ビーコルまた90点台の失点。アウェイ島根戦初戦を25点差で大敗。

チームにいらだち。B1残留に向け修正は焦眉の急。蒲谷正之が4Q途中で久々の出場。

横浜ビー・コルセアーズ 74-99 島根スサノオマジック(5月5松江市総合体育館)
17-19|7-28|19-33|31-19

横浜ビー・コルセアーズは、アウェイ松江市総合体育館で島根スサノオマジックとGAME1を闘い、1Qの序盤はテンポのいいオフェンスで得点するも、前節に続く90点台の失点を喫し、25点差での大敗を喫した。ビーコルは京都戦GAME2から5連敗。

松江での島根戦初戦を99失点、25点差で大敗した横浜ビー・コルセアーズ

 

3Qで川村が倒れ、サビートが倒れ、細谷、佐藤も倒れる。これらは全て体を張ってぶつかっていった結果だった。チーム、選手は消化試合にすることなく、ビーコルブースターに勝利を届けるために死力を尽くした。

ビーコルの選手たちは、最大41点ビハインドも最後まで必至懸命の執念をみせたが、100点ゲームを阻止するのがやっとだった。

その多くが失点に繋がったターンオーバー18、前回同様にミスも相次いだ。加えて島根の執拗で厳しいディフェンスにシュートがことごとく外れてしまった。

シュートミス、連携ミス、大量ビハインド、選手たちのいらだちは火を見るよりも明らかだった。

島根は前回のビーコル戦で日本人選手にやられ、今回の対戦では特に川村卓也と細谷将司を徹底的に封じ込めロースコアにさせた。

相手チームのディフェンスがさらに厳しくなる中で、ここ数戦で得点が伸びない川村は、この試合でもシュートがことごとくリングに嫌われたが、それでも執念を見せて奮戦した。

島根の激しいディフェンスの中で奮闘する川村卓也

 

しかし川村は、3Qの転倒で交代。その後ベンチで左足をアイシングした姿があったが、以降をプレーすることはなく、試合後、怒りと無念の表情を浮かべてコートをあとにした。

3Q途中での転倒で痛みを堪え険しい表情を浮かべ交代する川村卓也。

 

代わりに西宮戦以来の出場となる蒲谷正之が久々にコートに立ち、キレのある躍動で存在感を示した。

西宮戦以来の出場となったベテラン蒲谷正之

 

松江にも、遠路はるばる沢山のビーコルブースターが横浜から駆けつけ選手たちをあと押しした。

1Q開始から7分33秒まで、ビーコルは佐藤託矢とウィリアム・マクドナルドの2Pで8-0のランでリードし、主導権を握った。

しかし、中盤でのミスと相次いだターンオーバーで流れを明け渡し、失点をかさねたことで終盤、島根に逆転を許してしまう。1Qは17-19。

1Q 9分44秒にアウトサイドから2Pシュートを沈める佐藤託矢

1Q 9分4秒にアウトサイドから2Pシュートを沈めるウィリアム・マクドナルド

 

2Qの序盤に両チームは、激しいリバウンド争いになったが、シュートを入れ、順調に得点をかさねる島根に対しビーコルはことごとくシュートを外してしまい、このクォーターの中盤でビハインドが20点以上に広がり、主導権は完全に島根に映ってしまった。

またこのクォーターでビーコルが入れた得点は、わずかに7得点と精彩を欠いた。2Qは7-28。前半で21得点の大量ビハインドを背負ってしまった。

2Q 6分24秒にインサイドに切り込みレイアップでを決める田渡 凌

2Q残り22秒に2Pシュートを沈めるハシーム・サビート・マンカ

 

ハーフタイムでは、シュートタッチを確認する川村の姿があったが、状況は好転しなかった。ビーコルは3Qも引き続いてミスが多発、島根に15-0のランを許してしまう。

ハーフタイムでシュートタッチを確認する川村卓也

8分の時間帯にターンオーバーを防ぎにいった川村がサビートと接触して転倒。川村はベンチで左足をアイシングし、以降のプレータイムはなかった。

3Q途中で川村がサビートと接触して転倒。その直後にサビートも転倒し、スコットに2Pシュートを入れられてしまう

 

