ビーコル9連敗、SR渋谷とのアウェー戦GAME1で21点差負け


3Qでの36失点響く。4Qで、8分間出場の牧が今季自己最多10得点の活躍で起点に。

2019-20シーズン第16節GAME1(1月4日 青山学院記念館)
サンロッカーズ渋谷 87-66 横浜ビー・コルセアーズ
19-17|18-13|36-14|14-22

【BOX SCORE / PLAY BY PLAY 1.04 [SAT] サンロッカーズ渋谷 vs 横浜ビー・コルセアーズ】
https://www.bleague.jp/game_detail/?ScheduleKey=4387&TAB=B

中地区5位の横浜ビー・コルセアーズは、アウェー青山学院記念館で東地区3位のサンロッカーズ渋谷と第16節2連戦のGAME1を闘い、21点差の66−87で敗れた。

1Q中盤までは一進一退の展開だったが、以降でリードを許したビーコルは、2Q序盤で同点から勝ち越しに成功したものの、再びビハインドを背負ってしまう。ひと桁差で前半を終えたが、3Qで36点を失い、29点差と大きく離された。それでも、牧全、小原 翼、秋山皓太、ハンター・コートらを投入した4Qでは攻守に機能を見せて、このクォーターを22−14とした。

特に4Q途中から出場し、8分9秒間をプレーした牧全が、このクォーターだけで3Pシュート1/1本を含む二桁10得点(オフェンスリバウンド2本)を挙げて起点になった。最終スコアは66−87だったが、4Qの善戦は翌日のGAME2に繋がる好内容だった。ビーコルはこれで9連敗。7勝19敗で中地区5位は変わらず。大阪と対戦した4位新潟も敗れたために、ビーコルとのゲーム差は「0.5」のまま。また三河が秋田に勝利して5連勝を挙げ、川崎に敗れた富山を抜いてゲーム差「0」で2位になった(勝敗は共に10勝17敗)。5位ビーコルと2位三河とのゲーム差は「2.5」のままになっている。

18チームの総合順位では、ビーコルは17位。16位はビーコルとのゲーム差「0.5」で新潟、15位はビーコルとのゲーム差「1.5」で島根、残留プレーオフ圏外となる14位はビーコルとのゲーム差「2.5」で富山になっている。

この試合の前日に、1ヶ月間の短期契約から今季中の契約更新が発表されていたウィリアム・マクドナルドはベンチ入りを外れ、レジナルド・ベクトンが登録されて先発。10得点を挙げた。

1Qでビーコルは、チェンバースの3Pシュートで幸先良く先制したが、以降で一進一退の展開になった。ビーコルは竹田が2Pシュート、生原が3Pシュートを決めた。中盤5分以降でSR渋谷がリード。追いかけるビーコルは、サザランドの3点バスケットカウント、ベクトンの2Pシュートで得点し、2点差で最初のクォーターを終えた。
2Q開始9分でモリスが2Pシュートを決めて同点。8分には秋山が外角から2Pシュートを決めて勝ち越しに成功する。しかし、以降で7点の連続得点を決められてSR渋谷が再びリード。残り3分では10点差にされた。以降、田渡とモリスが3Pシュートと2Pシュートを決めて差を5点に縮めたが、終盤でフリースロー2本を決められ、7点差で前半を終えた。追いかけるビーコルは、3Q9分でサザランドが2Pシュートを決めたものの、以降で得点が停滞。その間に17点ランを許すなどして、ビハインドが20点台にまで広がってしまった。ビーコルは、秋山、田渡、ベクトン、モリスのシュートで追撃したが、このクォーターだけで実に36点もの大量失点を喫し、3Qを終えた時点でのビハインドは29点になった。4Q序盤8分で牧全が投入された。この起用に応えた牧は、いきなり2Pシュートを決め、6分には北海道でチームメイトだった高さのある野口のシュートをブロック。オフェンスでも3Pシュートを決めて、このクォーターで起点になった。牧は以降でもフリースロー3本、2Pシュート1本を決めて、8分9秒間をプレーしたこのクォーターだけで計10得点を挙げた。オフェンスリバウンドでも果敢にゴール下に飛び込んで2本を取る活躍を見せた。また小原 翼も、6分から投入されてディフェンスで良い動きをみせた。オフェンスでは4分に自身のオフェンスリバウンドから2Pシュートを決め、残り1分ではダンクも決めた。

牧、小原に加えて、コートら、メンバーを入れ替えたこの4Qでは攻守が機能。オフェンスで22得点を入れ、ディフェンスではSR渋谷の得点を14点に抑えた。試合は21点差の66−87で敗れたが、4Qでの善戦は翌日のGAME2に繋がる好内容となった。この試合でのビーコルの二桁得点は3人。サザランド(6リバウンド)、モリス(5リバウンド、2アシスト)、牧全(3Pシュート1/1本、オフェンスリバウンド2本、1アシスト、1ブロックショット)が、それぞれ10得点を挙げた。20点台の得点はなかった。

〈トーマス・ウィスマンHC試合後会見〉

「試合全体的に考えると、相手のほうがアグレッシブに来た。1Qの時点で相手のプレッシャーに対応出来なかった。ディフェンスでは3Qまでいい形が出来ていたが、試合の最後まで対応出来ずにやられてしまった」

「我々はオフェンスリバウンドの取れるチームとしてプライドを持ってやっているが、今日の試合では相手にリバウンドを取られてしまった。ここは明日修正しないといけないが、一番負けてしまったのは、ファストブレイクで相手に点を取られたことだ。これも明日修正出来るように繋げていく」

「(4Qで途中出場の牧が、8分間のプレータイムで10得点を挙げたことについて)ゼンは、とても良いパフォーマンスだった。とても良い選手だし、いついかなる時、どんな場面で起用してもベストを尽くしてくれる。明日、またそういったプレーを見れることを期待している」〈牧全 試合後コメント〉

「最初から最後まで、ずっと押されていたので、僕らの弱さ、向こうの強さが目立ってしまいました。相手ディフェンスの強度が高く、ポイントガードからビッグマンまで全員が押されてしまいました。最後の最後でメンバーを入れ替えて、血がまだ残っている選手が起用されたのですが、あそこは少し上手くいったのかなと思っています。最後は上手くいったので、明日に繋げられると思います」

「(自身は、4Qでの8分間だけで今季初二桁となる10得点を挙げたことについて)普通に考えています。出たら、得点を決めるのが、僕の役割だと思っています。それが、積極的に出来たのかなと思います」「(明日はどう闘う?)最初から怯まないようにしたいです。今日、相手はフルコートのマンツーマンディフェンスで来ていました。ポイントガードだけでは運べないと思うので、2番、3番、4番の選手がボールを持ってこれるように心掛けたいと思います。相手のプレッシャーに怯まない立ち向かう姿を見せれたらと思います」

「(ビーコルファンへ)もう、感謝しかないです。今、連敗が続いていて、こういった姿しか見せれていませんが、早く連敗を脱出して、連勝に繋げられるように頑張りますので、これからも応援をよろしくお願いします」GAME2は翌日、同じ青山学院記念館で、14時05分ティップオフでおこなわれる。

【記事・写真・取材/おおかめともき】


Written by geki_ookame