全員バスケで勝利!キャプテン生原が気迫のエナジーでチームを牽引!
2020-21シーズン第22節(2月13日トッケイセキュリティ平塚総合体育館)
横浜ビー・コルセアーズ 89-77 島根スサノオマジック
22-25|21-14|14-15|32-23
【BOX SCORE / PLAY BY PLAY 2.13 [SUN] 横浜ビー・コルセアーズ vs 島根スサノオマジック】
https://www.bleague.jp/game_detail/?ScheduleKey=6211&TAB=B
横浜ビー・コルセアーズは2月13日、ホーム・トッケイセキュリティ平塚総合体育館で島根スサノオマジックとの2連戦GAME2を闘い、12点差で勝利。連敗を「2」で止めた。ビーコルのここまでの対戦成績は13勝24敗になった。
GAME1を落としていたビーコルは、森川正明に代えて森井健太を先発させ、生原秀将と同時起用するポイントカード2人の布陣を敷いてゲームをスタートさせた。
1Qは両チームが20点台の得点を入れ合う展開となり激闘を予感させた。ビーコルは前日のGAME2に続いてビハインドのスタートになったが、森川が8得点、アウダと河村が6得点を挙げるなどして計22得点を入れ、3点差で最初のクォーターを終えた。
2Qでビーコルは開始早々に須藤の外角2Pシュートで1点差にするとチェンバースの3点バスケットカウントで逆転。以降でスコアチェンジを繰り返し、4分からは島根がリードする時間帯が続いた。残り2分で森川がレイアップを決めて同点。残り1分を切って島根がフリースローの1点で勝ち越ししたが、ベクトンの2Pシュートでビーコルがすぐさまリードを奪い返すと生原が3Pシュートを沈めてリードを伸ばし、4点のリードを持って前半を折り返した。
3Qは両チーム共にロースコアになった。ビーコルはアウダ、生原、ベクトンの内外のシュートでリードを堅持。ディフェンスでも島根を15点に抑え、3点のリードを持って最後のクォーターに突入した。
4Q、一気に引き離したいビーコルは生原が3Pシュートを続けて沈め、7分と6分のアウダの2Pシュート、ベクトンのダンクでリードを二桁にする。以降で島根が得点を続けてひと桁台のリードになったが、ベクトン、チェンバースの3点バスケットカウント、アウダの3Pシュートでリードを守った。終盤でビーコルは森川、生原、ベクトンがフリースローを計8本得て、それぞれ100%の成功率で加点した。ビーコルは最後のクォーターで32得点を入れるハイスコアで追いすがる島根を寄せ付けず12点差で勝利した。
ビーコルの二桁得点は4人。パトリック・アウダが3Pシュート2本を含む23得点(9リバウンド)。レジナルドベクトンが17得点(9リバウンド)。森川正明が16得点(3リバウンド)を入れて日本人選手で最多。生原秀将が今季自己最多となる3Pシュート4/5本を含む14得点(2アシスト、3スティール)をマーク。3Pシュート成功数とスティール数でBリーグでのキャリア最多タイを記録している。
【カイル・ミリングHC試合後会見コメント】
「選手の闘う姿勢をとても誇りに思う。怪我人もいて、身体も気持ちも疲労があった中で最後までプレーしてくれて、全員がチームに貢献した試合で理想的な勝ち方ができた。またバイウィークに入る。怪我をしている選手や疲労が溜まっている選手が多いので、しっかりと休み、リフレッシュをして、次のホーム川崎戦を迎えられるようにしたい。今日は全員の気持ちの強さが出て、勝利を掴めたことを嬉しく思う」
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何としも勝たねばならない試合でチームとファンが結束して勝利を掴んだ。勝因は様々だ。武器であるディフェンスの副作用ともいえるファウルを18本に抑え、ターンオーバーは11本に抑えた。そして、フリースローでは77.8%の成功率で決めて島根を上回った。
勝利に飢えるビーコルの執念を感じたのはスターティング5を見たときだった。前日のGAME1でプレータイムがなかった森井健太を20試合ぶりに起用。森井によれば先発を言われたのは試合直前だったそうだ。「いつも誰よりも、準備をやってきている自信がある。先発をいわれても気負うことはなかった。いろいろと思うことろはあるが、出た時に結果を出すのがプロ。カイルHCからは『チームにエネルギーを与えて欲しい』と言われた。これは自分が一番できること。チームをまとめることには自信がある。そこは発揮できたと思う」と胸を張った。ビーコルで生原と共にキャプテンシーを持つ森井健太の起用が大事な立ち上がりでチームに勢いをもたらした。
ビーコルは水曜日から始まった平塚シリーズでオフェンスの要所ロバート・カーターを欠き、55得点、64得点とロースコアに苦しんでいた。この日はレジナルド・ベクトンが前日を上回る30分32秒のプレータイムで2試合ぶりの二桁得点でカムバック。これが89得点のハイスコアにつながった。
チームは、勝利するために不可欠な強いエナジーを40分間にわたって持続させ、後押しするビーコルファンを熱くさせた。これはキャプテン生原秀将の奮闘によるところが大きかった。
チームはカーターとモリスが欠場し、出場できてもコンディションが良くない選手もいた。そういった苦しい試合の中でキャプテンは「少しでも下を向いてしまうとネガティブなプレーが出てくる。そういった雰囲気に一瞬でもさせないようにコートでもベンチでも意識していた」と語る。
ディフェンスでは気迫をむき出しにして島根のリズムを崩し、オフェンスでは自身今季最多の二桁14得点をマーク。僅差でリードしていた4Qでは3Pシュートを続けて島根を突き放し、チームのエナジーを増幅させた。
「自分がしっかりしないとチームが強くなれないと思っている。自分のスタッツに意識はない。自分の成績よりもチームがやらなければならないオフェンスとディフェンスができたことが良かった」
生原の言葉からチームはまたひとつ進化する要素を得たことが分かる。「誰かがいないときに全員でカバーすれば勝てるということが分かった。自分たちには、こういった強いエナジーが必要。ここからしっかりとやっていく」そう語った生原の姿は実に頼もしかった。
生原秀将と森井健太、ビーコルに強いキャプテンシーを持つ選手が2人もいることは大きな強みだ。
Bリーグはバイウィークに入る。ビーコルは13日間のブレイクを取り、ここからの巻き返しに向けてコンディションを整える。次節は2月27日と28日、ホームに川崎を迎える神奈川ダービー2連戦だ。
【記事/おおかめともき・写真提供/©B-CORSAIRS/T.OOkame・動画提供©B-CORSAIRS】
⬇森井健太 試合後インタビュー
⬇生原秀将 試合後インタビュー
⬇第22節 vs島根スサノオマジックGAME2 PHOTOギャラリー