ビーコル、アウェーでの琉球2連戦初戦を惜敗。今季4度目の連勝を逃す


終始接戦の展開も4Qで点差開く。ゾーンディフェンスで琉球苦しめるもあと一歩

2019-20シーズン第19節(1月25日 沖縄市体育館)
琉球ゴールデンキングス 76-70 横浜ビー・コルセアーズ 
17-16|18-22|19-16|22-16

【BOX SCORE / PLAY BY PLAY 1.25 [SAT] 琉球ゴールデンキングス vs 横浜ビー・コルセアーズ】
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中地区5位の横浜ビー・コルセアーズは、アウェー沖縄市体育館で、西地区2位の琉球ゴールデンキングスと第19節2連戦のGAME1を闘い、6点差の70−76で惜敗した。

試合は立ち上がりから終始接戦になり、差が開いたのは4Qだった。ビーコルは8分で琉球に同点からリードを許すと、そこから追う展開に。1分を切って1ポゼッション3点差にまで迫ったが、3Pシュート2本を外すなどして6点差で惜敗した。ビーコルは前節川崎戦初勝利で挙げた逆転劇の再現とはいかず、惜敗で今季4度目の連勝を逃した。

【写真提供:©B.LEAGUE】


ビーコルはこれで8勝22敗。中地区争いは、4位新潟も敗れたためにゲーム差「0.5」は変わらず。3位富山とは「3.5」ゲーム差。チャンピオンシップ出場圏2位三河とのゲーム差は「5.5」にひろがった。

18チームの総合順位では、17位ビーコル、16位新潟で「0.5」ゲーム差。15位島根と14位北海道も敗れたために、残留プレーオフ圏外14位までの「2.5」ゲーム差は変わらずそのままになっている。

ビーコルは前節に続いてトーマス・ウィスマンHCが欠場。代わって今節も福田将吾ACが指揮を執り、外国籍選手は、ジェームズ・サザランドがベンチ入りを外れ、ウィリアム・マクドナルドが登録されて先発した。

1Qは、琉球のポゼッションからスタート。前節に続いて先発した生原がいきなり好ディフェンスを見せてファウルを奪い、マクドナルドの先制シュートにつなげた。琉球に3Pシュートを決められリードされたが、ベクトンの2Pシュートで逆転。ディフェンスでは強いマンツーマンディフェンスからオフェンスへの流れを作った。6分で琉球に流れがいったが、インサイドの強さを見せたマクドナルドがオフェンスリバウンドを拾って2Pシュートを決め、アキ・チェンバースが果敢なドリブルからファウルを誘ってファウルを奪い、フリースロー2本を決めてリードを広げた。しかし、終盤で琉球が徐々に差を詰め、小野寺の2Pシュートで同点。すぐさまモリスが2Pシュートでリードを奪い返したが、小野寺に3Pシュートで決められて、最初のクォーターは1点ビハインドとなった。

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2Qでビーコルはディフェンスをゾーンに変更。これが功を奏してオフェンスにリズムが生まれた。7分からベクトンとチェンバースが2Pシュートと3Pシュート、8分でベクトンが2Pシュートを決めた7点ランで同点に追いついた。4分、橋本が3Pシュートを決めてリードを奪ったが、ここから両チームが速いテンポで3Pシュートを入れあってスコアチャレンジが続いた。この流れで、ベクトンがバスケットカウント(フリースローは失敗)を決めてビーコルが同点にすると、いい動きを見せてゴール下に飛び込んだ橋本が自らのオフェンスリバウンドから3Pシュートを決めて逆転。残り1分で同点にされたが、牧のミドルシュートでリードを奪い返し、ベクトンもフリースロー1本を決めて、3点のリードを持って前半を折り返した。

3Qの開始早々、生原が2Pシュート。生原は7分にも3Pシュートを決めてリードを伸ばした。6分で琉球が同点から勝ち越したが、ベクトンがダンクと3点バスケットカウントを決めるなどしてビーコルが再びリードを奪った。しかし、残り1分でクーリーにオフェンスリバウンドを押し込まれて琉球に追いつかれてしまう。

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流れを止めたいビーコルは4Q開始からディフェンスをマンツーマンに変更。ファウルを奪った橋本がフリースロー1/2本を入れて勝ち越ししたが、石崎の3Pシュートで琉球が逆転。すぐさま橋本がレイアップでやり返して同点にした。8分で岸本に3Pシュートを許して琉球が逆転。以降でも長谷川に3Pシュートを許して7点差にされた。変更したマンツーマンディフェンスが裏目に出た格好になったビーコルはここでタイムアウト。ゾーンディフェンスに変更すると、マクドナルドが2Pシュートを決めて5点差にした。

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しかし、ここから岸本に3Pシュート、ブルックスに2Pシュートを許してしまい10点差に。それでも、4分でマクドナルドが3点バスケットカウント、牧がオープンから3Pシュートを決めて4点差に縮めた。以降での失点で琉球が逃げたが、マクドナルドの2Pシュートなどで追撃し、1分を切った残り58秒でベクトンがフリースロー2/2本を決めて1ポゼッション3点差にまで肉薄。これで逆転勝利への流れに持っていきたいビーコルだったが、クーリーにオフェンスリバウンドから2Pシュートを入れられてしまい5点差に。残り39秒で橋本が3Pシュートを狙ったが失敗。並里にフリースロー1/2本を決められて残り29秒で6点差にされた。2ポゼッション差にされたビーコルは、19秒で生原が3Pシュートを狙ったが外れて、そのまま試合終了となった。

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ビーコルの二桁得点は2人。レジナルド・ベクトンが24得点9リバウンドでチーム最多。第17節新潟戦以来のベンチ入り登録となったウィリアム・マクドナルドが14得点8リバウンドを挙げた。

3Pシュートのチーム成績ではビーコルが橋本尚明、アキ・チェンバースがそれぞれ2本ずつを決めるなどして6/20本で成功率30%。琉球は10/25本で成功率は40%だった。

《福田将吾HC代行 試合後会見》

「今日は最後ま非常に拮抗した試合だったが、終盤の勝負どころで、琉球にオフェンスリバウンドから点を取られたことが勝敗を分けたと思う。もう一つは、相手に流れを持っていかれたようなミスに加えて、インバウンドからスティールを許してしまいバスケットカウントを奪われた場面が2回あった。あれがなければ違う展開になったと思う。それが全てではないが、私も含め準備不足だった。選手たちは、非常によく頑張って食らいついてくれているので、選手たちには感謝している」

GAME2は、翌26日に今回と同じ沖縄市体育館で14時5分ティップオフでおこなわれる。

【記事/おおかめともき・写真提供/©B.LEAGUE】


Written by geki_ookame