからの2Pで西宮が追いつくが、直後の8分41秒に蒲谷がアウトサイドから2Pを沈めてビーコルが再び勝ち越し。ビーコルはこれ以降で西宮にリードを許さなかった。

2Q 8分41秒にアウトサイドからチーム勝ち越しとなる2Pシュートを沈める蒲谷正之

 

西宮はアグレッシブなディフェンスを仕掛けてきたが、一方でファウルも多く取られた。2Qのビーコルは被ファウル数7。ビーコルはこれで得たフリースロー8本を66.7%の高確率で沈め得点をかさねた。

2Q 8分8秒にフリースローを沈めるジェフリー・パーマー

 

2Qでのフィールドゴールでは、勝ち越しを決めた蒲谷の2Pの他に、川村がレイアップと3P、ジェフリー・パーマーがインサイドから2Pを沈めて得点した。

ビーコルは、6分の時間帯に7-0のランがあったものの、広げたリードはわずかに1点を伸ばしただけにとどまった。2Qは19-18。トータルスコア41-37、ビーコル4点のリードで前半を終えた。

2Q 6分25秒、西宮の執拗なディフェンスを突破し、2Pシュートを沈めるジェフリー・パーマー

2Q 5分24秒にレイアップで2Pシュートを沈める川村卓也

さらに川村は2分4秒に3Pシュートを沈めた

 

3Q、このクォーターで11得点を挙げたマクドナルドを起点にして川村が6得点を挙げた他、蒲谷、満田、山田が得点をかさねたが、西宮も富山からの期間限定移籍選手の岡田 優が8得点を入れるなどして追いすがり、ビーコルは24得点を入れたが主導権を握るまでには至らなかった。3Qは24-21。トータル65-58でビーコルがリードを7に広げた。

3Q 7分27秒に2Pシュートを沈めるウィリアム・マクドナルド。マクドナルドは3Qで11得点を挙げた

ビーコルブースターのあと押しを受けて3Pシュートを沈める満田丈太郎

3Q 残り1分1秒にレイアップで2Pシュートを沈める川村卓也。川村はこのクォーターで6得点を挙げた

 

4Qの出だしでビーコルは3連続シュート。9分51秒に蒲谷がアウトサイドから2P。パーマーがインサイドからの2Pと3Pを沈める。

4Q 9分51秒にアウトサイドから2Pシュートを沈める蒲谷正之

4Q 8分39秒に3Pシュートを沈めるジェフリー・パーマー

 

さらにはマクドナルドが6分の時間帯でインサイドから2Pを連続して沈めると、5分の時間帯では蒲谷が連続してアウトサイドから2Pを沈めた。

4Q 6分55秒に2Pシュートを沈めるウィリアム・マクドナルド

 

4分4秒には川村がアウトサイドから2Pシュート。2分28秒には高島一貴がアウトサイドから2Pを沈めた。しかしビーコルの課題が露呈してしまう。ターンオーバー、リバウンドからの失点が目立ち、ハーバート・ヒルの2P、岡田の3Pなどで、一時は西宮に7点差にまで詰め寄られたが、マクドナルドと蒲谷が6分と5分の時間帯にそれぞれ沈めた連続2Pシュートなどで突き放した。

4Q 2分28秒にアウトサイドから2Pシュートを沈めた高島一貴

 

4Q残り1分57秒、タイムアウトを巡ってビーコルベンチがバタつく場面もあったが、1分40秒に蒲谷がアウトサイドからここぞのロングショットで2P、さらには1分16秒、蒲谷のフェイントを見事合わせた高島が沈めて2P。平塚の盛り上がりは最高潮に達し、ビーコルは流れを取り戻した。

4Q 1分40秒、西宮が執拗に食い下がった苦しい時間帯でMr.ビーコル蒲谷正之がここぞでロングレンジの2Pシュートを沈め、流れを取り戻した

4Q 1分16秒、蒲谷のフェイントを見事合わせた高島一貴が2Pシュートを沈める

残り1分8秒で蒲谷がファウルアウト。奮闘したMr.ビーコルは、ベンチのチームメイトとビーコルブースターに大きな拍手と歓声で迎えられた。

4Q残り1分8秒でファウルアウトとなった蒲谷正之。川村卓也と抱き合いベンチに下がる

万雷の拍手に迎えられてベンチに戻り、尺野将太HCとハイタッチする蒲谷正之。その表情には疲労感よりも、死力を尽くして闘い切った漢の充実感がみなぎっていた。

 

以降で西宮は、フリースロー4本を決めて11点差。残り38秒でエディがファウルアウト。同17秒でリドリーがダンクを決めて8点差に詰め寄る。

ビーコル最後のタイムアウト。勝ち切るための確認がおこなわれる。

 

負ければB1残留プレーオフ出場が決まる西宮は必死の反撃を仕掛けたが及ばず。8点差を守り切ったビーコルが今季最後の平塚を連勝で飾り、西宮は残留プレーオフ出場が決まった。

