ビーコル、富山とのアウェー戦を惜敗して3連敗。


前節に続いてまた勝利まであと一歩。生原が今季自己最多20得点

2019-20シーズン第20節(1月29日 富山市総合体育館)
富山グラウジーズ 77-72 横浜ビー・コルセアーズ 
29-16|20-23|18-18|10-15

【BOX SCORE / PLAY BY PLAY 1.29 [WED] 富山グラウジーズ vs 横浜ビー・コルセアーズ】
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中地区5位の横浜ビー・コルセアーズは、アウェー富山市総合体育館で、同じ中地区3位の富山グラウジーズと第20節の1試合を闘い、5点差の72−77で惜敗した。

【写真提供:©B.LEAGUE】


1Qで29失点を許したビーコルは、2Qと3Qで10点差を維持して4Qでの反撃にかけた。その4Q中盤で6点ランを決めて差を5点にまで詰めたが、以降で打った勝負どころの3Pシュートを失敗。最終盤ではファウルゲームで好機を作り、ゴール下からシュートを狙ったが外してしまいリードを奪えないまま時計の針が進んだ。それでも、2本のフリースロー機会を2度得て、執念で勝利への芽をつないだが2/4本しか決められず、無念の5点差敗戦となった。ビーコルは前節の琉球2連戦に続く3試合連続の惜敗で3連敗。1Qでの29失点と、フリースローアテンプトの差(ビーコル7/10本、富山23/29本)が響いた。

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ビーコルはこれで8勝24敗。4位新潟が三遠に勝ったために5位ビーコルとのゲーム差が「2.5」にひろがった。3位富山とのゲーム差も「4.5」になり、
チャンピオンシップ出場圏2位三河までは「6.5」ゲーム差になった。

18チームの総合順位では、ビーコルの17位は変わらず。16位島根が敗れたためにビーコルとのゲーム差「1.5」は変わらず。15位新潟と島根のゲーム差は「1」ゲーム差に。ビーコルとは「2.5」差になった。15位新潟と残留プレーオフ圏外14位北海道のゲーム差はなくなり、ビーコルとのゲーム差は「2.5」のままになっている。

ビーコルは、この試合もトーマス・ウィスマンHCが不在となり、代わって福田将吾ACが指揮を執った。また外国籍選手では、前節で2試合連続出場したウィリアム・マクドナルドをベンチ入り登録から外して、ジェームズ・サザランドとレジナルド・ベクトンを起用。今節当日に特別指定選手の契約締結が発表されていた青山学院大学3年の赤穂雷太は、この試合でベンチ入り登録が可能だったが、登録が見送られた。

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1Q開始早々にベクトンがインサイドから2Pシュートを決めてビーコルが先制。しかし、富山に3Pシュートと2Pシュートを決められてリードされた。7分に生原が3Pシュートを決めて同点にしたが、前田と阿部に続けて3Pシュートを入れられ、さらには宇都にもレイアップを決められた11点ランで再びリードを許し、主導権を握られた。残り3分でふた桁10点差にされたが、元富山の橋本尚明が3Pシュートを決めてひと桁差に戻し、モリスが2Pシュートを決めて6点差にした。残り2分で宇都にフリースロー2/2本を決められ、山田にも2Pシュートを入れられたが、モリスの2Pシュートと田渡のフリースロー2/2本でひと桁差を維持した。しかし、ここからファウルがかさみ、フリースロー2本で計5点を失った、1Qだけで29失点。13点差で最初のクォーターを終えた。

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2Qでビーコルはディフェンスをゾーンに変更。これでオフェンスにリズムが生まれた。開始9分でチェンバースがミドルシュート。チェンバースは8分にも自らのスティールでレイアップを決めた。7分には生原とベクトンが連続2Pシュート。さらにはチェンバースのレイアップから6点ランを決めて差をひと桁に戻して8点差にした。中盤5分で葛原に3Pシュートを入れられたが、すぐさま生原が3Pシュートでやり返す。生原は以降でも3Pシュート2本を決めて差を6点にまで詰めた。生原は3Pシュートのタッチが冴えてこのクォーターだけで3本を決めた。残り2分と1分では橋本とモリスが2Pシュートを決めて、ひと桁差を守ったが、ペッパーズに3Pシュートを決められてビハインドは再びふた桁に。10点差で前半を折り返した。

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ハーフタイムが終わってショットクロックの不具合で3Qの開始が遅れ、長いインターバルが出来た。その3Q、開始9分でベクトンが2Pシュートを決めて8点差にしたが、ペッパーズにオープンから3Pシュートを続けられて14点差。それでもビーコルは、生原のフリースロー2/2本、チェンバースの外角2Pシュート、ベクトンの2Pシュートで10点差に戻す。残り3分ではモリスのミドルシュートで7点差にした。以降でフリースローの失点から2度10点差にされたがが、田渡のミドルシュート、モリスのダンクでひと桁差を維持した。しかし、1分を切ってバッツにフリースロー2/2本を入れられ、このクォーターも10点差で終えた。

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4Qでビーコルは、ディフェンスをゾーンとマンツーマンを織り交ぜたチェンジングディフェンスでリズムを作った。サザランドとベクトンの2Pシュートで追撃し、中盤5分ではベクトン、生原、サザランドの2Pシュートで6点ランを決めて5点差にした。以降で富山に引き離されかけたが、4分に生原がレイアップ、残り2分ではチェンバースがフリースロー2/2本を決めて5点差を守り、ディフェンスでは富山を10得点に抑えて終盤での逆転を狙った。

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しかし、以降で打った勝負どころの3Pシュートが決まらない。残り12秒では、橋本がアンスポーツマンライクファウルを取られてファウルアウト。流れは富山かと思われたが、これで得たフリースロー2本を宇都が全て外して、ビーコルはファウルゲームに打って出た。このフリースローを前田が1本決めて6点差になるとビーコルはタイムアウト。その明けで牧がスローイン。ボールを受け取ったベクトンは、パスを出すと見せかけてゴール下に切り込んだ。これを身体で防いだバッツがファウルを取られてベクトンが残り12秒でフリースロー2本を得た。ベクトンは1本目を成功させて、2本目を失敗。このボールを自ら取ってオフェンスリバウンドからリングを狙ったが外れて、宇都がファウル。ベクトンが再びフリースロー2本を得た。残り8秒、ベクトンは1本目を成功させたが、2本目を失敗。このリバウンドを宇都に取られて、そのまま試合終了となった。富山ブースターからの「ゴーゴービーコル」のエールが鳴り響く中、ビーコルの選手たちは、無念の表情を浮かべながら富山の会場をあとにした。

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ビーコルはベンチ入り選手全員が出場。二桁得点は4人だった。生原秀将が今季自己最多となる3Pシュート4/7本を含む20得点。レジナルド・ベクトン15得点、アキ・チェンバース12得点、エドワード・モリス10得点。ジェームズ・サザランドはリバウンドでチーム最多8本をマークしたが得点は4点と伸びなかった。

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ビーコルは次節、中2日後の2月1日(土)2日(日)ホーム横浜国際プールに西地区首位の大阪エヴェッサを迎えて2連戦を闘う。

【記事/おおかめともき・写真提供/©B.LEAGUE】


Written by geki_ookame