第22節 vs島根スサノオマジックGAME1 横浜 64−74 島根


終盤の接戦落とす。4Qでキング開がデビュー

2020-21シーズン第22節(2月12日トッケイセキュリティ平塚総合体育館)
横浜ビー・コルセアーズ 64-74 島根スサノオマジック
16-19|20-16|15-13|13-26

【BOX SCORE / PLAY BY PLAY 2.12 [FRI] 横浜ビー・コルセアーズ vs 島根スサノオマジック】
https://www.bleague.jp/game_detail/?ScheduleKey=6210&TAB=B

横浜ビー・コルセアーズは2月12日、ホーム・トッケイセキュリティ平塚総合体育館で島根スサノオマジックとの2連戦GAME1を闘い、10点差で敗れた。ビーコルのここまでの対戦成績は12勝24敗になった。

ビーコルは、ロバート・カーターとエドワード・モリスが怪我のため欠場した。

シュートを決める横浜ビー・コルセアーズ#1パトリック・アウダ【写真提供©B-CORSAIRS/T.OOkame】


4Q残り25秒で、横浜ビー・コルセアーズの特別指定選手キング開(専修大学)がデビュー。26秒間プレーして、残り8秒で外角から2Pシュートを打ったが、初得点は次回に持ち越された。開は、ビーコルユースチームからトップチームに昇格した初めての選手。

4Qで待望のトップチームデビューを果たしたキング開(特別指定選手=専修大学)ビーコルユースチームからトップチームに昇り詰めた初の選手だ【写真提供©B-CORSAIRS/T.OOkame】


追う展開になったビーコルは、2Q終盤で生原の3点バスケットカウントで同点から勝ち越し。3Qの4分でリードされたが、残り1分でベクトンの2Pシュートで同点。同19秒にはベクトンがフリースロー1本を決めてリードを奪い返した。しかし、4Q序盤にリードを許し、僅差のビハインドを追撃する展開に。残り3分で森川の3Pシュートで1点差とし逆転を狙ったが、以降でかさなった失点から残り25秒で二桁差となり、10点差で試合を落とした。

シュートを決める横浜ビー・コルセアーズ#7レジナルド・ベクトン【写真提供©B-CORSAIRS/T.OOkame】


ビーコルの二桁得点は3人。パトリック・アウダが18得点を入れてチーム最多(7リバウンド)。アキ・チェンバースが3Pシュート1/4本を含む12得点(4リバウンド)。森川正明が3Pシュート2/7本を入れて10得点をマーク。リバウンドではレジナルド・ベクトンが11本を記録した。

シュートを決めた横浜ビー・コルセアーズ#1パトリック・アウダ【写真提供©B-CORSAIRS/T.OOkame】

 

【カイル・ミリング試合後会見コメント】

「ロバート・カーターとエドワード・モリスが怪我で出場できず、タフな試合になった。ビッグマンが欠場していた分、スモールラインナップで試合をしないといけない時間帯が多かった。 水曜日に試合があるハードなスケジュールの中で最後まで闘う姿勢を見せてくれた選手を誇りに思っている。 リバウンドもスモールラインナップの中で健闘していた。 自分たちのフリースローが入らないのは気持ちの問題もあると思うので、これから改善していく。明日はシュー トを決めて、勝利したい」

キャプテン生原秀将に指示を出す横浜ビー・コルセアーズ カイル・ミリングHC(写真右)【写真提供©B-CORSAIRS/T.OOkame】


◇ ◇ ◇

ビーコルがユースチームから育てたキング開(特別指定選手=専修大学)が遂にトップチームデビューを果たした。ファンも、そして本人も待ち望んだその瞬間は、試合最終盤に訪れた。プレータイムはわずか26秒で、持ち味を発揮するには十分ではなかったが、自らのドリブルから島根・ビュフォードのディフェンスをかわしてシュートを打つ気迫を見せ、次回の出場を楽しみにさせた。

自らのドリブルから相手ディフェンスをかわしてシュートを打つ横浜ビー・コルセアーズ#23キング開(特別指定選手=専修大学)【写真提供©B-CORSAIRS/T.OOkame】


試合は、4Qで1点差にまで詰め寄ったが、終盤の接戦をものにできなかった。カーターとモリスが欠場し、チームは苦しい状況だった。勝負所の4Q 4分にはベクトンがファウルアウト。エナジーを取り戻すために奮闘したが、5本のファウルはその裏返しだったのだろう。

チームは幾度となくリードを奪い、見せ場を作った。アウダは「水曜日よりもエナジーはあったと思う。40分間競い合うことはできたが、試合終盤でシュートを決めきれず、相手は決めた。この差だと思う。フリースローも自分を含めて決めることができなかった」と敗因を口にし、森川正明は「ミスが多いし、決めるべきシュートを落としてしまった。まだまだ実力不足」と無念さをにじませた。

島根とは成績が均衡しているだけに、明日のGAME2は何としても勝たねばならない。アウダと森川は共に「自分たちのやってきたことを信じて、明日よりハードに闘う」と巻き返しを誓った。ビーコルファンの後押しも必要だ。昨季の川崎戦初勝利は今回と同じトッケイセキュリティ平塚総合体育館だった。あの時、沸き起こったビーコルファンの大ブーストは凄まじく、まさに選手とファンで掴み取った勝利だった。

いまは声を出しての応援はできないが、B-CLAPを叩く応援はできる。苦境の中で、もう一度結束しよう。声のない熱量のある大ブーストで、選手たちを後押しして、明日こそ勝利だ。


【記事/おおかめともき・写真提供/©B-CORSAIRS/T.OOkame】


Written by geki_ookame