ビーコル、終盤の猛攻実らず15点差負け


4Q終盤で最大19点差から3点差に詰めるも以降で流れ失う。復帰生原が攻守に奮闘。アウダが両チーム最多24得点

2020-21シーズン第10節(12月2日 墨田区総合体育館)
サンロッカーズ渋谷 87-72 横浜ビー・コルセアーズ
20-18|28-17|18-19|21-18

【BOX SCORE / PLAY BY PLAY 12.02 [WED] サンロッカーズ渋谷 vs 横浜ビー・コルセアーズ】
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【写真提供©B.LEAGUE】


横浜ビー・コルセアーズは12月2日、アウェー墨田区総合体育館で同じ中地区6位のサンロッカーズ渋谷と対戦した。バイウィークで17日ぶりとなった試合でビーコルは、最大で19点差あった展開から4Qに猛攻を仕掛け一時は3点差にまで肉薄したが、以降で12点ランを喫して流れを失い、15点差をつけられて敗戦した。ビーコルはこれで3連敗。

この試合から、キャプテン生原秀将が復帰。カイル・ミリングHCは先発で生原と森井健太2人のポイントカードを併用。外国籍選手ではレジナルド・ベクトンとロバート・カーターを使ってきた。

横浜ビー・コルセアーズ#4ロバート・カーター【写真提供©B.LEAGUE】


1Q、先制は渋谷。ビーコルはカーターの2Pシュートで追いつく。この同点以降で一進一退も6分から点差が開いた。残り2分と1分では秋山が深い位置から3Pシュートで6点差に詰めるとアウダがフリースロー2本とフェイダウェイシュートを沈めて2点差。以降で4点差にされたが、細かく繋いだボールをアウダがねじ込んで2Pシュート。ビーコル2点差で最初のクォーターを終えた。

2点差から一気にリードを奪いたいビーコルだったが、2Qでは流れを活かせず7点で二桁差にされる。ビーコルは6分、技を見せたアウダがタフショットを沈めて追い上げ。4分ではストックマンジュニアが2Pシュートを沈めてひと桁差に戻したが、以降で盛實に2Pシュート、ケリーにはターンオーバーから速攻を決められ15点差にされた。以降でビーコルはカーターが3Pシュート、アウダがフリースロー2本を入れて追撃。終了間際には秋山が3Pシュートをブザービーターで沈めて13点差。35-48で前半を折り返した。

横浜ビー・コルセアーズ#1パトリック・アウダ【写真提供©B.LEAGUE】


3Q、流れを戻したいビーコルは、開始9分で攻守に奮闘を見せる生原がタフショットを入れたが、以降のオフェンスでSR渋谷のプレッシャーに苦しみ、思うように差を詰められない。残り2分でアウダがレイアップを続けて流れを作ると、1分を切って秋山が4点バスケットカウントを決めて11点差。以降でフリースロー1本を決められ差は12点になった。

4Q開始早々9分に森川が3Pシュートを沈めて9点差。ひと桁に戻したビーコルは、3本のフリースローを得た生原が確実に仕留めて8点差。8分にはアウダが速攻からレイアップを決めて6点差。さらにはドリブルで粘った生原のアシストからアウダがレイアップを決めて4点差。以降で失点があったが5点差内を維持すると4分で森井がレイアップを決めて1ポゼッション3点差にまで肉薄した。しかし、以降で流れを失い、SR渋谷に12点ランを決められ15点差で勝利を逃した。

横浜ビー・コルセアーズ#18森井健太


ビーコルは、パトリック・アウダが両チーム最多の24得点。ロバート・カーターが3Pシュート2/4本を含む14得点。秋山皓太が3Pシュート3/9本を含む11得点。レジナルド・ベクトンが10得点10リバウンドでダブルダブルをマークしている。

【カイル・ミリングHC試合後コメント】

「試合前から相手は、ディフェンスの面でフィジカルにやってくることは分かっていた。その中でプレッシャーへの対応が試合中で何度も難しい展開があった。その一方で、正しいスペースや自分たちのやるべきことをやれば、簡単に得点を取ることが出来た。試合の終盤で、3点差まで追い詰めたが、(以降で)相手のトランジションから簡単に得点を許してしまった。 今日の試合をふまえて課題が出た。惜しい試合を最後にどうやったら締めることが出来るのかを学ばないといけない」

◇ ◇ ◇

ビーコルのここまでの成績は3勝10敗と東地区の最下位に沈む。苦しい闘いが続く中でキャプテン生原秀将が再復帰を果たした。開幕から右足の怪我に苦しみ11月7日8日の名古屋Dとの2連戦で待望の復帰を果たしたものの、再び欠場が続いた。この間で生原は、治療とリハビリ、そして出来る限りの練習を重ねてこのSR渋谷戦に照準を合わせてきた。今日の試合で見せた生原の気迫と躍動ぶりは流石としかいえない。SR渋谷の速い仕掛けをものともせず、決して大きくはない身体を張って挑んだディフェンス、相手のプレッシャーを受けながらもここぞでタフショットを押し込んでみせたキャプテンの姿には今後のビーコルに希望があることを感じさせてくれた。次節は中2日で成績が拮抗している三遠との必勝期する2連戦だ。

この試合で再復帰を果たした横浜ビー・コルセアーズ#46キャプテン生原秀将【写真提供©B.LEAGUE】


【記事/おおかめともき・写真提供/©B.LEAGUE】


Written by geki_ookame