第15節 アウェーvs 島根スサノオマジックGAME2 横浜 67−68 島根


惜敗。1点差で2度目のアウェー戦連勝を逃す

2020-21シーズン第15節GAME2(12月27日 安来市民体育館)
島根スサノオマジック 68-67 横浜ビー・コルセアーズ
18-15|12-20|18-13|20-19

【BOX SCORE / PLAY BY PLAY 12.27 [SUN] 島根スサノオマジック vs 横浜ビー・コルセアーズ】
https://www.bleague.jp/game_detail/?ScheduleKey=6101&TAB

横浜ビー・コルセアーズは12月27日、アウェー安来市民体育館で島根スサノオマジックとの2連戦GAME2を闘い、1点差で惜敗した。ビーコルはこれで8勝17敗。12月の対戦成績は5勝5敗になった。勝った島根は連敗を「8」で止めている。

ビーコルデビュー後2戦目でも存在感を大きく示した横浜ビー・コルセアーズ特別指定選手#0河村勇輝(東海大学=19)【写真提供©B-CORSAIRS/T.Osawa】

1Q、追いかける展開となったビーコルはチェンバースの2Pシュート、森井の3Pシュートで追撃。6分には流れを変えるべく河村を投入し、5分にはチェンバースが2Pシュートを決めて1点差にした。以降で島根が得点をかさね点差が開いたが、残り1分で秋山の2Pシュート、森川の3Pシュートで連続得点を決め、さらには河村がビーコルデビュー後初となる3Pシュートを沈めて3点差とした。

2Q、流れを持つ河村はそのままコートに。河村は開始早々9分に、この日2本目の3Pシュートを沈めて同点にした。以降で両チームの争いはリードチェンジを繰り返す接戦に発展。河村が再投入された残り2分では、アウダが2Pシュートを決めてビーコルが逆転する。残り1分で同点にされたが、河村が自らのオフェンスリバウンドからシュートを入れてビーコルが勝ち越し。さらには森井が3Pシュートを沈めて5点のリードそ持って前半を終えた。

横浜ビー・コルセアーズ#4ロバート・カーター古巣凱旋試合で奮闘をみせた【©B.LEAGUE】


3Qでビーコルは修正してきた島根の追い上げを受け、残り1分で島根が逆転する。ビーコルは7分で河村を投入して反撃。終盤、森川のフリースロー2本で同点に追いつき、流れを持って最終クォーターに突入した。

4Q開始早々から両チームの争いは激しい接戦になった。中盤の時間帯では、島根がトラビスの3点バスケットカウントで逆転。ビーコルは、すぐさまアウダが3点バスケットカウントでやり返してリードを奪い返した。残り3分、7分で投入された河村の好アシストからアウダがこのクォーター2本目の3点バスケットカウントを決めてリードを伸ばした。

残り2分で1点差にされたビーコルは、果敢にインサイドに飛び込んだアウダが2Pシュートを決め、さらにはルーズボールをオフェンスリバウンドにしたアウダのプレーからカーターがファウルを奪い、得たフリースロー2本を確実に仕留めた。
これでリードを5点に伸ばしたビーコルだったが、残り1分を切ってから島根が2Pシュートを続けて1点差に肉薄。ビーコルはタイムアウトを掛けて立て直しをはかったが、ファウルが続き、島根はこれで得たフリースロー4本のうち2本を入れて同点から勝ち越し。最終盤でリードした島根がそのまま勝利した。

終盤で起点となり、チーム最多17得点12リバウンドでダブルダブルをマークした横浜ビー・コルセアーズ#1パトリック・アウダ【©B.LEAGUE】

 

【カイル・ミリングHC試合後会見コメント】

「今日の試合はお互いにとって、スケジュール面でもとてもタフな試合だった。前半は体力的な面で疲労が見られ、ミスが多かった。試合の最後まで気持ちを引き締めることができず、特に終盤でミスが 続いてしまった。タフな状況の中でも40分間闘ってくれた選手を誇りに思う。結果がついてこなかったことがとても悔しい」

横浜ビー・コルセアーズ カイル・ミリングHC【写真提供©B-CORSAIRS/T.Osawa】


◇ ◇ ◇

実に惜しい試合だった。だが、チームの進化を感じずにはいられない好ゲームに手に汗を握った。河村が生んだケミストリーは、チームにさらなるスピードを与えた。ビーコルデビュー2戦目で河村は、持てるポテンシャルを全開にして、早くも司令塔としてゲームを作ってみせた。

見事なシックスマンぶりだった。カイル・ミリングHCは、前日同様に流れが欲しい時に河村を投入し、河村は持ち前のスピードとパフォーマンスで応えてみせ、流れを何度もたぐり寄せた。

この日の河村は、積極的にシュートを打ち、前半だけで2/3本の3Pシュートを沈め、2Qの終盤では自身のオフェンスリバウンドからチーム勝ち越しとなる2Pシュートを入れてチーム最多の計8得点を挙げている。

前日のGAME1後に「(プレー中)シュートなのかパスなのか迷っている部分があった」と話していた河村だったが、早速修正をして得点の起点となり、前半での貢献度ではチーム2番目の大活躍をみせた。

ふと思い返すと、まだ19歳で、東海大学1年在学中の特別指定選手だ。このパフォーマンスだけでも、河村が如何に才能溢れる選手であるかを、うかがい知ることができる。

この試合までの準備期間は決して多いものではなかった。それでも、ここまでフィットしてみせたのには驚かされるばかりだ。

ビーコルの次節は新年明けた1月2日と3日におこなわれる滋賀とのホーム2連戦。いよいよ河村勇輝が、ホームのファンの前で躍動を魅せる。

【記事/おおかめともき・写真提供/©B.LEAGUE/©B-CORSAIRS/T.Osawa】


Written by geki_ookame