ビーコル、三遠に手痛い逆転負けを喫して6連敗


痛恨の敗戦。4Q残り2秒で追いつかれ延長戦の末に6点差負け。

2019-20シーズン第14節(12月25日 横浜国際プール)
横浜ビー・コルセアーズ 86-92 三遠ネオフェニックス
23-22|14-10|19-19|20-25|10-16

【BOX SCORE / PLAY BY PLAY 12.25 [WED] 横浜ビー・コルセアーズ vs 三遠ネオフェニックス】
https://www.bleague.jp/game_detail/?ScheduleKey=4361&TAB=B

中地区3位の横浜ビー・コルセアーズは12月25日、ホーム横浜国際プールで同じ中地区6位の三遠ネオフェニックスと第14節1試合を闘った。ビーコルは接戦になった立ち上がりからリードを奪い、以降で優位を保った。4Q中盤ではリードを二桁にしたが、最終盤の残り2秒で追いつかれてしまい、今季3度目のオーバータイム戦の末に6点差で敗れた。

ビーコルは、川崎戦から続く6連敗。中地区争いでは、3位富山も川崎に敗れたために「0.5」ゲーム差でのビーコル3位は変わらずそのまま。また、三河が新潟との直接対決で勝利し、7勝17敗で並んで4位に浮上。ビーコルとのゲーム差を「0.5」にした。この試合で、昨季三遠でプレーしたウィリアム・マクドナルドに代わってレジナルド・ベクトンをベンチ入り登録させて先発起用した。前節千葉戦GAME1以来の出場となったベクトンは、39分間にわたる奮闘を見せ、サザランドと並ぶ19得点をマーク。またリバウンドでは16リバウンド(OR9本、DR7本)を取って、19得点11リバウンドのサザランドと共にダブルダブルを記録している。最初のクォーターは接戦になった。チェンバースの2Pシュートでビーコルが幸先よく先制。直後、三遠に3Pシュートと3点バスケットカウントで逆転されたが、サザランド、田渡、チェンバースの8点ランでリードを奪い返す。以降でクロスゲームになったが、中盤以降の4分で田渡がレイアップを決めてビーコルがリード。三遠に3Pシュートで追い上げられながらも、生原が3Pシュート2本を決めて僅差のリードを保った。残り1秒では生原がこのクォーター3本目の3Pシュートをブザービーターで決めて、ビーコル1点リードで1Qを終えた。2Qでビーコルは、サザランド、牧全、モリス、田渡のシュートなどで得点。2Qで入れた得点は14得点と伸びなかったものの、ディフェンスで三遠の得点を10点に抑えて優位を保ち、リードを5点に伸ばして前半を折り返した。

3Qでは、オフェンスの流れを保ちながら、中盤以降の4分でリードを10点にした。以降で三遠の追撃を受けてひと桁台に戻されたが、2Qと同じ5点リードで最終クォーターを迎えた。4Qでビーコルは、ベクトン、サザランド、チェンバースの6点ランでリードをさらに伸ばし、残り3分にはベクトンの3点バスケットカウントでリードを二桁12点とした。しかし、以降で三遠が徐々に差を詰め、4点差で迎えた残り12秒では、西川に3本のフリースローを与えてしまい、西川はこれを3本とも決めてリードはわずか1点になった終盤残り11秒で三遠がファウルゲームを仕掛けた中で、生原がフリースロー2本を確実に決めて3点差にしたが、残り2秒でドジャーに3Pシュートを決められ同点に。土壇場で三遠に追いつかれてしまい、勝敗の行方は5分間のオーバータイム戦に持ち越された。オーバータイム戦開始早々に、ベクトンが3点バスケットカウントを決めてビーコルが3点のリードを奪う。三遠は18得点を挙げていたクラフツォフがファウルアウト。以降で、互いにリバウンドを奪い合う一進一退の攻防戦になった。ビーコル1点リードの残り1分で、ドジャーに2Pシュート、西川に3Pシュートを許してビハインドを背負うと、今度はビーコルがファウルゲームを仕掛け、サザランドが2Pシュートを決めたが、再びリードを奪うことは出来ず、6点差での敗戦となった。

