ビーコル、秋田との第2節振替試合で18点差負け。秋田戦連勝を逃す。


3Qで一進一退に持ち込むも4Qで流れ失う。赤穂がチーム最多タイ16点で存在感

2019-20シーズン第2節GAME2代替試合(2月12日 横浜国際プール)
横浜ビー・コルセアーズ 75-93 秋田ノーザンハピネッツ 
13-20|19-14|25-24|18-35

【BOX SCORE / PLAY BY PLAY 2.12 [WED] 横浜ビー・コルセアーズ vs 秋田ノーザンハピネッツ】
https://www.bleague.jp/game_detail/?ScheduleKey=4174&TAB=B

中地区5位の横浜ビー・コルセアーズは、ホーム横浜国際プールで東地区5位の秋田ノーザンハピネッツと台風19号の影響で中止になっていた第2節GAME2の振替試合を闘い、18点差の75−93で敗れた。ビーコルはこれで4連敗。前半を2点差で折り返したビーコルは、3Qで一進一退のクロスゲームに持ち込んだが、4Qで流れを逸してしまい終盤で20点差にされた。残り1分を切って、この試合で随所に光るシュートを決めた特別指定選手(青山学院大学3年)の赤穂雷太が2Pシュートを決めて意地を見せたが、最終的には18点差の75-93で敗戦。前回対戦のGAME1では15点差で勝利していたビーコルだったが約4ヶ月後におこなわれたGAME2を落とし対秋田戦連勝はならなかった。1Q、サザランドの2Pシュートで先制したビーコルだったが、立ち上がりで連続得点を許し、追う展開になった。オフェンスではゴール下でのパスが合わない場面や、ダブルチームを執拗に仕掛けてくる秋田ディフェンスに苦戦したが、残り3分でモリスが2Pシュートを決め、1分には赤穂が3Pシュートを決めて得点した。赤穂はさらにブロックショットでも奮闘を見せて、最初のクォーターを7点差で終えた。2Qでビーコルは、ターンオーバーなどの失点から中盤でふた桁差に離された。このクォーターでも得点に苦しんだが、徐々にオフェンスのリズムを掴んで終盤で反撃。ベクトンの2Pシュート、橋本の3Pシュートなどで点差を詰めると、橋本と生原がフリースローをそれぞれ2本ずつ確実に決めて同点。終了間際に勝ち越しされたものの、点差を2点にまで縮めて前半を折り返した。3Q、前節A東京戦GAME2を3Qでの失速から落としていたビーコルは、この大事な後半戦の立ち上がりで、ベクトンの2Pシュートで追い付くと以降を接戦に持ち込んだ。終盤で4点差にされたが、残り1分で躍動を見せた赤穂が3Pシュートと2Pシュートを続けて決めて1点差に肉薄。流れを持ったまま最終クォーターに突入した。4Q開始早々にサザランドが2Pシュートを決めてビーコルが逆転。生原がフリースロー1/2本を入れてリードを伸ばしたが、コールビーの3点バスケットカウントで同点にされてから流れを悪くした。6分にはベクトンがファウルアウトしてしまいオフェンスの起点を失った。ビーコルはターンオーバーが相次ぎ、ファウルも多発。フリースロー、3Pシュートなどでの失点が増え、中盤5分ではふた桁差に。残り1分では20点差にされてしまった。1分を切って赤穂が2Pシュートを決めて意地を見せたが、最終的には18点差の75-93で敗戦した。ビーコルのふた桁得点は3人。ジェームズ・サザランドが3Pシュート2/2本を含む16得点(5リバウンド)、特別指定選手(青山学院大学3年)の赤穂雷太も16得点(3Pシュート2/3本、2リバウンド、1ブロックショット)をマークしてチーム最多タイ。赤穂は、早くも加入5試合目でA東京戦GAME1で挙げていた自己最多得点(10得点)を更新。レジナルド・ベクトンも15得点(8リバウンド)を挙げた。

