3Qまでのロースコア響き、今季ワースト得点。2Q以降でのDF改善、4Q26得点の反撃は明日への光明。
2019-20シーズン第12節GAME1(12月14日 横浜国際プール)
横浜ビー・コルセアーズ 58-78 アルバルク東京
8-23|13-19|11-17|26-19
【BOX SCORE / PLAY BY PLAY 12.14 [SAT] 横浜ビー・コルセアーズ vs アルバルク東京】
https://www.bleague.jp/game_detail/?ScheduleKey=4328&TAB=B
中地区2位の横浜ビー・コルセアーズは12月14日、ホーム横浜国際プールで東地区2位のアルバルク東京と2連戦のGAME1を闘い、20点差をつけられて敗戦した。ビーコルはこの試合でB1チーム通算入場者数30万人を達成した。
ビーコルは1Qでわずか8得点と得点が大きく停滞し、以降も3Qまでロースコアが続いた。4Qでアキ・チェンバースが起点となったオフェンスで26得点を入れ、ディフェンスも2Q以降で改善されたが、3Qまでのロースコアが響き、今季ワーストの56得点になったことが勝敗を分けてしまった。ディフェンスからオフェンスを作るいつもの展開に持ち込めず、大差のビハインドになってしまったために、いつもとは逆のオフェンスからゲームを作る展開となり、リズムを崩されてしまったことも敗因につながった。ビーコルはこれで7勝12敗。中地区争いでは、ビーコルの2位は変わらずだが、島根に勝利した3位富山(7勝13敗)が「0.5」ゲーム差で接近。首位川崎とのゲーム差は「9」に広がった。2位を守りたいビーコルは翌日のGAME2を何としても勝たねばならない。
ビーコルは、新加入ウィリアム・マクドナルドのベンチ入り登録をこの試合でも見送った。同じく新加入のジェームズ・サザランドは、加入以来初めて先発で起用された。
最初のクォーターは、開始から1分間で両チーム無得点の重たい立ち上がりとなったが、田中大貴がレイアップを決めてからA東京が9点の連続得点を決めて主導権を握った。ビーコルは、A東京より2本少ない16本のアテンプトで再三のシュート機会を得たもののリングに弾かれてしまい中盤5分まで得点が出来なかった。サザランドが2Pシュートを決めてようやく得点したが、以降での得点は、残り2分でモリスが入れたフリースロー1/2本と、1分でサザランドが決めた3Pシュート、1分を切ってから生原が決めた3Pシュートのみで、1Qは、わずか8得点のロースコアになった。ディフェンスでは23失点を許し、1Qから15点のビハインドを背負う苦しいスタートになった。2Qでビーコルのディフェンスは徐々に改善していったが、オフェンスでは、このクォーターでも低調で、12本を打ったシュートで決めれたのは4本だけと、2Qは13得点止まり。A東京はビーコルに対し、タフショットを多く打たせてミスを誘い、ディフェンスリバウンドも確実に取って得点に繋げた。前半を終えたところでのスコアは21−42。ビハインドは、早くもダブルスコアの21点差となり、苦しい展開になった。
3Qでは、ディフェンスが機能して、6分までA東京の得点をフリースローの1点のみに抑えたが、この間で得点を入れることが出来ず、差を縮めることが出来ない。ようやく田渡が外角から2Pシュートを決めたが、流れを掴むことが出来ず、以降でフリースローの得点と、モリス、田渡が内外から2Pシュートを入れたものの11得点に終わった。ディフェンスが、A東京の得点を17点に抑えた一方で、このクォーターもロースコアになったことからビハインドはさらに増えて27点になった。オフェンスの流れは最後のクォーターで来た。開始9分でベクトンが2Pシュートを決めると、チェンバースが3Pシュートを2本を続け、7分には2Pシュート、6分ではフリースロー2本を確実に仕留め、5分にはこのクォーター3本目となる3Pシュートを決めて4Qで計13得点を入れてオフェンスの起点になった。中盤以降では、生原が連続2Pシュートを決めるなどして、ビーコルはこの4Qで、クォーターごとのスコアではA東京よりも多い26得点を入れた。だが、3Qまでのロースコアが響いてしまい、20点差の58−78で敗戦した。この試合でビーコルの二桁得点は3人だった。4Qで躍動をみせたアキ・チェンバースが15得点を挙げてチームトップ。生原秀将が3Pシュート1/1本を含む13得点。初先発だったサザランドが3Pシュート1/5本を含む12得点をマークしている。〈トーマス・ウィスマンHC試合後会見コメント〉
