3連敗もチームの成長は続く。細谷が15得点、自身の1000得点達成へあと「6」
2018-19シーズン第7節・GAME2(11月4日 横浜国際プール)
横浜ビー・コルセアーズ 63-87 新潟アルビレックスBB
18-27|19-16|14-27|12-17
横浜ビー・コルセアーズは、11月4日ホーム横浜国際プールで同じ中地区首位の新潟アルビレックスBBと第7節のGAME2を闘い24点の大差で敗れ、今節を連敗した。ビーコルはこれで3連敗。
細谷将司がこの試合で15得点を挙げて自身の1000得点達成まであと「6」とした。次節ホーム三遠戦での達成が濃厚となった。
9日前にやられた新潟にリベンジを期して挑んだ2連戦だったが完敗に終わってしまった。悔しさが募るが、トーマス・ウィスマンHCのもとで推し進める「優勝出来るチーム」へと進む道は間違ってはいない。今は強くなるための成長進化の過程であり、我慢が必要な段階だ。強さを手に入れた時、その時こそ新潟にリベンジする。
試合の立ち上がりから新潟にインサイド攻められビハインド。ガードナーには1Qだけで15得点を許した。ビーコルはペースを上げたプレーで僅差を維持。2Q中盤で川村の3Pシュートで一時は逆転に成功したが、直後に池田に3Pシュートを許し新潟が再びリード。ビーコルは、以降も食らいついて逆転を狙ったが3Q後半から失速して得点が停滞。4Qでは外のシュートに依存してしまったことからインサイドアタックが減少。ディフェンスも次々に破られてしまい、24点差での大敗となった。
ビーコルのスターティング5は前日と同じ川村、エゲケゼ、イベ、田渡、モリスのオンザコート3を入れた布陣。この日もマックレアのベンチ入り登録はなく、新外国籍選手プリンス・イベが引き続いてベンチ入りした。
1Q、イベと川村の連続2Pシュート、エゲケゼの3点バスケットカウントで好スタートを切ったビーコルだったが、ガードナーのレイアップとダンク、柏木の3Pシュートなどで逆転を許してしまう。
1Q5分でモリスに代わって入った高島一貴が躍動。アウトサイドから沈めた2Pシュートを皮切りに、3Pシュート、ファストブレイクでの2Pシュートを入れて計7得点。シュート成功率100%で追撃への流れを作った。
イベとモリスもダンクを決めて新潟に食らいついた。ビーコルは1Qで18得点を入れたが、その一方でディフェンスがガードナーを止めることが出来ず1Qだけで15得点を喫した。さらには上江田、柏木、五十嵐にも3Pシュートも許してしまい1Qは18-27。9点のビハインドを背負ってしまう。
開始前に長いゴール調整がおこなわれた2Q、ビーコルはこのクォーターも速いペースでバスケを展開。開始早々から細谷将司が躍動した。ファストブレイクから3Pシュートを沈めると、6分にアウトサイドから2Pシュート、さらに5分にはレイアップも決めて差を1点にまで詰めた。
5分3秒には川村が3Pシュートを沈めて33-31で逆転に成功。しかし直後に池田に3Pシュートを許して新潟が再逆転。以降も鵜澤、五十嵐、ハミルトンに外から2Pシュートを入れられ新潟を逃してしまう。ディフェンスは、新潟のフィールドゴールを6/16、成功率37.5%の16失点に抑えたが、ガードナーのプレータイムは3分5秒で、後半に向けて温存される形となった。2Qは19-16でビーコルがリード。トータルでは37-43となり差を6点に縮めた。
3Q開始早々に川村が3Pシュートを沈めて3点差。しかし、ガードナーに3点バスケットカウントを許してしまう。直後にエゲケゼがインサイドから2Pシュートを沈めたがハミルトンに2Pシュートを入れられ僅差の攻防が続いた。