古巣凱旋だった秋田の細谷将司は3Pシュート0/1本で2得点(4アシスト)だった。

《福田将吾HC 試合後会見》

「今日の試合の内容で言いますと、もう4Qの残り8分からが全てだったと思います。もちろん選手は一生懸命頑張ってくれていたんですけど、簡単なターンオーバーから走られてしまったというところで、秋田さんのやりたいバスケをやらせてしまい、さらにはそこから一気に我々のエナジーレベルが落ちてしまいました。こういった同じ現象がA東京戦から続いているところがあるので、選手一人一人としっかりと向き合い、苦しい時間帯をどう闘っていくか、どうやって自分たちのバスケットを40分間やり続けていけれるかをもう一度選手たちと話をして、前に進みたいと思います」「(前節A東京戦GAME2とは打って変わって3Qでは良い入り方が出来ていたが4Qで失速。原因は?)3Qでの入りは、ディフェンスの部分で得点は取られていたものの、走ることが出来て、ハーフコートバスケットではなく、オールコートのバスケットを展開することが出来ました。そこからプレーセット、プレーセットではないフローで攻めていけて、それが良い流れを生んでいたのですが、4Qでは相手に走られてしまい、前からプレッシャーを掛けられてしまったことで、もう一回セットからプレーを始めないといけない展開にされてしまいました。これでリズムを失ってしまい、且つレジナルド・ベクトン選手がファウルアウトしてしまったところで起点を失ってしまいました。残り23試合となった中で、満足のいく練習が出来る期間がなかなかないのですが、いろいろな部分でベクトン選手以外でも起点を作れるようにしないといけません。もちろん、様々なオプションを練習してきてはいますが、その精度を高めていかないといけないと感じています」

「(次節のSR渋谷戦も中2日。どう闘う?)今回も練習する時間が1日しか取れませんが、その中でSR渋谷さんがどうかというよりも、まず我々がどう闘っていくか、横浜のバスケットとは何かということをしっかりと再確認した上で臨みたいと思っています。もちろん、今回の秋田戦に向けた練習でも同じ確認をしましたけど、後半(4Q)で崩壊してしまいました。後半で59失点というのは、正直これはウチのバスケットではありません。これをもう一度詰めます。何故こうなったのかの原因も含めて、選手たちとしっかりと話し合って闘いたいと思います」《赤穂雷太 試合後コメント》

「3Qまでは、しっかりとしたゲームが出来ていて、4Qの途中までも接戦で良いゲームが出来ていたと思うのですが、ディフェンスが一気に崩れた時に、どうしても甘くなってしまっていました。そこが敗因だったと思います」

「オフェンスに関してはアグレッシブにいこうと思っていたので、自分の思い描いていた形は出来たと思っています。ですが、ディフェンスで1対1で守れても、チームルールが大学と比べて細かいので、そのあたりがアジャスト出来ていません。自分のところから崩れてしまうことが多々あったので、そこはしっかりと反省していきたいと思います」「自分がこのチームにきて、最初の2試合(大阪2連戦)は接戦で良いゲームが出来ていたと思うのですが、そこからA東京と秋田に大差で負けてしまいました。HCもミーティングで言っていましたが、チームみんなで共通理解を持ってどうやっていったら良いのかを、次の試合まで2日間しかないですけど、しっかりとやっていかないといけないと思います」

「(自身のプレーで良かった点は?)シュート確率を高く決められたことと、ペイントアタックをしっかりとやることが出来たことだと思います」

「(また中2日後に今度はSR渋谷と2連戦、どう闘う?)やはり、まずディフェンスだと思います。ここ3試合で相手に90点台の得点を入れられていて、これを立て直さないと絶対に勝てないと思うので、ディフェンスにしっかりとフォーカスして臨みたいと思います」ビーコルは次節、中2日後の2月15日(土)と16日(日)にホーム横浜国際プールにSR渋谷を迎えて2連戦を闘う。

【取材・写真・記事/おおかめともき】


Written by geki_ookame