岡田の3Pシュートがはずれ、満田が奪ったリバウンドボールをパーマーが受け取ったときにタイムアップ。平塚は連勝の歓喜に包まれた

ビーコルはこれで今季5度目の連勝。中地区争いで5位新潟とのゲーム差をひとつ減らして「7」とした。また気になるB1残留プレーオフ回避のための指標、ワイルドカード12チーム中でビーコルは依然10位のまま。9位滋賀とのゲーム差は「3」。回避のデッドラインである8位大阪との差は「4」。勝利したものの日曜日の試合で滋賀と大阪が共に勝利したためにゲーム差は変わらずそのままだ。

11位の西宮、12位の島根のB1残留プレーオフ出場が決まったなかで、あとがない状況が続くが、残り9試合、ビーコルはとにかく勝つことだけが要求される。

この試合のチームのスコアリーダーは、22得点を挙げた川村卓也。川村は高得点を挙げながらもアシスト5を挙げ、流石のプレーでチームを連勝に導いた。2番手はウィリアム・マクドナルドの19得点。

22得点、5アシストを記録した川村卓也

19得点を挙げたウィリアム・マクドナルド

蒲谷正之は今季自己最多となる15得点を挙げた(二桁得点は1月20日千葉戦での10得点以来)アシストも4つ記録して、Mr.ビーコルここにあり、オレを忘れるなといわんばかりの大活躍でチームの連勝に大きく貢献した。特に勝ち切るために大事な4Qでの体を張った氣魄をむき出しにした鬼神のプレーは圧巻だった。

今季自己最多15得点を挙げた蒲谷正之。チームの危機をここぞの大活躍で救った

 

前日に活躍した山田謙治は、この日もポイントガードとして奮闘し、8アシストで貢献。5得点も挙げた。

今節チーム唯一のポイントガードとして猛奮闘した山田謙治。連日の活躍でチームの窮地を救った

 

尺野将太HCはこの試合をこう総括している。

「2連勝出来たことは、今後残留回避に向けては非常に良かったと思います。ただ、昨日と同じ、いや、先週から続く同じ課題が今日も出てしまった」

「オフェンスリバウンドが「18」。やはりここが問題です。昨日も「17」ですし、先週の富山戦でも2試合とも「16」取られています。自分たちのいま直さないといけないところ。それが今日のスタッツ、プレーにもあらわれてしまった。残り試合を勝ち切るために必要なことは、ディフェンスリバウンドにあるということは選手たちみんなも分かっています」

「ここ5試合でいえば、4勝1敗でこれていますが、勝ったことに満足している選手がいないことは救いです。今後の残り9試合を勝ち切るためにこのリバウンドのところを、チームでしっかりと改善していきます」

「勝ったことでモチベーションは上がっています。先週からの勝利で、チームとして何が上手くいっているのか。どうすれば点数を取れるのか。というところが明確になりました」

「逆に課題の部分もはっきりと出てしまったので、本当に勝つために、良いところはそのまま伸ばす。課題であるリバウンド、今日は細かいミスも多かったので、悪いところはしっかりと直す」

「これから1点、2点が勝敗を左右するゲームが増えてくると思います。接戦をしっかりと勝ち切っていけれるように、リバウンドと細かいミスを減らしていきます」

尺野将太HC

 

今節の連勝は、蒲谷正之と山田謙治、二人のベテランがチームの原動力となった。尺野は二人を賞賛した。

「昨日は山田選手、今日は蒲谷選手がプレーを作って上手くまとめてくれて、シュートも100%、アシストも4つ出て、オフェンスの起点になってくれました」

「普段は川村選手の時間帯が多いので、相手も守りにくかったのではないかと思います。川村選手でないところが起点になって、オフェンスが上手く作れました」

「山田選手、蒲谷選手の二人がチームの危機を助けてくれました。ゲーム感でいえば、普段出ていないので、厳しく難しいシチュエーションだったと思います。『チームの勝利に貢献するために』という気持ちを、プレーでしっかりと表してくれました。普段からの気持ちと、身体の準備をしっかりとしていた成果が表れました。本当に二人には感謝したいと思います」

試合後に会見する横浜ビー・コルセアーズ尺野将太HC

 

連勝した一方で、露呈したリバウンド面での課題をチーム全体で早期に修正する。ビーコルは、命題B1残留プレーオフ回避のためには進化成長への手綱は緩めない。

もちろん、西宮に連勝したことは大きい。滋賀と大阪がここにきて調子を上げ、大阪は地区3位に浮上した。ライバルチームが負けないなかで、アドバイザーのトーマス・ウィスマンが言っていたように、B1で生き残るためにはとにかく勝つことだけが重要になる。

このB1生き残りを掛けたサバイバルゲームの中で奮闘する選手たちは満身創痍になってきている。今こそがビーコルブースターの声援で彼らを奮い立たせるときだ。

次回はアウェイ大阪で、大阪エヴェッサと対戦する。B1残留プレーオフ回避のデッドラインである8位チームとの直接対決、雌雄決する大阪大決戦だ。ビーコルは次節も絶対に負けられない、勝たねばならない、勝ち続けなければならない、B1残留を掛けた白熱のサバイバルゲームが続く。

【写真・記事/おおかめともき】

 

Written by geki_ookame