8分2秒にサビートがダンク。5分から3分の時間帯に満田丈太郎が3連続で2Pを沈め、さらには細谷将司が3Pを沈めるなどして流れを掴みかけたが、ターンオーバーが相次ぎ3Qで33点もの大量失点を許してしまい19-33。前回同様に3Qで80点台の失点を喫しトータルスコアは43-80。ビハインドはあまりに大きい37点になってしまった。

3Q 8分2秒にダンクを沈めたハシーム・サビート・マンカ

3Q 5分38秒にアウトサイドから2Pシュートを沈める満田丈太郎

3Q 3分32秒に3Pシュートを沈めた細谷将司

 

4Qでビーコルのオフェンスにリズムが生まれる。8分から6分までの時間帯にマクドナルドのダンク。田渡 凌の3点バスケットカウント、高島一貴の3P、満田とマクドナルドの2Pで反撃。

4Q 8分50秒にダンクを沈めるウィリアム・マクドナルド

4Q 7分31秒、アウトサイドから2Pシュートを沈める満田丈太郎

 

しかし一方で失点が相次ぎ、6分の時間帯には90点台の失点になる。必死の奮戦で抵抗するビーコルの選手たちには、明らかないらだちが出始めていた。

シュートを外し悔しさを露わにする田渡 凌

 

それを打破すべく、4分52秒に山田謙治と蒲谷正之が投入された。蒲谷は、連勝した西宮戦で久々にコートに立って躍動。特にGAME2ではショットが冴えに冴えてシュート成功率100%での自己今季最多となる15得点を挙げていたが、以降の試合でまた出場機会を失っていた。

4Q 4分52秒に投入された蒲谷正之。蒲谷の出場は西宮戦以来だった

4Q 4分52秒に蒲谷と共に投入された山田謙治

 

蒲谷は久々の出場機会で氣魄を見せ、川村に代わってキャプテンシーを発揮してチームを引っ張り、3分39秒にはインサイドから見事な2Pシュートを沈めた。

4Q 3分39秒に2Pシュートを沈める蒲谷正之

 

2分23秒に喫したジョシュ・スコットの2Pで99失点。ビーコルは100点を阻止すべくビーコルは執念のディフェンスを仕掛けた。

特に佐藤託矢が体を張ったディフェンスとオフェンスでファウルを奪い、7回のフリースロー機会を得た(成功3回)。

4Qでフリースローを決める佐藤託矢

 

残り31秒で田渡 凌がインサイドから2Pを沈め、山田謙治が打った3Pが外れたところで無念のタイムアップとなった。

残り31秒で2Pシュートを沈める田渡 凌

 

4Qは31-19でビーコルがこの試合で初めてリード。ファイナルスコアは74-99で、松江での初戦は大量25点差を喫した大敗となってしまった。

ビーコルは最終クォーターで31得点を上げたが、ここまでの失点があまりに多過ぎた。この最終クォーターで入れた31得点が翌日のGAME2に繋がると信じたい。

ジョシュ・スコットには31得点を喫し、島根はチーム最多得点差25を達成した。

ビーコルのスコアリーダーは20得点を上げたウィリアム・マクドナルド。2番手はハシーム・サビート・マンカの15得点だった。

チーム最多となる20得点を挙げたウィリアム・マクドナルド

15得点を挙げたハシーム・サビート・マンカ

 

好調なシュートタッチが続く満田丈太郎は13得点。田渡 凌は7得点。前回の島根戦でハイスコアを挙げた細谷将司は7得点だった。

13得点を挙げた満田丈太郎

 

久々に出場した西宮戦以来また出場機会がなかったベテラン蒲谷正之は4Q途中から出場して、2得点も存在感をしっかりと示した。

ここ4試合でひと桁台の得点で振るわない川村卓也は、この日なんと無得点。3Q途中までの16分53秒のプレータイムで3Pを2回、2Pを5回打ったが、全てを外してしまった。苛立ちをみせながらも、執念をみせたが3Qで転倒して交代。敗戦後、川村は怒りと無念の表情を浮かべてコートをあとにした。

