4Q最終盤でコンマ刻みの攻防戦に持ち込む執念も実らず、無念のアウェー戦連敗
2019-20シーズン第19節(1月26日 沖縄市体育館)
琉球ゴールデンキングス 71-69 横浜ビー・コルセアーズ
15-17|21-15|21-19|14-18
【BOX SCORE / PLAY BY PLAY 1.26 [SUN] 琉球ゴールデンキングス vs 横浜ビー・コルセアーズ】
https://www.bleague.jp/game_detail/?ScheduleKey=4438&TAB=B
中地区5位の横浜ビー・コルセアーズは、アウェー沖縄市体育館で、西地区2位の琉球ゴールデンキングスと第19節2連戦のGAME2を闘い、2点差の69−71で惜敗した。
ビーコルは1Qを2点のリードで終えたが、以降で追いかける展開になった。僅差のビハインドを維持しながら迎えた4Qでは立ち上がりで二桁ビハインドを背負ったが、10点ランを決めて1点差にまで肉薄。しかし、ターンオーバーから並里にレイアップを許してしまい再びビハインドに。それでも、残り1秒を切ってから、サザランドの3Pシュートで食らいつき、差を再び1点に戻して、コンマ刻みの攻防戦に持ち込んだが、その執念は実らず、連日に続く無念の惜敗に終わった。
ビーコルはこれで8勝23敗。4位新潟が勝ったために5位ビーコルとのゲーム差が「1.5」にひろがった。3位富山とビーコルのゲーム差は「3.5」。チャンピオンシップ出場圏2位三河までは「5.5」ゲーム差になっている。
18チームの総合順位では、ビーコルの17位は変わらずだが、新潟が15位に浮上した。16位はゲーム差「0」で島根になり、ビーコルとのゲーム差は「1.5」。残留プレーオフ圏外14位北海道までのゲーム差は変わらず「2.5」のままになっている。
この試合でビーコルは、レジナルド・ベクトンに代えてジェームズ・サザランドをベンチ入り登録させて先発起用。ウィリアム・マクドナルドは前日のGAME1に続いての出場になった。
1Q、サザランドが外角から2Pシュートを決めてビーコルが先制。ビーコルはディフェンスをマンツーマンでスタート。強度を上げたディフェンスで琉球の得点を開始から約3分間にわたって阻止した。7分でチェンバースがオフェンスリバウンドから2Pシュートを決めて主導権を維持。7分10秒でクーリーの2Pシュートで琉球がようやく得点したが、生原とマクドナルドが2Pシュートを決めて流れを渡さず、5分には橋本がインサイドに切り込んでレイアップ。バスケットカウントも奪って3点を入れた。
4分には田渡が2Pシュートを決めてリードを6点に伸ばした。しかし、残り3分で満原に連続3Pシュートを許して、琉球が同点に。満原は2本目の3PシュートでB1個人通算1000得点を達成した。2分、モリスの2Pシュートでビーコルが勝ち越し。モリスはさらに残り1分でも2Pシュートを決めた。1分を切って琉球がフリースロー1/2本を決めて、ビーコル2点のリードで最初のクォーターを終えた。
2Q、開始早々にブルックスに2Pシュートを決められて同点にされたが、橋本がフリースローを2本とも決めて勝ち越し。並里の2Pシュートで再び同点にされたものの、ここも橋本が3Pシュートでやり返してビーコルが勝ち越しした。しかし、6分でフリースローから逆転を許して追う展開に。残り2分では9点差にされて引き離されかけたが、残り1分でマクドナルドが2Pシュート、残り1分を切って牧全が3Pシュートを決め、差を4点にまで縮めて前半を折り返した。
3Qの開始早々で橋本が2Pシュートを決めて2点差。さらには、ゴール下に飛び込んでファウルを奪ったサザランドがフリースロー2本を決めて同点にした。しかし、以降でファウルがかさみ、再び琉球がリード。残り2分では、クーリーの3点バスケットカウントで8点差と離された。これ以上離されたくないビーコルは、マクドナルドのフリースロー2本、小原の2Pシュートで差を6点に縮めて、最終クォーターに突入した。
4Q、一気に差を縮めたいビーコルだったが、開始早々に長谷川、ブルックスに続けて2Pシュートを決められてしまい二桁10点差にされてしまう。それでも、橋本の2Pシュート、サザランドの連続3Pシュート、チェンバースの2Pシュート、生原のミドルシュートで10点ランを決めて1点差にまで肉薄した。
ここから一気に畳み掛けたいビーコルだったが、ターンオーバーから並里にレイアップを許してしまい流れを断たれてしまう。残り1分、ブルックスに3Pシュートを許して6点差にされたが、1分を切ってからサザランドが3Pシュートを決めて3点差にした。しかし、ビーコルはポゼッションを奪えず、残り15秒となったところで橋本がアンスポーツマンライクファウルを取られてしまい、琉球がフリースローで1点を加点。これで4点差になった。残り7秒でサザランドが3Pシュートを打ったが失敗。ここで福田HC代行はすかさずタイムアウトを掛けて時間を稼ぎ、この明けでサザランドが3Pシュートを決めて、残り1秒を切ったところで再び1点差にした。ここで琉球がタイムアウト。時計が0.9秒に戻されて琉球のスローインで再開。橋本がファウルゲームを仕掛けたが、ここで試合終了のブザー。試合時間確認のビデオ判定になった。時計が0.6秒に戻って、琉球ボールで再開。今度はサザランドがクーリーにファウルを仕掛けて、再びビデオ判定になり、時計が0.2秒に戻された。クーリーはフリースローの1本目を決めて2点差に。2本目は外れて、このボールを取ったサザランドがロングシュートで逆転を狙った。ワンハンドで放たれた執念のボールはビーターに当たったもののリングには入らず、そのまま無念の試合終了となった。
ビーコルは、ベンチ入り選手全員が出場。二桁得点は2人だった。ジェームズ・サザランドが22得点13リバウンドでダブルダブル。サザランドは前半で2得点と伸びなかったが後半で20得点を挙げ、4Q終盤の攻防では3Pシュート4/6本を決めて反撃の起点になった。もう1人の二桁得点は橋本尚明の12得点。3Pシュートは1/2本だった。2試合連続のベンチ入り登録で先発起用されたウィリアム・マクドナルドは、前日に14得点9リバウンドを挙げていたが、この日はフィールドゴール2/12本、6得点5リバウンドと伸びなかった。
《福田将吾HC代行 試合後会見》
「琉球は非常にオフェンス力が高く平均80点取ってくる。そのチームに対して71点に抑えられたことは、我々が1つ目指していた『72点以下に抑える』ということを成功させた。 しかし一方でオフェンスが重たくなり、得点が停滞してしまったり、ターンオーバーやイージーミスから相手にスコアされてしまう時間帯があった。そこを今後、どれだけ減らしていけるかがポイントになってくる。我々は非常に若いチームなので、1点差、2点差のクロスゲームをいかに勝ち切るかを、もう一度チームとして、みんなが共通認識を持って進めるようにやっていきたい。 選手たちは最後まで諦めず、顔を上げて頑張ってくれている。あと一歩のところまできているので、この経験を糧にして、次の試合にぶつけていきたい」
ビーコルは次節、中2日後の1月29日(水)にアウェー富山市総合体育館で同じ中地区3位の富山と1試合を闘う。
【記事/おおかめともき・写真提供/©B.LEAGUE】