GAME2でプライドを取り戻す!マックレア孤軍奮闘!両チーム最多26得点10リバウンドで2試合連続ダブルダブル!
2018-19シーズン第11節・GAME1(11月23日 横浜国際プール)
横浜ビーコルセアーズ 53-89 琉球ゴールデンキングス
14-26|10-15|14-30|15-18
中地区6位の横浜ビー・コルセアーズは、11月23日ホーム横浜国際プールで、西地区首位の琉球ゴールデンキングスと2連戦GAME1を闘い、実に36点もの大差をつけられて初戦を落とした。5位三遠も千葉に敗れたために、5位とのゲーム差は変わらず「3」のまま。
完敗だ。3541人の観衆を集めた試合でビーコルは勝利を見せることが出来なかった。チャレンジャーとして強豪琉球に挑んだ初戦だったが、力の差を見せつけられてしまった。
1Qの出だしで、いきなり4点のビハインドとなったビーコルは、ジャボン・マックレアの4連続シュートで一時は勝ち越ししたものの、徐々にディフェンスが決壊。終わってみれば、琉球に全員得点を許してしまった。
マックレアが両チームを通じて最多となる26得点を挙げたが、他選手の得点がひと桁に沈んでしまい、ビーコルが入れた得点は、今季ここまでで最も少ない53得点。一方で琉球は、6選手が二桁得点を挙げ、まんべんなく得点をかさねて89得点を入れた。
ビーコルは、琉球ディフェンスが仕掛けてくる執拗なボールプレッシャーから終始抜け出すことが出来ず、2Qがわずか10得点だったのを最低にして、20点台のクォーターをひとつも作れなかった。
川村卓也も、わずか2得点に沈んだ。琉球にボールを持たせてもらえず、エースもまた今季の最小得点を喫してしまった。
この試合で、ハンター・コートがベンチ入り登録を外れ、前回ベンチ入りしなかった橋本尚明がベンチ入り登録された。アマンゼ・エゲケゼは前回に続いて、この試合もベンチ入り登録されなかった。ウィスマンHCはスターティング5を、前回試合のメンバーから細谷と田渡を入れ替えた川村、イベ、マックレア、田渡、竹田の布陣を敷いた。
1Q開始早々、スコットと並里に続けて2Pシュートを許してしまうが、マックレアが内外から2Pシュートを4連続で沈めて2点を勝ち越しする。しかし6分、古川の3Pシュートで逆転を許してから、徐々に失点がかさみビハインドが増えていった。
4分に田渡が3点バスケットカウントを決めて差を1点にしたが、岸本とエアーズに3Pシュートを許してしまい、琉球を逃がす。さらにはスコットとエアーズに3連続シュートを許してしまい、出だしのクォーターで26点を奪われた。
オフェンスでは、ジャボン・マックレアが5本のシュートで10得点を挙げたが、それ以外の選手が琉球ディフェンスのプレッシャーに苦しんだ。マックレア以外で得点を入れたのはフリースロー1本の中村太地と、3点バスケットカウントを決めた田渡のみ。1Qの得点はわずか14点と停滞した。1Qは14-26で12点のビハインド。
2Qも得点が伸びない。フリースローと3Pシュートが1本もなく、得点はイベ、川村、田渡、マックレアが入れた2Pシュート計5本のみのわずか10得点。前半で入れた得点は24点のみで、まさかのロースコアとなってしまった。2Qは10-15。トータルスコアは24-41で、前半を終えてのビハインドは17点になった。
3Qで、細谷がようやく3Pシュートを決めたが、このクォーターでの3Pシュートはこれ1本のみ。2Pシュートは中村、橋本、イベ、マックレアの1本ずつ。マックレアがフリースロー3本で得点を稼いだが、このクォーターも14得点とオフェンスが停滞した。
ディフェンスは、この3Qで最も失点してしまった。スコット、岸本、古川にそれぞれ5点を許すなどして大量30点を失い、3Qは14-30。トータルスコアは38-71となり、33点差と大きく引き離されてしまった。
4Q開始早々に金城と寒竹に連続3Pシュート、さらには岸本にレイアップを決められてしまう。7分にマックレアと田渡が内外から2Pシュート、5分に中村が3Pシュートを沈めるが、エアーズのダンクでビハインドが40点にまで広がってしまう。
3分と2分、この試合でひとり奮闘したマックレアが2Pシュートを連続して沈めたが、膨らんだビハインドはあまりに大きかった。残り1秒、意地を見せたモリスが2Pシュートを沈めて試合終了となった。
チームのスコアリーダーは、両チーム最多、両チーム通じて唯一の20点台26得点を挙げたジャボン・マックレア。この試合でひとり奮闘したマックレアは10リバウンドもマーク。前回試合に続けてダブルダブルを記録した。
2番手は田渡 凌の8得点(3アシスト)。以降、中村太地6得点、プリンス・イベ4得点(6リバウンド)、細谷将司3得点、川村卓也2得点(3アシスト)。二桁得点はマックレアのみといった非常に寂しいスタッツになってしまった。
トーマス・ウィスマンHCが、試合後の会見場に現れたのは試合が終わってから、かなりの時間が経ってからだった。おそらくロッカールームでのミーティングが長引いたのだろう。ようやく会見場に姿をあらわした指揮官は、以下のように語っている。
「私のコーチングキャリアの中で一番と言えるほど、ゲームプラン通りに事が進まなかった。オフェンス面もそうだし、自分たちがやろうとしていたことが全く出来なかった。これは私の責任。これから自分たちがどうして行くのか、その答えを自分たちの中から見つけ出して、前に進んで行くしかない」
「指示していたオフェンスが全く出来ていなかった。ガードたちが相手のプレッシャーに負けてしまい、オフェンスが機能しない時間帯が続いてしまった。明日はここをしっかりと修正する」
大敗を喫した名将は「明日は、プライドとパッションを持って闘う」と鋭い眼光で呟き、会見場をあとにした。
試合後、誰もいなくなったコートでは、田渡、細谷、小原、中村、ハンターらが居残り練習をおこなっていた。海賊たちは、GAME2でプライドを取り戻しにいく。
【写真・記事/おおかめともき】
【BOX SCORE / PLAY BY PLAY】11.23 [FRI] 横浜ビー・コルセアーズvs琉球ゴールデンキングス
https://www.bleague.jp/game_detail/?ScheduleKey=3145&TAB=P