試合後の会見で尺野将太HCはこの敗戦をこう総括している。

「今日は島根さんが、最高のパフォーマンスをして、ウチがそれに対抗出来ずに3Qまで点数を取られてしまいました。ウチの選手たちはしっかりとプレーして、オフェンスとディフェンスでやるべきことをやろうとしてくれましたが、島根さんの氣魄、勝ちたい気持ち全てで、オフェンス、ディフェンスで上回れてしまいました」

「島根さんにディフェンスでかなりやられてしまいました。ウチがターンオーバー18していますが、ミスからの速攻をかなり出されてしまった。島根さんの勝ちたい気持ちがディフェンスに繋がり、ディフェンスで生まれた流れから、オフェンスで気持ち良くシュートを打たせてしまいました」

横浜ビー・コルセアーズ尺野将太HC

「残留プレーオフは関係なく、今日の試合に集中して準備して、この試合に臨みました。消化試合として考えていません」

「プレーオフ1回戦で島根さんと当たる可能性が出て来ましたが、明日の試合も含めて、今度はウチが、今日、島根さんがやった氣魄のこもったプレーをしっかりと出来るようにしたい」

「ビーコルブースターさんも沢山来てくれていますし、残留プレーオフを含めた残り試合を全勝出来るように、横浜らしいプレーをしていきます」

試合後に会見に応じる横浜ビー・コルセアーズ尺野将太HC

 

一方で対戦した島根スサノオマジックの鈴木裕紀HCはこう振り返っている。

「出だしで、6点を取られてしまいましたが、全体的にはディフェンスでした。相手の強い所を消す。チームとして助け合うことが出来たからこそです」

「明日もしっかりとディフェンスとリバウンドの2点をしっかりと集中して、ホーム最終戦を必ず勝ちたいと思います」

横浜と残留プレーオフ1回戦を闘う可能性が多くなったことについてはこう語っている。

「横浜さんは、外国籍選手も、日本人選手もタレントが揃っています。今日は結果的には大勝出来ましたが、こんなに簡単に勝てる相手ではないので、残留プレーオフで当たるのであれば、しっかりと対策しないといけない」

前回、島根から連勝したホーム横浜国際プールでの2試合では、川村が鬼神の氣魄でチームメイトをなりふり構わず鼓舞し続け、チームを連勝に導いたが、今回の松江での再戦では佐藤公威が、気持ちを剥き出しにしてチームを引っ張っていた。その姿は、あの時の川村と同じで、ホームとアウェイが入れ替わった再戦では、真逆の展開になってしまった。

この印象を鈴木HCはこう語っている。

「あの時は日本人選手に、僕たちは凄く苦しめられました。やられた細谷選手と川村選手のところを注意をして、今週ディフェンスをしっかりとやって来ました。二人のスコアを抑えることが出来たのがひとつポイントだと思います」

「ただその分、後半でインサイドでの失点が30点ぐらいありましたが、明日はやられないように、ハードにフィジカルにやらないといけないと思っています」

試合後に会見に応じる島根スサノオマジック鈴木裕紀HC

 

気になるB1残留プレーオフ1回戦でのビーコルの対戦相手が未だ確定していなし。ビーコルは17位のチームと対戦するが、このGAME1での敗戦で島根が17位に浮上。三遠に敗れた西宮が18位に落ちた。

残留プレーオフ回避のデッドライン15位を争う大阪、富山、滋賀は、大阪が渋谷に敗れ、滋賀が富山との直接対決で勝利した。

5月6日(日)の試合で、滋賀対富山で負けたチームが15位となり、残留プレーオフに回る。(大阪が負けて、大阪、富山、滋賀の3チームの勝敗が並んだ場合も、当該クラブ同士の対戦の勝率により上記が適用される)

翌日におこなわれるGAME2は、レギュラーシーズンの今季最終戦。翌週には残留プレーオフ1回戦が始まる。ビーコルの対戦相手は島根か西宮か。島根の可能性が大きくなってきた中で、プライドとビーコルブースターに勝利を届けたい想い。この狭間の中でチームがどう動くかが注目される。

【記事・写真/おおかめともき】

 

Written by geki_ookame