ビーコル、A東京とのアウェー2連戦初戦を24点差で落とす。


赤穂がふた桁10得点。4Qで速いテンポから展開したオフェンスは明日に繋がる

2019-20シーズン第22節(2月8日 アリーナ立川立飛)
アルバルク東京 94-70 横浜ビー・コルセアーズ 
24-21|21-11|28-14|21-24

【BOX SCORE / PLAY BY PLAY 2.08 [SAT] アルバルク東京 vs 横浜ビー・コルセアーズ】
https://www.bleague.jp/game_detail/?ScheduleKey=4472&TAB=B

中地区5位の横浜ビー・コルセアーズは、アウェーアリーナ立川立飛で東地区2位のアルバルク東京と第22節の2連戦GAME1を闘い、24点差の70−94で敗れた。

ビーコルは、一進一退の攻防戦となった1Qで21得点を入れ、追う展開ながらも僅差で最初のクォーターを終えた。しかし、A東京の手堅いディフェンスに苦戦したことから2Qと3Qでの得点が10点台と伸びず、一時は28点差を付けられた。それでも4Q中盤で流れを掴むと速いテンポから5点ランと7点ランを決めて反撃。しかし、これまでにかさんだ失点が響き、A東京を追い詰めるまでには至らなかった。ビーコルはこれで9勝26敗。4位新潟は島根に敗れ、5位ビーコルとのゲーム差「2.5」は変わらず。3位富山、2位三河共に敗れて、3位までのゲーム差「4.5」と、チャンピオンシップ出場圏2位までのゲーム差「6.5」は変わらずそのままになっている。

B1総合順位で、ビーコルは依然17/18位。16位島根とのゲーム差は島根が勝利したために「1.5」に広がった。15位新潟までは「2.5」ゲーム差。残留プレーオフ圏外14位北海道までは北海道が勝利したために「3.5」ゲーム差に広がっている。1Q、先制を許したビーコルは、生原とチェンバースのレイアップでリードを奪った。8分でA東京に逆転されたが、サザランドの2Pシュートで勝ち越し。以降でリードチェンジを繰り返しながら、残り1分でモリスがダンクを決めて1点のリードを奪った。しかし、フリースローの得点でA東京が同点から勝ち越し。残り1分を切ってベクトンがオフェンスリバウンドから2Pシュートを入れて再び1点差にしたが、津山に2Pシュートでブザービーターを決められて3点差で1Qを終えた。2Q、追いかけるビーコルは、立ち上がりで生原の3Pシュート、竹田とベクトンの連続2Pシュートで得点したが、3Pシュートを効果的に決めてくるA東京に徐々に引き離された。ビーコルはシュートチャンスを作ったものの、執拗なダブルチームを仕掛けてくるA東京ディフェンスにシュートを阻まれてしまったことからスコアが11得点と伸びず、差が13点に広がった。3Qでビーコルは、ベクトンが3本の2Pシュート、橋本が3Pシュートを決めて反撃。しかし、このクォーターで失点が28点とかさみ、残り2分では20点台のビハインドで大きく離されてしまった。ビーコルはこのクォーターでも得点が停滞。27点差で最終クォーターを迎えた。4Qに入るとビーコルのオフェンスにリズムが生まれ始める。7分にサザランドがレイアップ、6分には特別指定選手(青山学院大学3年)の赤穂が3Pシュートを決めて反撃開始。中盤5分でサザランドが3Pシュートを決めるとビーコルは速いテンポでオフェンスを展開。赤穂のレイアップ、牧の3Pシュートで5点ランを決めて波に乗った。4分から3分にかけてはサザランドと小原が2Pシュートを決め、さらには赤穂がこのクォーター2本目の3Pシュートで7点ランを決めてビハインドを10点台18点差にまで縮めた。1分を切ってから牧がミドルシュートを決めて4Qはこの試合最多の24得点を入れたが、かさんだ90点台の失点が響き、24点差の70-92で敗れた。ビーコルのふた桁得点は3人。ジェームズ・サザランド(7リバウンド)とレジナルド・ベクトン(6リバウンド)が共に13得点。特別指定選手(青山学院大学3年)の赤穂雷太が、デビューから3試合目でふた桁得点をマーク。10得点を挙げて、3Pシュートも2/3本決めている。《福田将吾HC 試合後会見》

「今日のゲームに関しては、我々の持ち味であるディフェンスの部分で1Qから点の取り合いになってしまいました。ディフェンスをしっかりとアジャストしなかったために、東京さんに94点取られてしまい(勝つためには)100点取らないといけない試合展開になってしまいました。これでは勝つことは非常に難しいと思うので、これに関しては完全に私の指示のミスだと思っています。守り方に関してもっと詰めるべきでしたし、ディフェンスに関してしっかりアジャストさせていけなかったことが非常に反省点です」

「あとはリバウンドの部分、うちはオフェンスリバウンドを強みに持っていますが、その部分でもアルバルクさんに負けてしまって、またターンオーバーのところでも負けてしまいました。あとはポゼッションゲーム、何回攻撃チャンスを作るかというところに関しても、ウチの方が8回少なかった。これも含めて、明日もう一度、気を引き締めて戦っていきたいと思っています」

「(A東京ディフェンスに苦しんだ)アルバルクさんは、非常にスイッチを有効的に使ってきたので、ウチはピック・アンド・ポップなどでジェームズ・サザランド選手を使っていたのですが、相手に上手くスイッチされて、ズラされない形を作られてしまいました」

「あとは、レジナルド・ベクトン選手に対してダブルチームでベースライン側から寄ってきていたので、我々がインサイドに多くいることが出来ませんでした。警戒し過ぎた部分があったので、ウチのオフェンスの起点をひとつ潰してしまったと思っています。相手にこちらのポイントを抑えられたという印象です」

「(4Q中盤で出来たオフェンスのリズムは明日に繋がるのでは?)そうです。あのオフェンスは明日に繋がる展開になったと思ます。我々は、やはりハーフコートバスケットのチームではないので、テンポを如何に上げていくかというところと、ゲームのペースを如何に上げていくのかというところが、勝敗の鍵になってきます。そういった意味でも明日に繋がる終わり方が出来たと思っています」《レジナルド・ベクトン 試合後コメント》

「全体的に見ても、自分たちにとって良くなかった試合になってしまいました。試合の入り方としては、良い形で入れたのですが、後半で相手にカバーされたり、アジャストされてしまって最終的に自分たちの良くない展開に持っていかれてしまいました」

「(相手ディフェンスの印象は?)A東京のディフェンスは良かったと思いますが、敗因は相手のディフェンスというわけではありません。自分たちがシュートを決め切れなかった時に相手がシュートを決めたことが敗因です」

「(明日はどう巻き返す?)明日は絶対勝てると思っています。今日よりもエナジーを出して頑張ります」GAME2は、翌9日に同じアリーナ立川立飛で15時5分ティップオフでおこなわれる。

【取材・写真・記事/おおかめともき】


Written by geki_ookame