ビーコルの二桁得点は5人。共に19得点を挙げたレジナルド・ベクトン(16リバウンド)とジェームズ・サザランド(11リバウンド)が揃ってダブルダブルをマーク。アキ・チェンバースが3Pシュート1/4本を含む14得点8リバウンド。生原秀将が3Pシュート3/5本を含む11得点(5アシスト)。田渡 凌が10得点(5リバウンド5アシスト)を挙げている。<トーマス・ウィスマンHC試合後会見コメント>

「振り返ってみて、何も言い訳が出来ない。シンプルに言って、負けたことが本当に考えられない。我々は試合の中で100本シュートを打った。これに加えてターンオーバー7本があるので107本の得点機があったことになる。107回攻撃が出来たにもかかわらず、勝つことが出来なかった。相手は、75本しかシュートを打っていない。我々はオフェンスリバウンドも26本取った。この数字は、オフェンスとして非常に良い数字だ。ターンオーバーも我々は7回、三遠は13回。セカンドチャンスの得点では我々は27点取ったが、相手は5点しかセカンドチャンスで決めていない。それでも勝てなかった。これは考えられないことだ」

「今日の試合で、我々が得点を決め切れていないことが課題になった。自分たちの3Pシュートの成功率は5/19本で26.3%、2Pシュートの確率が26.3%だった。それに対して三遠は2Pシュートの確率が61%、3Pシュートが37.5%。単純に考えても、シュートを入れて、得点を取らないと勝つことは出来ない。私としても、どのようにしたら選手が得点出来るようになるかを、これからの練習で考えていかないといけない」

「私としても、オフェンスとディフェンスを、これからまたどう練習していけば良いのかを考える。選手たちが、もっとリラックスして、気持ち良くシュートを打てるようにするために、確認することがいろいろとある。前節の千葉戦では、オーバータイムにまで持ち込むことが出来た。結果は負けてしまったが、我々は闘えた。その自信はあったと思うが、今日、勝ち切ることが出来なかった。それが残念でならない」<レジナルド・ベクトン 試合後コメント>

「ひとことで言って、タフな試合でした。終盤で自分たちがやらなければいけないことをが出来ませんでした。相手が思ったよりもハードに来たので、最終的に彼らのほうが勝ってしまうという展開になってしまいました」

「(敗因は?)ディフェンスの部分だったと思います。試合終盤でのディフェンスでスイッチする、しないのコミュニケーションが僕たちの中で取れていませんでした。三遠は、終盤でチームとしてやりたいことをつらぬいていました」

「(オーバータイム戦になった時、どう思った?)オーバータイムになる前、僕たちはリードをしていたんですが、3Pシュートを決められて追いつかれてしまって、チーム的にもダウンしていたところがありました。でも、切り替えて、勝つんだという意識で、気持ちを高めて臨みました」「4Qの残り2分のところで、8点差、10点差とリードしていた展開で、僕たちが油断してリラックスしてしまっていたと思います。そこが、最終的にこの結果に繋がってしまいました。とても残念な気持ちです」

「(チームはこれまでにも4Qでひっくり返されて負けることが多かった)自分たちの悪い癖です。明日からの練習で、そういったシチュエーションの練習をもっとやっていかないといけません。次節の三河戦では、同じことが起きないように、しっかりと練習していきます」

「(チーム最多19得点16リバウンドでサザランドと共にダブルダブルだった)僕個人のスタッツは、あまり気にしていません。チームが勝つか負けるかだけが一番大事ですから」

「(次節の三河2連戦はどう闘う?)今日の試合は、もう終わってしまって過去のことです。明日また練習があります。そこで三河と対戦する準備をじっくりとやります。ベストを尽くすだけです」

「僕にとって、ビーコルファンは、6番目の選手だと思っているんです。横浜国際プールに沢山のファンが来てくれて、サポートして欲しいです。それが僕たちにとって、一番のモチベーションになるので、これからも応援をよろしくお願いします」次節ビーコルは、中2日後の12月28日と29日にホーム横浜国際プールでシーホース三河と2連戦で対戦する。

対三河2連戦のチケット詳細、観戦ガイドは以下リンクから。

横浜ビー・コルセアーズ【観戦ガイド】12月28日&29日 シーホース三河戦
https://b-corsairs.com/news/game_20191228_20191229/

【記事・取材・写真/おおかめともき】


Written by geki_ookame