6分には細谷がレイアップ、5分にはイベがこの試合2本目となるダンクを決めた。しかし、ここからビーコルの得点が停滞。ガードナー、ハミルトンらの得点で0-17のランを許し、ビハインドが一気に増えて19点差にまで広がってしまう。2Qで休めたガードナーはハミルトンと共にこのクォーター10分間をフル出場。それぞれに10点を入れられ計20点を許した。
残り1分で細谷が沈めた3Pシュートでようやくランがストップ。細谷は終了間際15秒にもレイアップを決めて2Qに続く7得点を挙げた。
3Qは後半の失速が大きく響いて14-27。トータル51-70となりビハインドは21点の大差にまで広がってしまった。
4QでウィスマンHCは、頭から19歳のハンター・コートを投入して10分間フルのプレータイムを与えた。10月24日新潟戦以来、3試合ぶりの出場となったハンターはミスもあった一方で、若さ溢れる躍動を見せてチームに新風をもたらした。
勇猛果敢なディフェンスでガードナーとハミルトンに挑み、3分にはインサイドに切り込み今季2本目のフィールドゴールとなる2Pシュートを沈め、2分にはフリースロー2本を確実に入れて可能性を示した。
ウィスマンHCは試合後、この起用について「彼はまだ19歳の選手だが、良いところもあり可能性がある。彼がコートに入ってエナジーや若さ溢れるプレーが加わった。ミスがいくつかあったが、あれは学びの過程であり仕方のないこと。彼がここから成長していければいい。ただ本来であれば、あの時間帯は、他の選手にリーダーシップを発揮してもらいたかった」と語っている。
4Qでビーコルは、序盤にエゲケゼが3Pシュートとレイアップで3点バスケットカウントを決めたが、最終クォーターも得点が大きく停滞してしまった。
ディフェンスもガードナーとハミルトンの得点を止めることが出来ず12-17。ファイナルスコア63-87、24点の大差で新潟に今季の3敗目を喫した。ビーコルはこれで3連敗。新潟は首位の座を守った。
ビーコルのスコアリーダーは共に15得点を挙げた川村卓也(6アシスト)と細谷将司(4アシスト)。細谷は自身の1000得点まであと「6」とした。
以降は、アマンゼ・エゲケゼ13得点(3アシスト)。新外国籍選手プリンス・イベは2本のダンクを決めて6得点。リバウンドではチームトップの11をマークした。
ウィスマンHCの試合後会見はこれまでで最も短いものとなった。誉れ高い名将は、厳しい表情を浮かべながらこう語っている。
「今日はあまり言えることがない。今日のパフォーマンスは恥ずかしいものだ。私が責任を取らなければならないものだと思っている」
「今日はペースを上げてプレーしていくゲームプランだった。3Q前半まではこれが出来ていたが、以降でいきなり崩れ始めてペースが落ちた。チーム全体が崩れてしまい立て直すことが出来なかった。ペースを上げるプレーを持続させていかなければならない」
「後半での我々のシューティング確立は30%で相手が60% これを逆にしないと勝つことは出来ない」
「昨日シューティングコンテストで負けていたので、今日はインサイドにアタックしていくゲームプランだった。それにもかかわらず、(特に4Qでは)外のシュートばかり打ってしまった。これはゲームプランにはないものだった」
「チームの成長が出来ていないの私の責任。全ての責任は私にある」
次節は中2日でおこなわれる水曜日ゲームの1試合。5位三遠との直接対決だ。三遠とは成績が拮抗しており、大事な試合となる。この先、ズルズルいかないためにも、何としても勝っておかないといけない大事な試合となる。修正はもちろんだが、切り替えと奮起が必要。新潟戦の連敗を引きずるわけにはいかない。
【写真・記事/おおかめともき】
【BOX SCORE / PLAY BY PLAY】11.04 [SUN] 横浜ビー・コルセアーズvs新潟アルビレックスBB
https://www.bleague.jp/game_detail/?ScheduleKey=3085