「やはり得点が取れていないことが、ひとつ問題。誰かがスコアを取らないといけないというところで、チームとして、答えをまだ見つけられていない。3Qまでで32得点しか取れていないというのは良くないこと。新しい外国籍選手が入ったということもあるが、それは言い訳にはならない」
「A東京は、リーグの中でもトップ4の良いチームでもあるし、優勝しているチームでもある。もしかしたら、今年も優勝するかもしれない。そういうチームに負けることは、決して恥ではないが、チームとして恥ずかしいのは、自分たちのことを信じられていないということだ。チームメイトやコーチを信じられていない。自分たちを信じられていないというところが、今のチームの鍵を握っている。その答えをまだ見つけることが出来ていない」
「1Qでのシューティングパーセンテージが3/16本で18.1%だった。これはプロの結果としては良くないことだ。前半でのフリースロー成功率は41.7%、シュート成功率は25%だった。得点機を決め切れなかったことが敗因だ」
「明日の試合は、自分たちのことをどれだけ信じて、どれだけプライドを持ってやれるかが鍵を握ってくると思う」
「(3QまではA東京とシュートアテンプトは、ほぼ同じだった)シュートタッチが悪い日はあると思うが、今日はオフェンスでセットする時間が遅くなってしまい、ガード陣が相手のプレッシャーに耐え切れなくなっていた。前半は、いい形でシュートチャンスを得ていたが、これを入れることが出来なかった」<アキ・チェンバース 試合後コメント>
「タフな試合でした。僕たちはオフェンスでの入り方が悪く、遅く入ってしまいました。それに比べて、A東京は全体的に早いペースで入ってきて、徹底的にシュートを決められました。最後のほう(4Q)では、オフェンスで攻めることが出来たので、明日はこれを最初から出来るようにしたいです」
「(前半でシュートが決まらなかったことについて)シュートが入らないことは、時にはありますけど、気持ちの部分として、1回シュートが入ったら、そこから入りやすくなってくるものです。シュートが決まらない時は、いろいろと頭の中で考えてしまいます。こういったこともシュートが決まらなかったことにつながったと思います」
「(4Qではオフェンスの起点になった)4Qの出だしで、自分のシュートが入ったのを見たら、気持ちが一度リセット出来たんです。そこからは、アグレッシブに、いつも通りのプレーをしようという気持ちになれました。それがあの結果につながったと思います」
「(新潟戦から外国籍選手が2人変わった。今のチーム状態は?)シーズン途中で選手が入れ替わることはタフなことです。新しい選手たちとの練習は多く出来ていませんし、スケジュール的にも、強いチームとの対戦が続いています。こういった時は、相手の技術が高いので、チームケミストリーの部分では難しくなってきます。ですが、いま彼らとのセットプレーを蓄えているところです。これから慣れてくると思うので、大丈夫だと思っています」
「(明日はどう闘う?)今日の4Qに出来たいつも僕らがやっているアグレッシブな闘いを、明日の試合では最初から出来るようにしたいです。今日は、いつもやらないといけないことが出来なかったりもしたので、明日の練習前に、もう一度今日の試合を見て、どういったプレーだったのかを確認して、明日はしっかりと修正して頑張りたいと思います」翌日のGAME2は、今回と同じ横浜国際プールで14時5分ティップオフでおこなわれる。
対A東京2連戦のチケット詳細、観戦ガイドは以下リンクから。
横浜ビー・コルセアーズ【観戦ガイド】12月14日&15日 アルバルク東京戦
https://b-corsairs.com/news/game_20191214_20191215/
【記事・取材・写真/おおかめともき】